一日が終わる夕暮れ時
赤い雲を引きながら
茜色の天馬が
空を駆け抜けて行った
ちょっとした山に出掛けた
途中、古びた祠があり、
小さなお稲荷さんが祭られていた
手を合わせて挨拶してから、
ふと脇道の斜面が気になり
登ってみて、
降りるときに足を滑らせて
足首をひねってしまった
かなりの痛みがあったが
道中用心せよとの
お稲荷さんの忠告と思い、
再度手を合わせて拝んでから
歩き出すと、もう痛みは消えていた
きつねの神様だから
化かされたのか..？
不思議な心持ちがしたが
何はともあれ
その後は怪我も無く
無事に下山し、帰路に着いた
嗚呼、ありがたや ありがたや
医者要らずと百薬の長との融合
とろけるような舌触りと
甘酸っぱい深みのある味わい
冬が近づき
美味しいりんごが
店頭に並び始めると
これを食べないではいられない
休日の朝に 早起きして
地域の清掃に参加した
乾いた落ち葉を
ガサガサと掃き集めながら
たき火という童謡を
思い出していた
やっぱり冬は暖かい
本格的な冬の到来が
待ち通しくなって来た
道草とは 雑草のことである
道草を食うとは
馬が道ばたの雑草を食べ食べ
なかなか前に進めない様を
言うのだそうだ
我々人間も
焦らず急がず
人生、大いに道草を食いながら
のんびり進もう
道草を食って、雑草の逞しさを
身に付けようじゃないか
