「監督の指示に従った」日大選手が会見で証言へ
TBSニュース 21日23時24分 動画 21日23時24分 http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye3375034.htm
日大アメフト部の悪質タックル問題。悪質タックルをした日大の選手が、22日予定している会見で、「監督とコーチの指示に従って反則をした」と証言することが関係者への取材で新たにわかりました。
「息子の状態ですが、元気に練習に復帰できる状態になりました。正直申し上げてつらかったです」(被害選手の父親 奥野康俊さん)
日本大学と関西学院大学の試合で起きた日大選手による危険なタックル。21日夜、けがをした選手の父親が会見を行いました。
「あのビデオが流れる度に、息子が目の前で何度も殴られる状態を見て、憤りは、私も家内も収まることはありませんでした。加害者がなぜあそこまで追い込まれたのか」(被害選手の父親 奥野康俊さん)
被害家族は、21日、警察に被害届を提出し受理されました。
悪質タックルは監督の指示によるものなのか。問題発覚後、公の場に姿を見せていなかった内田監督は、19日、関学側に直接謝罪をして、その後、会見を行いました。
「日本大学のアメフト部の監督を辞任いたします」(日本大学アメフト部 内田正人監督)
監督辞任を表明した内田氏。しかし、事もあろうに、謝罪相手の関西学院大学を・・・
「かんさい学院大学の」
「かんさい学院大学に」
言い間違えを繰り返したのです。
繰り返された言葉はほかにも・・・
「一連の問題は監督である私の責任」
「これは本当に私の責任でございます」
私の責任と繰り返す一方で、核心の監督の指示については説明しませんでした。
東京に戻った内田監督に対し、再び記者からは・・・
Q.監督の指示はあったのか?
「(関学側と)文書のお互いに行き来で、こちらからの誠意を持って答えたい」(日本大学アメフト部 内田正人監督)
Q.指示があったかなかったかここで話せるのでは?
「ここでは控えさせていただきます」(日本大学アメフト部 内田正人監督)
被害選手の家族はこの会見を見て、被害届の提出に踏み切ったといいます。
「あの画面からにじみ出た言葉の一つ一つ全てが、やはり何か言えないことがあるのではないかと」(被害選手の父親 奥野康俊さん)
今回のタックルが悪質なものと判断された場合、傷害罪に問われる可能性があります。一番の注目は内田監督の刑事責任の有無。
元検事の落合弁護士はこう指摘します。
「指示が具体的に認定されれば、その人も共犯。指示命令した人も刑事責任を問われる」(元東京地検検事 落合洋司弁護士)
また、監督と選手の間には上下関係があるため、実行した選手より罪が重くなる場合も。
「(選手側が)強いられてかなり追い詰められて行為に及んだと(いう場合)、黒幕、首謀者がより重い責任を負うと、刑事責任については考えられる場合が多くなる」(元東京地検検事 落合洋司弁護士)
一方、関係者によりますと、タックルをした日大の選手が、内田監督とコーチの指示に従って反則をしたと証言していることが新たにわかりました。22日午後、記者会見を行い、自ら説明をすることにしています。