陛下入室、伝統の経路復活=10月の即位礼、細目を決定-190カ国以上から賓客
2019年09月18日19時15分 jiji.com
政府は18日、皇位継承に関する式典委員会(委員長・安倍晋三首相)の第7回会合を首相官邸で開き、天皇陛下の即位を内外に宣言する10月22日の「即位礼正殿の儀」などの細目を決定した。陛下の皇居・宮殿「松の間」への入室経路は平成の代替わり時から変更し、京都御所で行われていた昭和以前の伝統の形式に戻した。入室した陛下は平成時を踏襲し、玉座「高御座(たかみくら)」に上り、お言葉を述べられる。
首相は会合で、儀式の参列者について「平成を上回る190以上の国や国際機関の代表の来日が予想されている」と説明。「受け入れに万全を期し、儀式が円滑、厳粛に行われるよう政府一丸となって全力を尽くす」と強調した。式典委の開催は10月の一連の儀式前としては今回が最後。
即位礼正殿の儀は即位の礼の中心的な儀式。平成の代替わりの際は、中庭を囲む形で参列した外国元首や三権の長らが天皇、皇后両陛下の姿を直接見られるよう、両陛下は中庭に面した廊下を歩いて松の間に入った。 今回は台風など荒天となる場合を考慮して中庭に参列者用の仮設ステージを設けず、外国賓客らは「豊明殿」や廊下などに着席。42~200インチの大小のモニターを計30台設置し、儀式の様子を見られるようにした。
【追記】
大嘗祭の「斎田」栃木と京都の場所公表 生産者が会見
宮内庁は、天皇陛下の皇位継承に伴う重要祭祀の「大嘗祭」で使われる新米の産地となる「斎田」が、栃木県高根沢町と京都府南丹市八木町の田にそれぞれ決まったと発表しました。栃木県の大田主と呼ばれる耕作者は石塚毅男さんで、銘柄は「とちぎの星」です。一方、京都府の大田主は中川久夫さんで、銘柄は「キヌヒカリ」になります。斎田の都道府県は、5月に皇居で行われた「斎田点定の儀」で決めて、「悠紀田」と呼ばれる東日本からは栃木県、「主基田」と呼ばれる西日本からは京都府が選ばれていました。二つの斎田で栽培された新米は、11月14日から15日にかけて皇居・東御苑で行われる「大嘗祭」で供えられ、天皇陛下が自らも食べて五穀豊穣と国民の安寧を祈られます。それぞれの田の稲を刈り取る「斎田抜穂の儀」の日程は、今後決めるということです。ちなみに平成の大嘗祭では、秋田県と大分県がそれぞれ選ばれていました
栃木と京都の田んぼに 大嘗祭の斎田が決定(19/09/19)