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シネ・ウインドで公開中の映画「楽隊のうさぎ」
1月3日に観てきたんですが、とても良かったので感想書きます。
楽隊のうさぎは、中学生の吹奏楽部を描いた、いわゆる青春群像劇って映画です。
中学に入学した奥田くんという少年を主人公に、吹奏楽部への入部から、二年生の夏の定期演奏会までの一年数ヶ月を描いています。
まずこの映画の素晴らいところは、愛をもって中学生を描いていること。
これに尽きると思います。
映画が始まって最初にすごい感じたのは、中学生がとても中学生している!ということ。
例えば…
中学校に入学した時、小学校からの友人がクラスに何人かいる時の微妙な感じ、
授業中の先生の冗談のつもりの発言の鬱陶しさ、
中学生特有の、不安定な人間関係と、その理不尽な一面、
女子と話す時、先輩と話す時の、ちょっとした緊張感、
学校外で微妙な仲良さの友達と会った時の微妙な空気…
…等々、数え上げればキリがない!
その全てが、とにかくリアル過ぎるくらいに中学生!
ああ、中学生の時って、本当にこんな感じだった!って感動せずにはいられない!
(って、俺映画のどこに感動してんだよ)
青春モノの作品を観ていると、大人が思春期の少年少女を美化して描いていると感じてしまうものがたまにあります。
いや、それで映画が面白く盛り上がるならそれでもいいとは思いますが、この映画はそんなことは一切ない。
服装、髪型から小道具、会話の内容まで、イタさ、ダサさを含めて、リアルな中学生を緻密に作りこんでいます。
もう本当に、中学生という存在に対する愛しか感じられません!
そして何より素晴らしいのが、中学生だからこそ感じられる感覚をとても大事にしていること。
それがかつて自分が中学生だった時の感覚を呼び覚まし、映画の世界に入って行けるなあって感じました。
特に素晴らしいのが主人公奥田くん役の少年。
彼の演技、というか存在感、本当に素晴らしかったです。
彼はいわゆる分かりやすい主人公っぽいキャラではない。
寧ろ、本当どこにでもいそうな大人しくて地味な子です。
ただ、そんな彼の演技の何が素晴らしいって、さっきの話の続きですが、本当にリアル過ぎるくらいリアルに中学生なんですよね。
制服に着られちゃってる感じ、目が泳いじゃうところ、不安げな表情、入部したばかりの常に気まずそうなところ、一挙手一投足が緻密に描かれていて、本当感動しました。
そんな彼に注目してずっと見ていいると、何がすごいって彼のことがなんか好きになってしまうんですよね。
だから、吹奏楽部に入って頑張ってる彼を見るとつい本気で応援してしまう。
それどころか、例えば彼の家族や先生がいい人たちだと、見ていて嬉しくなってしまったほどです。
これは脚本の良さでのもありますね。
というわけで、脚本も良かったなって思います。
さっき青春群像劇って書きましたが、いわゆる分かりやすい青春群像劇みたいな映画とはちょっと違うなって思います。
具体的に言うと、ウォーターボーイズやスウィングガールズみたいな感じではない。
(えっと、ウォーターボーイズやスウィングガールズを否定したい訳じゃないよ!寧ろあの映画もめっちゃ好きだよ!)
というのは、娯楽映画的な盛り上げを、多分意図的にあんまりしていない気がしました。
例えば、部員がやめたり、主人公をバカにしてる友達と喧嘩になったりするシーン。
こういうシーンを思いっきりドラマティックに描く映画とかよくありますが、そういうことはしない。
すごくあっけなくと出来事が過ぎていきます。
人物描写がリアルなら、出来事も極めてリアルです。
そんな静かで淡々とした映画だけど、全く退屈はしないです。
それはやっぱり作り込みが緻密で丁寧だから(そして愛にあふれているから!)だと思います。
退屈するどころか、この映画の映画の世界にずっと浸っていたい、そう感じました。
映画が終わった時は、「えっ、もう終わりなの?」って感じててしまったほどです。
「もうちょっと見ていたい」って感じてしまう1時間40分という上映時間もちょうど良かった。
で、この上映時間の感じがですね、思い出を振り返った時に感じる、あの長いような短いような感覚に似てるんですよね。
この映画の一番素晴らしいところは、映画の中に一定して流れる時間の描き方なんじゃないかと思います。
というわけで、素直に感動できる面白い映画でした。
中沢けいさんの原作も読んでみたくなりました。
是非、色んな人にオススメしたい映画です!
特に吹奏楽部だった人!映画見て感想教えて欲しい!
あ、シネウインドでは1月24日までやってるそうです!
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役者としては、変質者的なイメージが強い、
最近では、「容疑者Xの献身」のホームレス。
監督としては、「ワンピース」ぐらいしか見ていない。
時間が有ったら見て見よう。
ありがとうございます!
鈴木卓爾監督がWボーイズのモデル?マジですか?
って思ってWikipediaで調べてみたら、矢口史靖監督と仲良いみたいですね。
役者もやってたこと、初めて知りました。詳しいですね。
「楽隊のうさぎ」1月24日までシネ・ウインドでやっているので、時間ある時に見てみてください。
「アドレナリンドライブ」のみ、ヒロイン佐藤(石田ひかり)、
安藤政信が鈴木でした。
とても素晴らしい作品です。
ドトールでスカウトしたと言うう主人公、鈴木順子役の芹沢砂織は可愛かった。(遠い目)
レンタルショップとうで見つけたら見てください。
「夏の思い出 異常快楽殺人者」(鈴木卓爾主演)は別の
意味で凄かった(DVDは無いかも)
らっくすさん本当詳しいですね!
調べてみたら、本当に全部の作品の主人公が鈴木でした。
鈴木卓爾監督と関係あるんですかね。
矢口史靖監督の作品は、アドレナリンドライブからしか見ていないので、昔の作品も探して見てみたいと思います。