毎日新聞
山梨県教職員組合などで構成する県連合教育会主催の教育研究集会が24日、甲府市内で開かれ、自民党の古賀誠元幹事長(80)が「憲法9条は世界遺産」と題して講演した。
2歳の時に父親が戦死し、苦労する母親の姿を見て育った古賀氏は、国民に塗炭の苦しみを経験させた当時の状況を「政治の貧困」と批判。昨今の国会議員に関して「次世代の人たちのことをどう考えるのか、志も理念もない人たちが増えた」と憂えた。
憲法9条について「日本人の戦争に対する覚悟と決意が込められている。世界遺産に匹敵する」と述べ、「教育の力を借りて平和を実現するのが我々の使命だ」と訴えた。
教研集会は平和教育をテーマに開催され、70回目。【梅田啓祐】