飲まない、賭けない生活を続けてゆくため。
まぁ、一言で言ってしまえば、そういうことです。
では、ミーティングに通っていなければ再び飲んでしまう(賭けてしまう)ことになってしまうのか?
答えはNOです。
依存症からの回復のバイブル的書籍、ビッグブック(アルコホーリクス・アノニマス)にも25年間、自力で断酒し続けた男の物語がp48~p49に出てきます。
しかし……この男も断酒してから25年後、最初の1杯の狂気(強迫観念)にコロッと掴まってしまいます。その1杯が肉体的渇望の呼び水となり、やがてはまた病院生活が待っているのですが…………
ミーティングに通わなくても、飲まない、賭けない生活を続けてゆくことも可能だと私個人は思っております。
ですが、アルコール(ギャンブル)、またはその他、依存症にまでなってしまった人にとっては、ミーティングに出ることもなく、飲まない(賭けない)生活を維持していくためには、何らかの"人格的変化"が必要です。
末期の頃からは立ち直ったとしても、飲んでいた(賭けていた)頃と何ら変わらない生活を送っていたのでは、また同じことの繰り返しになることは目に見えているからです。
その"人格的変化"を目指す方法として12ステップが有効だと私は信じています。
ビギナーが(私も含め)12ステップに取り組むためには、やはりスポンサーシップが必要になります。
そのスポンサー、あるいはスポンシーを見つけるためには、必然的にミーティングに出ることになります。
飲まない(賭けない)生活
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ミーティング
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スポンサーシップ
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12ステップ
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ミーティング
ミーティングに通う頻度はメンバーによって様々ですが、このサイクルが乱れたときにスリップする危険が、スポンサー、スポンシー両方に潜んでいるように思います。
ですが、スポンサーが調子悪くてミーティングに通ってこれない、またはスポンシーが突然来なくなってしまった。
こういうケースも少なくはありません。
そういった場合は、スポンサーシップにこだわらず、できるだけミーティングに通い、他の仲間の話を聞くこと。それがスリップする危険を回避するのには有効だと思います。
飲まない(賭けない)生活
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ミーティング
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ミーティング
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行けない時もある
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ミーティング
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仲間との分かち合い
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ミーティング
ただ飲まないだけ(ただ賭けないだけ)の生活を送ってゆくだけなら、わざわざミーティングに通ったりステップを踏まなくても可能だと思います。
ですが、それだけでは今まで迷惑をかけてきてしまった人たちへの埋め合わせ(謝罪)には繋がりません。
『そんなミーティングになんか行ってられるか。オレはミーティングになど行かなくても止められているわ。』
このように断酒、断ギャンブルに自信を持つことは良いことだと思います。
ですが…その自信が過信に変化した時には注意が必要だと思います。
その過信に騙されないようにミーティングに行き、人の話を聞き、自分自身を見つめてみる時間も必要かと思ったりもします。
…………そういえば、この前の記事で紹介したハロワのおじさん………
あの人の経験をもう少し聞いてみたいな。
ハロワで会ったおじさん
の記事はコチラ⤵
完全断酒者 - くもり空の下で……
しばらくはまたハロワ通いが続くと思うし、またの機会に聞いてみようかな。