早朝、洗濯物を干していると
小さくぶーんとモーター音のような音がした
しばらくぶーんと鳴って
パサッと止む
気のせいかなと思うような
小さなぶーんが
数回続く
何かいるのか?と恐々見回すが
何もいない
それでも気になり
何度か見に行くと
やはりいた!
もう秋口のせいか
小柄なカナブンが羽を広げ、
体が重そうにゆっくり飛んで
天井や壁にぶつかっている
飛んでいるうちは怖いので
どこかに止まらないかと
見守っているうちに
見失った
仕事に出掛け、午後に帰宅すると
緑色の小さなカナブンが
床に落ちていた
そっと玄関の外に置くと
のそのそ歩き出した
しばらくして見に行ったら
その姿はなく
どうやら飛んで行ったかと
ホッとした
小さなカナブンを
助けた話