お気づきの方もあるかと思いますが、図工ランドの立体-基礎造形の課題は建築等の各種構造方式を子供向けにアレンジしてつくっています。今回の石積み工作は建築学的には組積造となります。
今回は本物の石(小石)を積むことによって造形物をつくりました。
小さい子たちも直感的につくっていくことができますが、いつもの材料とは違い、それぞれ形が異なるうえ、高くすると崩れてしまいます。その不自由さのなかでそれをどう洗練させた形にするか、アーチや家のような構造物にするかなど、或る程度の見通しをもち、計画的に取り組むことが大事です。
子供たちの作品は、どれも異なっており、ストーンヘンジや遺跡のようなもの、アーチや石庭のようなものなど様々な表情をもつものができました。
図工ランドの課題の中では最も重量のある作品になりました。
(代表 きむら あきひこ)
年に3回巡ってくる図工ランドの定番課題です。
ある簡単な3つの約束事はありますが、とにかく好きなものをつくるという課題。立体のイメージスケッチともいえます。
教室では様々な基本素材を用意しています。そこからバイキング料理のように好きな材料を選んで思い思いの立体につくりあげます。
簡単なようでも、形に適した材料を選んで、それをイメージする形に整え、固定したり接続したりするという一連の工程は高度な知的作業です。これぞクリエイティブ 0から1を生み出す能力が求められます。それを凝縮した時間内に体感してもらいたいと考えています。これは力になると思います。
当然、思い通りにならないことも多く試行錯誤の連続ですが、生徒達はみな時間いっぱいまで楽しんで取り組んでいました。(代表 きむら あきひこ)
今回はグラフィックデザインの課題ということで、グラフィックの王道!ポスターのデザインに挑戦しました。
動物園、水族館、遊園地、花屋さん、おもちゃ屋さん、そしてオリンピックなどなど、様々なお題とそのロゴとなる文字のテンプレートを用意して、その中から自由にデザインを考えてもらいました。
ただし、ただただ自由ではないところがデザインのおもしろさ。
いったいどんなポスターだったらこの動物園に行きたくなるかな?
どんな色を使ったら楽しいお店にみえるかな?
そうやって、見る人のことを考えながらまた新しい発想を生み出していくことが、ただのおえかきとは違うデザイン課題の醍醐味です。
また、今回のもう一つの大事なポイントは文字のデザインをすること。
お店のイメージに合わせて色や飾りをあしらったり、マークを横に添えたり、またまた看板風に仕上げたりと、大人顔負けのアイディアが随所で光っていました。
やはり同じテーマでも一人一人の想いはそれぞれで、「いつか行ったあの動物園のポスターを描きたい]という子や、「将来お花屋さんになりたいから、そのお店の様子を描きたい」なんて子もいて、実際にそのポスターが使われることを自ら想定して描いている姿もありました。
こういう課題が、普段街で見かけるポスターやグラフィックデザインに興味をもったり、その中から自分の好きなデザインを探したりするような、そんな気持ちが芽生えるきっかけになれば、それはそれは素敵なことだなあ、と思っています。
(アベカイタ)