待っていたもの

まず、今年は私ごとで多忙の見込みの為、既に聞いていたお仕事を除いて新規のご依頼を一旦全てお断りしております。早く落ち着けるように尽力します。

そのためやや少なめの活動になる予定ではありますが、その代わりと言いますか、偶然の巡り合わせと言いますか、今年予定しているお仕事は長年待っていたお仕事でもあるのです。

かたや、前回自分はチラシをデザインせずパンフレットだけ参加した作品、の再演。もしも自分がゼロから作るとしたら。流れの方向から起こせるのなら。パンフレットのサポートでは思い描いてもできなかった事をついに。

もう一方は、前回は撮影の状況などが厳しくて用意していた事ができなかったけれど想像よりずっといいチラシが仕上がってしまい、しかし同じ撮影=同じチラシは再現不可能になってしまった作品の再演。超えられないハードルを置いてしまった自分を超えたい。そんな仕事。

もう一度作る、というのは同じものを作る事ではない。せっかく今年の予定が少ないのなら、少ない製作に頭を絞るのみ。手を動かす時間より頭を使う時間が長くなる、今年の宣伝美術はそんな活動になります。