くもり空の下で……

アルコールとギャンブル。依存症からの回復と成長を目指しながらの日々の雑感を発信。趣味の渓流釣りなども公開しています。

昔ばなし④

2017-06-01 12:18:28 | 日記
この昔ばなしは

「オレって、なんでこんなに釣りにハマったんだろ?」

………と思い、記憶を辿って書きはじめた。
しかし、書いているうちにとめどなくイロイロなことがフラッシュバックしてきて、いつのまにか"釣り"ではなく、過去の結婚生活についての記事になってしまっている。。。

しかも"人の記憶"とは時間が経てば経つほど曖昧になり、「自分の都合のいいように頭の中で修正されていたりする。」
(私的見解)



自分の過去の出来事を明確に記しておきたかったので、久しぶりに結婚していた時代に使っていた携帯を充電し、当時のメールを開いて見てみた。





昔の出来事を掘り返してみて思った…
「うわ、ダサいなオレ。」


…………というのが率直な感想だった。

元嫁とのやりとり、自分が当時送った言葉…………
恥ずかしすぎる(/-\*)

すべて消してしまいたくなったが、消せなかった。

すでにこの"昔ばなし"を③まで書いてしまっているので、事実を受けとめ、ダサい自分を曝け出し、記録しておこと思う。









2007年(平成19年)
私と彼女の間に子供が無事に産まれた。男の子だった。

彼女(元嫁)との同棲生活は2年を越えていたが、籍を入れたのはこの年になってからだった。
なぜならば、私と彼女の交際は断じて彼女の両親には認めてはもらえなかったからだ。
しかし、今になって思えば彼女の両親が反対していたことにも頷ける。

彼女はバツイチの子供が二人だった。
私と出会う前、かつての彼女の結婚生活は、ギャンブルによる破綻などにより離婚をしていたようだった。
離婚後、彼女と二人の子供たちは実家のすぐそばにある県営住宅で暮らしていた。

私はそんな彼女のアパートへ転がり込むような形で同棲をスタートさせた。
本当ならば彼女のウチへの同棲などではなく、
「オレの家にみんなで来いよ。」 ……と言ってやれれば少しは甲斐性を見せることもできたのかもしれないが、私にはそれほどの経済的余力もなく、小学生のチビたち二人の転校、その他諸々の事情で私がそこ(彼女のアパート)で暮らしていくのがベストだとその時には思っていた。

幸いチビたちも私に馴ついてくれていた。同棲中には毎月10万円を渡し、後はパート勤めの彼女のやりくりに任せていた。

……そして彼女が妊娠し、私たちは入籍した。

結婚してからは当然給料全額を彼女に渡し、毎日1000円のお小遣いを持たせてもらっていたように覚えている。

しかし、その頃から私はきっとアルコールの量が普通ではなかったのだろう。
子供の事、彼女の両親、仕事、借金、これからの事、イロイロな不安を一人で抱え込んで酒に頼る………
そしてスロットで負けたりすると、

「もうだめだ。。。」

みたいな八つ当たりまがいのメールを彼女に送っていた記録が以前の私の携帯には残されていた。
きっと、私の一喜一憂に彼女も振り回された事だろう。。。


「愛し合ってはいるが、不安定な二人。」



まるで子供だ。そんな二人に挟まれていたチビたちはきっとツラい思いをしていたと思う。







【③のつづき】

居間へ行くとメモ書きがこたつの上に置いてあった。

「今までありがとう、ずっと黙っていてごめんなさい。私には借金があります。
さようなら。」


………というような内容だった。

それをみて私は動揺した。
「まさか……子供たち3人を連れて心中!?」

そんな思いに駈られて、いてもたってもいられなくなり、ビールを飲んでいることなど忘れ車に乗り、彼女と子供たちが行きそうな場所を片っ端から探しまくった。
雪が猛烈に降り続ける寒い夜だった。

携帯に連絡をしてみるが

「ただいま電波の届かないところにあるか電源が入っていないためかかりません」

不安が倍増する。
冬場は除雪した雪の置き場となっている湖へ行ってみた。車ごと転落したのではないかと思い、その湖の周りを探し続けたことを今でも覚えている。
しかし、そんなことあるはずもなく、宛もないまま至るところを探し続けた。



次の日………
仕事を終え帰宅してみたが、やはりまだ戻ってきてはいなかった。

途方に暮れながらも警察には届け出てはいなかった。
だが、次の日の夕方電話があった。




「ごめんなさい。」
………と。


ただ、ただ、ホッとしたことを覚えている。

「とにかく戻って来いよ。」




4人の無事が分かっただけで充分だった。



数時間が経ち、4人が何事もなかったかのようにアパートに戻ってきた。
何処に行っていたのか聞いて見ると県外のビジネスホテルに2泊していたようだった。
彼女もただ、ただ、あてもなくさまよい続け、疲れ果て辿り着いたのがそのビジネスホテルだったらしい。

「借金を作ってしまった原因を今更考えても仕方がない。なんとかこれからのことを考えよう。」

なんとかそう思うようにしたが、具体的な金策を考えなくてはならなくなり、私は何を血迷ったのか、大嫌いだった彼女の両親に頭を下げ、彼女の借金を一時的にだけでも肩代わりしてもらおうと考えた。




……………今考えてみると、なぜあのような行動をとってしまったのか、まったく自分のことながら理解不能だ。。。
…………多分、自分の母(オフクロ)に心配をかけたくなかったからだと思う。




結局、すぐにバレてしまうことなのに………



























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