きがおけない【気が置けない】
気遣いする必要がない。遠慮がない。 「 - ・ない仲間どうし」 〔「気が許せない、油断できない」の意で用いるのは誤り〕
友達……ではあるけれど、なんとなく友達って感じではないヤツ。
以前、私が長年間勤めていた会社。
そこにいた頃、今から約12~13年ぐらい前のこと………
朝礼の際、
「どうも。今日からお世話になります、○○です。」
当時、22歳ぐらいだったヤツは、約30人~40人の私達社員の前で、顔色を伺うように、そう言いながら頭を少しだけ下げた。
その尖った奇抜な髪型。色はピンク色だった。
「…………また、変な厳ついのが入ってきたな。」
……私はそう思いながら、朝礼挨拶でヤツを紹介していた部長の話を聞いていた。
すると部長が、
『○○くーん。今日からオマエの隣に乗せて仕事教えてやってくれよ。頼んだぞ。』
……と言う。
「ハァ?
なんでオレがあんな桜木花道みたいなヤツに仕事教えなきゃならんのよー
(-。-)マジでー?」
………と私は内心思っていたけれど、部長の命令には逆らうことはできず、仕方なくその"花道くん"を助手席に乗せて仕事を教えた。
そんな日々が1~2週間続き、当時私の受け持っていた仕事のすべてをヤツに引き継いだ。
…………あの頃から約12年ぐらい経っただろうか…………
その12年の間にはイロイロあったな。
一緒に家族ぐるみで海釣り、BBQにも行ったな。
真似した訳ではないのに、お互いにバツイチにもなったな。
お互いに10年以上勤めた会社も退職したな。
いつの間にか、ピンク色だった頭も落ち着いた色になったな。
よくパチ屋でも一緒になったな。
オレが精神科に入院したときにも、いつもと変わらぬ感じで、ポテチとジュースをいっぱい持ってお見舞いにも来てもらったな………
今回、内定の報告をヤツにはしておきたかったので、LINEを送った。
しばらくしてからヤツから返信があった。
『いいじゃないですか😁
おめでとうございます㊗
1ヶ月勤めることができたら呑みにいきましょう(笑)』
……………と。
アホか。知ってんだろ、オレの病気。
オメーとの付き合いも、何だかんだで12年を越えたけど、未だにそうゆうの冗談なのか本気なのか解んねーんだよ。
まぁ、でも嬉しいよ。
ありがとう😌
お互いに歳もとったな。
たまにゃ飲みにでもいくか。
オレはコーラだけどな(⌒‐⌒)