台風10号(サンサン) 今日も大雨警戒 明日は北日本も雨強まる
2024/09/01 07:55 ウェザーニュース
9月1日(日)6時現在、台風10号(サンサン)は東海道沖の太平洋に停滞しています。今日は本州を北上し、今夜には風が弱まり熱帯低気圧に変わる予想です。
その後、日本海で温帯低気圧になり、明日2日(月)は前線と一体化して北日本を通過する見込みです。明日まで大雨に警戒が必要です。
▼台風10号 9月1日(日)6時
中心位置 東海道沖
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 ほとんど停滞
中心気圧 998 hPa
最大風速 18 m/s
最大瞬間風速 25 m/s
東海・近畿・北陸・関東甲信は大雨に警戒を
東海道沖の太平洋に進んだ台風10号は、今日は再び本州を北上する予想です。台風の中心に近い東海・近畿・北陸や、湿った空気の影響を受ける関東甲信では激しい雨の降るおそれがあります。
東海や関東では、これまでに降った雨により地盤が緩んでいたり、川の水位が高くなるなど、少しの雨でも災害が発生しやすい状況になっています。今後の雨によって土砂災害や河川氾濫などのおそれがありますので、増水している川の近く、地盤の緩い傾斜地など危険な場所には引き続き近寄らないようにしてください。
北日本は明日2日(月)に雨強まるおそれ
台風10号は今夜には風速が低下し熱帯低気圧に変わり、その後日本海で温帯低気圧に変わる予想です。前線と一体化して、明日2日(月)に北日本を通過する見込みです。
東北地方ではこの低気圧の通過や活発化する前線の影響で雨が強まるおそれがあるため、台風がなくなったあとも気象情報に注目するようにしてください。
新たな台風発生の可能性も
フィリピンの東には熱帯低気圧があり、北上する見込みです。この熱帯低気圧は今週、台風に発達する可能性があります。現時点では南シナ海方面に進む可能性も、沖縄方面に進む可能性も考えられる状況です。今後の情報に注意してください。
また、ハワイ方面の西経域から進んできた元ハリケーンHone(ホネ)が180度経線を越えて監視担当機関が変わることで、新たな台風(ホネ)に変わる可能性があります。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風10号の名前「サンサン(Shanshan/珊珊)」は香港が提案した名称で、少女の名前が由来です。
【台風11号(ヤギ)最新情報】沖縄に影響の可能性も 今後の進路に注意/(2日3時現在)
【9月2日(月)の天気】近畿から東北は雨が強まるおそれ/土砂災害などに警戒を
2日(月)は台風10号から変わった低気圧が東日本から北日本に進みます。東海や近畿、北陸、東北は激しい雨となるおそれがあり、関東も雨の強まりに注意が必要です。九州や中国・四国は晴れて夏の体感が続きます。
環境省熱中症予防情報サイト - 熱中症警戒アラート (env.go.jp)
2日 元台風10号と前線 北海道~近畿は局地的に非常に激しい雨 9月でも高温多湿
2日(月)にかけて元台風10号や前線の影響で、北日本から西日本にかけて大気の状態が非常に不安定です。北海道の東部や東北、北陸、関東、東海、近畿は雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。東北や関東以西は蒸し暑く、猛暑日となる所もありそうです。
●元台風10号と前線 大雨に警戒
2日(月)にかけて、台風10号から変わった低気圧が本州から日本海へ進み、熱帯由来の暖かく湿った空気を運びこむでしょう。また、秋雨前線が北日本付近に延びる予想です。このため、北日本から西日本にかけて広く大気の状態が非常に不安定でしょう。
1日(日)夜も関東から近畿は所々で雨や雷雨になりそうです。
2日(月)は北海道の東部や東北、北陸は断続的に雨が降るでしょう。関東は晴れ間が出ますが、変わりやすい天気で、所々で雨や雷雨になりそうです。東海や近畿は午前中を中心に雨が降るでしょう。雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所がありそうです。
2日(月)18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
北海道地方 80ミリ
東北地方 120ミリ
関東甲信地方 100ミリ
北陸地方 80ミリ
東海地方 150ミリ
近畿地方 120ミリ
その後、2日(月)18時から3日(火)18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
東北地方 60ミリ
関東甲信地方 100ミリ
東海地方 100ミリ
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。関東や東海を中心に、これまでに降った記録的な大雨により、土砂災害の危険度が高まっている所があります。危険な斜面には近づかないようにしてください。
●厳しい残暑 猛暑日の所も
2日(月)の最高気温は平年より高い所が多くなりそうです。
仙台は34℃と猛暑日に迫る暑さでしょう。東京都心は33℃で、湿度も高く蒸し暑くなりそうです。東海から九州は33℃前後で、広島市で35℃と猛暑日となるでしょう。
9月に入りましたが、厳しい残暑になりそうです。岩手県や宮城県、茨城県、群馬県、埼玉県、三重県、和歌山県には熱中症警戒アラートが発表されています。熱中症に厳重な警戒が必要です。
●熱中症警戒アラート発表時 とるべき行動は
熱中症警戒アラートが発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。
①外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが、最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。
②屋外や、エアコンが設置されていない屋内での運動は、原則、中止や延期をしましょう。
③普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。
④熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。
⑤暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。
【全国の天気】関東~東海 あす本降りの雨注意【スーパーJチャンネル】(2024年9月2日)