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音楽大好き男の徒然なる日記

追悼・八千草薫さん/「Will you dance ?」「ジェッディン・デデン (Ceddin Deden) 」「心のさざめき Tender Troubled Thought」

2019-11-04 | 音楽
東京新聞 2019年10月29日付記事
「八千草薫さん死去 『岸辺のアルバム』」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/obituaries/CK2019102902100006.html


かれんで上品な雰囲気で親しまれ、テレビドラマ「岸辺のアルバム」をはじめ
映画、舞台と幅広く活躍した俳優の八千草薫(やちぐさ・かおる、本名谷口瞳=たにぐち・ひとみ)さんが
10月24日午前7時45分、膵臓(すいぞう)がんのため東京都内の病院で死去した。

88歳。
大阪市出身。
葬儀・告別式は近親者で行った。
今年二月にがんを公表、治療に専念していた。


1947年に宝塚歌劇団に入団。
「春の踊り」で初舞台を踏み、清純派の娘役として活躍した。

1951年に「宝塚夫人」で映画デビュー。
米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した1954年の「宮本武蔵」でお通を演じて人気を集めた。

その後も日伊合作「蝶々夫人」や「雪国」「男はつらいよ 寅次郎夢枕」「ディア・ドクター」など
多数の映画に出演した。


テレビドラマでは、穏やかで従順な役や「俺たちの旅」などで演じた“理想の母親”の印象が強かったが、
1977年の「岸辺のアルバム」(TBS)で不倫をする妻役で話題に。
1979~1980年放送の「阿修羅のごとく」では夫の浮気に悩む妻を演じた。
舞台は「二十四の瞳」「早春スケッチブック」「階段の上の暗闇」「黄昏」など。


晩年も意欲的で優しいおばあさん役などを演じ、2015年に映画「ゆずり葉の頃」に主演。
2017年には倉本聡さん脚本の連続ドラマ「やすらぎの郷」で戦前からの大スター役を好演した。


1957年に映画監督の故谷口千吉さんと結婚。
1997年に紫綬褒章、
2003年に旭日小綬章。
他に菊田一夫演劇賞、山路ふみ子映画功労賞など。


◆「憧れの人」山田洋次監督
10月28日に始まった第32回東京国際映画祭で、開幕作品「男はつらいよ お帰り 寅さん」の上映前、
登壇した山田洋次監督が八千草さんの訃報に触れ、
「僕たちの世代の日本人にとっては若い時からの憧れの人でした」と悼んだ。

同作には過去作の映像が編集されて入っており、
シリーズ第10作にヒロイン役で登場した八千草さんも映っているという。

山田監督は「今から47年前のとっても美しいクローズアップが入っていますから期待してください。
そのクローズアップを通して八千草さんにお別れを言ってください」と観客に呼び掛けた。


<評伝>穏やかな役柄 幅広く活躍

清楚(せいそ)、可憐(かれん)―。
24日に88歳で死去した八千草薫さんはこんなイメージがぴったりくる名優だった。
おしとやかな役や優しい母親を演じさせたら、他の追随を許さなかった。



1947年、「世の中が灰色なので、夢のような世界に生きたい」と宝塚歌劇団に入り、
お姫さま役などで人気を得た。
在団中の1951年、映画デビュー。
1957年に退団後は映画や舞台、テレビドラマで活躍した。

一方で、イメージと異なる作品でも力量を発揮。
「女優人生の転機になった作品」として、映画「宮本武蔵」(1954年)、
日本・イタリア合作映画「蝶々夫人」(1955年)に加え、
ドラマ「岸辺のアルバム」(1977年)を挙げた。
ドラマ史に残る名作を「女をあれだけ書き込んだ作品は、後にも先にもなかったような気がする」と回顧した。


1997年に紫綬褒章を受章した際、
「女優に向いていないと思っていた。でも、自分と違った人間を演じることで新しい発見があった」と
柔らかい言葉の中に強い意志を感じさせた。


晩年まで活躍し、2017年には倉本聡さん脚本の連続ドラマ「やすらぎの郷(さと)」で好演。
現在放送中の続編にも出演が決まり意欲を示していたが、病気のため降板となった。


72年の俳優人生。
「演技にも人間性は出る。だから私生活でもきちんとしていたいと思っています」。
保ち続けたみずみずしさは、内面からにじみ出たものだった。
 
(安田信博、藤浪繁雄)

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ではまず、「岸辺のアルバム」のオープニング映像からいきましょう。
ジャニス・イアンのこの曲、大好きでした。

ウィルユーダンス~ジャニス・イアン


Will You Dance?【訳詞付】- ジャニス・イアン




それから、NHK土曜ドラマ「阿修羅のごとく」も忘れられません。
メインテーマがトルコの軍楽「ジェッデイン・デデン Ceddin Deden」だったのが衝撃的でした。
パンクやラップなんかよりも、よっぽどROCKしてる音楽だ。
当時のドラマのスタッフの感性の高さには頭が上がりません。

【八千草薫さん追悼】土曜ドラマ『阿修羅のごとく』OP (向田邦子シリーズ)


ジェッディン・デデン(Ceddin Deden)




あと忘れてはいけない作品として、フジテレビ・金曜劇場「いつも輝いていたあの海」(1984)
という作品が良かったです。
メインテーマはフランスのイージーリスニング系作曲家&ピアニストであるピエール・ポルト Pierre Porte の
「心のさざめき Tender Troubled Thought」も名曲でした。


Tender Troubled Thought


参考までにもう一曲。
Pierre Porte - Le Ruisseau (小川)


こういう音楽、だーい好きなんですよぉー。
近年テレビでもラジオでもまったく流れなくなってしまいましたが。


  ↑
現在入手可能なCDでは、こちらがお勧めです。
故・水野晴郎さんが解説をされていた時代の「金曜ロードショー」のテーマ曲「フライデーナイト・ファンタジー Cris D'Amour」はもちろん、
自分の推薦曲「白い太陽 Soleil Blanc」「海辺のピアノ Mon Piano Romantique」などが入っています。



ほんとうに、なんて良い時代に生まれ育ったんだろう、自分は。

八千草薫さん、ほんとうにお疲れ様でした。
謹んで、お悔やみ申し上げます。


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2019年11月4日付訪問者数:256名様
お付き合いいただきありがとうございました。

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