令和初「一般参賀」徹底ガイド…4日午前10時から1時間おきに6回
天皇陛下の即位を祝う一般参賀が4日、皇居で行われる。陛下が公式行事で一般国民に対面される最初の機会。天皇、皇后両陛下や、皇族が午前と午後の計6回、宮殿・長和殿のベランダに立って参賀に応じ、陛下のあいさつがある。訪問を考えている人も多いだろうが、一般参賀はどのように行われ、何に注意しなければいけないかを解説する。
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国民が直接、天皇陛下の「お言葉」を聞くことのできる一般参賀。令和初めてとなる4日の一般参賀には多くの人出が予想される。まず、希望者が気をつけなければいけないのは、“集合場所”は、皇居前広場の1か所のみということだ。
《1》どこから皇居に向かう?
希望者は、皇居・正門(二重橋)から宮殿前の東庭に入る。正門以外からは入れないので注意が必要。終了後は、坂下門ほか6つの門から退出することになる。
《2》何時から?
午前10時から1時間おきに午後3時まで計6回、お出ましになる予定。正門の開門は午前9時半から午後2時半まで。宮内庁は前日から皇居外苑近くに並ぶことは控えるよう求めている。
《3》早めに向かおう
上皇ご夫妻が在位中最後となった今年1月2日の新年一般参賀には15万4800人が参加。皇居内に入れたものの参賀に間に合わなかった人がいたため、急きょ2回増やした。今回も、混雑が予想され、皇居前広場から正門までに2時間以上かかる可能性もあるという。
《4》並ぶ際には
入門の際には、手荷物検査が実施される。キャリーバッグなど、大きな荷物は駅のコインロッカーなどに預けるのが賢明。また、広場には仮設トイレも設置されるが、混雑は必至な上に、参賀の列を離れると並び直さないといけない。事前に済ませておいた方がいいだろう。
《5》多くの皇族方を見るなら午前中に
全6回のお出ましは、前半と後半で参加者が異なることにも注意が必要だ。参賀には成年皇族が参加されるが、第4回(午後1時ごろ)以降は、お出ましは天皇皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻、眞子さま、佳子さまのみとなる。なお、上皇ご夫妻は参加しない。
《6》参賀の流れは?
決められた時間になると、長和殿テラス奥の扉が開き、陛下ら皇族がお出ましに。手を振られた後、陛下があいさつされる。その後、再び手を振られた後、退出される。開始から終了までは数分程度で、その後は次の回まで広場にいる参加者の入れ替えが行われる。
《7》国旗はもらえるの?
一般参賀で参加者が振っている国旗の小旗は、入場前にもらうことができる。皇居前広場の近くに行くと、緑色の帽子をかぶった人たちが国旗を配布している。これは、一般社団法人国旗協会が行っているもので、ボランティアで行われている。
◆一般参賀 国民が皇居内にある長和殿前の広場へ出向いて祝意を表する行事。国民が直接、天皇陛下の「お言葉」を聞くことができる。1948年1月1日から始まった。当初は記帳所で記帳する形式で皇族のお出ましもなかったが、51年に昭和天皇・香淳皇后が参賀者の前に初めてお出ましに。53年からは新年は1月2日となったほか、天皇誕生日にも行われてきた。
◆皇居までの交通手段 皇居の敷地は広く、周辺にはJRや地下鉄の駅も多いが、皇居前広場の最寄り駅は二重橋前駅(東京メトロ千代田線)、日比谷駅(東京メトロ千代田線・日比谷線、都営地下鉄三田線)となる。周辺に駐車場はない。
最終更新:5/3(金) 14:00