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音楽大好き男の徒然なる日記

追悼・服部克久先生(3)「フレディもしくは三教街~ロシア租界にて」(1975・グレープ)

2020-07-27 | 音楽
訃報と言いましたので、まだ語り尽せない服部克久先生の作品を取り上げたいと思います。

今回は公私ともに親しかったさだまさしさんの作品を紹介します。

さださんはフォークデュオ「グレープ」の頃、
服部先生にアレンジを依頼され、快諾していました。



  2nd アルバム『せせらぎ』からは、「殺風景」と「交響楽(シンフォニー)」のアレンジを担当。


  そして、今回ご紹介いたしますのは、3rd アルバム『コミュニケーション』収録の
「フレディもしくは三教街~ロシア租界にて~」です。

漢口の旧ロシア租界・三教街(現在の武漢市江岸区鄱陽街(はようがい)一帯)でささやかな幸せを願う恋人達と、
それを引き裂いた戦争を描いた作品。
題材はさだの母が1942年(当時17歳)から3年間、漢口で過ごした思い出に基づいている。
三教街には歌詞にあるレストラン「ヘイゼルウッド」やパン店の「ボンコ」が実在していた。
なお鄱陽街にはポプラ並木はなく、実際はプラタナス並木が植えられている。
 (ウィキペディア解説より)

まだ20代前半という若さながらも、こんな完成度の高い反戦歌を作り上げたさださんは、やはりすごい方です。
服部先生のオーケストレーションもまた素晴らしかったです。 (今聴くとさすがに時代を感じる音ですが)


  ↑
1986年、さださんのソロデビュー10周年記念盤『帰郷』で新録音バージョンで収録されたのが、
この歌でのベストアレンジになりましょうか。
(当然、服部先生による再編曲です)

ささやかに生きる人々を地獄に突き落す戦争、それは絶対してはいけないもの。


フレディもしくは三教街~ロシア租界にて~


歌詞:うたまっぷ.com
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B15727



リンク:
「TAP the POP 映画のような歌~フレディもしくは三教街~ロシア租界にて~前編」
http://www.tapthepop.net/news/24923

「TAP the POP 映画のような歌~フレディもしくは三教街~ロシア租界にて~後編」
http://www.tapthepop.net/news/24933



「余談」

  ↑
さださんが1993年から1994年にかけて行ったデビュー20周年記念ライブ
「逢いみての」の第一夜「Electric Night」の音楽監督は、克久先生のご長男・服部隆之氏だった。
ここでも「フレディもしくは三教街~ロシア租界にて~」がセットリストに入ったが、
当然アレンジャーが代わればサウンドカラーも変わります。
ここではオーケストレーションはなく隆之氏のピアノだけで、あの物語が過去になってしまった老女の回想のように
さださんは静かに歌うスタイルとなり、別の意味で深い感動を呼びました。
大手レコード会社級のエンジニアが参加していない、ある意味「自主制作」色の強い作品のため音質面では「残念」ですが、
貴重な音源です。


服部克久先生の特集は、また随時up していこうと思います。

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(ひえ~~~)
お付き合いいただきありがとうございました。

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