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自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

コロラド先生(牧田寛氏)のtweets 日本の医学は世界に遅れ始めている (2) 2023/10/18

2023年10月18日 13時11分14秒 | 感染症
これは当り前で、この頃になると免疫反応によりウイルスは激減している。結果、PCR法では臨床感度は60%を割ることとなった。 一方で、PCR法による臨床感度が90%を越え、95%以上となる接触後4日目前後では、まだ肺症状は出ない為CTでは何も分からない場合が多い(殆ど)。
 
ウイルスが免疫反応により駆逐される過程で、体組織も攻撃され、破壊される。これが重度の肺炎などとなって表れる。 CTなどの画像診断は、その場面で使うものである。 当り前のことで、ウイルスは駆逐された局面であるのでこの時点でPCR法とCTを比較すること事態が科学的にはあまり意味がない。
 
勿論、科学的好奇心を満たす為には重要な研究であるが、医学的にも科学的にもテクニックの枝葉末節であって重要ではない。 これを教条主義の道具として使ってしまったのが日本医学界と医療界である。 猫の目=夜間監視員を育成しているから電探は不要と主張した旧帝国と全く同じ誤りである。
 
結果、開戦後丸4年となりつつある現時点で、日本医療は、かつての昭和19年末の大日本帝国と全く同じ状況になっている。 技術そのものは国内にあっても教条主義とイデオロギーを根拠としたヘゲモニー闘争(コップの中の嵐)に明け暮れ、迅速抗原検査の使い方すらまともに理解できていない劣後国である。
 
但し、RATでは唾液検体は基本的に使えない。原理的に粘度の高い唾液と相性が最悪なだけでなく、RATの感度の低さから、ウイルス量が比較的少ない唾液では実用感度が得られないのである。 PCR法で唾液を使うのは検査抑制が行われた日本での回避の産物である。但し、簡便であるためPCEでは条件付き有用。
 
条件は簡単で、発症日-1日~+2日程度に限り、唾液検体PCRでも十分に高い感度が得られ、偽陰性も期間内に2回検査すれば概ね避けられる。 この感度の高さと99.9999(6N)程度の極めて高い運用上での特異性(理論上100%)が故に、ウイルス存在の有無、スクリーニング検査に用いることができる。
 
欠点は唯一、その場見た目で結果が出ないこと。 院内検査でサンプル集積の時間を考えると数時間、外注検査で半日時間を要する。 臨床医、特に発熱外来と開業医にとってはこの点で使い難い。そのためRATが好まれることになる。これなら15分程度で結果が出る。
 
RATは、抗体生成までのタイムラグがある為、発症後24時間程度たたないと陽性がで難いと言う弱点がある。 加えて感度がPCR法に比して低く、唾液検体では実用性はない。鼻咽頭スワブが最適となるが、これでも感度が低く偽陰性がつきまとう。 結果、感染の有無を調べる、スクリーニングには使えない。
 
日本以外では、このことに2022年後半には気がついており、非常に具体的な対策がとられた。 1.PCR法は瀕回検査で非感染を概ね保証できる。 2.RATは、迅速な投薬の為に感染を保証するもので、疑わしき場合は、短期間(数日に)10回でも陽性がでるまで検査を行う。 1.2.どちらも日本では常識化していない

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