
CAD初級 #09 図面ファイルに名前を付けて保存
CADは、実寸(ありのままの寸法)で作図することが原則です。
手書き図面では、三角スケールで縮尺に合わせてトレッシングペーパーに落とし込みます。
CADで作図する場合は、用紙を縮尺分だけ広げた状態にして実寸で作図します。
印刷時に、設定した尺度で印刷します。
これは、モデルで描いて、モデルから印刷する場合です。
モデルで描いて、ペーパー空間から印刷する場合は印刷の手段が違います。
レイアウト、異尺度、異尺度対応という概念の知識を必要とします。
【用紙領域 作図領域】
<例>として、用紙サイズ…A4版 縮尺…S=1:50 ファイルを設定して
名前を付けて保存することにします。
●順序1)A4版用紙領域が目視で確認できるようにします。
長方形コマンドで、幅=297×50=14850 高さ=210×50=10500の
長方形を描きます。これで、作業画面がS=1:50になりました。
縮尺の分母の値だけ用紙サイズに乗じることで用紙領域が決まります。
●順序2)作図領域(必ず描いたオブジェクトが印刷される)を設定します。
製図総則で、マージン(余白)10mmを取りましょうとなっているので、
10×50=500をオフセット量として用紙領域とした長方形オブジェクトをオフセットします。
この領域内で描いたオブジェクトはすべて印刷されます。
ここまで設定したことを「名前を付けて保存」保存します。
[クイックアクセスツールバー] ⇒[名前を付けて保存]ボタンをクリックします。
「図面に名前を付けて保存」ダイアログボックスが開きます。
保存先:格納先はハッキリと指定します。
ファイル名:全角、半角、英文字、和文いずれも使用可能です。
使用できない記号に注意してファイル名とします。
ファイルの種類:保存形式は、既定のままとします。
その他の設定事項として、
■線種設定
■文字スタイル
■寸法スタイル
■引出線スタイル
■画層設定 があります。
◆レイアウトから印刷する場合は、「文字」、「寸法」、「引出線」は
異尺度対応スタイルとして設定することが必要です。
次回 #10 <既存の図面を開く/閉じる>です。
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