図工ランド日記

図工ランドの課題を毎週ご紹介
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自由工作

2013年04月24日 | 本科みんなの作品ー立体
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自由工作は図工ランドサイクルで4ヶ月に1回巡ってくる課題ですが,子ども達はそれを待ちきれずに「まだ自由工作じゃないの」とリクエストの声がよく聞かれる人気の課題です。
自由工作はある3つのルールだけで何をつくっても良いのですが,毎回材料を変えています。材料の違いにより,傾向が違うものができるのが面白いところです。今回はかなりストイックな材料としました。車輪となる素材は封印していましたが,上の作品は紙だけでバックトゥーザフューチャーの車デロリアンをつくったところが素晴らしいですね。材料が無くてもなんとかするところがまさに創意工夫です。
(代表 きむらあきひこ)
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あれれ?この素材がこんな作品に?!!
今回は、手の入れ方次第で多種多様にも変化するとてもシンプルな何種類かの素材を用意しました。
ここに用意した材料で何種類でもつくっていいよ~!と言うと生徒さん達は真っ先に材料の並べられた場所に向かい、目をキラキラさせながらそれぞれのイメージを膨らませています。
そんな生徒さんもいる中で、自由と言われると選択の幅が広過ぎて悩み、作業がストップしてしまう生徒さんがいるのもまた自由工作の特徴です。
そんな時こそわれわれ講師陣の腕の見せ所!
図工ランドではどの課題でも、気持ちの乗り切れない生徒さんや、作業が進まない生徒さんにアドバイスや提案、必要最小限のお手伝いは勿論していますが、無理に作業をしてもらう事や、講師が手を出して作品を仕上げる事はしていません。材料の特性や変化の幅、面白さを伝え、自然な形でそれぞれのアイデアを引き出し、作業に取り掛かれるよう心掛けています。
自分のアイデアが一つの形となって現れた時、与えられた課題の時よりも何倍、何十倍も満足感、達成感があり、思い入れの強いものになるのではないでしょうか。
幼児さんでは置き人形など、見て楽しむ作品が多く見られ、少し大きな生徒さんになると、実際に遊べる仕掛けや仕組みのある作品が多く見られた様に思います。
発表の時には、誇らしげな顔をしている生徒さんをたくさん見る事が出来ました。
なんてことのない素材をいかに変身させ、一つの作品に仕上げるか、これぞ自由工作の醍醐味ですね。
今回も子ども達の柔軟な発想、アイデアが形となった、とてもユニークな見応えのある作品がたくさん並びました。
(はやし みよこ)


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使える「なべしき」をつくろう!

2013年04月11日 | 本科みんなの作品ー立体
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今週は工芸の課題です。
紙テープを丸めたり,折り曲げたりしたものを貼り合わせて鍋敷きをつくってもらいました。抽象的パターンだけでつくってもよし,具象的な形を追求してもよし,二つの方向性で工夫してもらいました。
柔らかい紙テープですが,接着して固まるとカチコチになり,鍋の重さに耐える強度をもちます。
工芸の課題は,退屈そうに見えますが,単調な作業は意外にはまります。
(代表 きむら あきひこ)
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「使える鍋敷きを作ろう!」という目標をもって、デザインの工夫だけでなく、頑丈なことを意識して作ってもらいました。
一枚ではふにゃふにゃと頼りない紙テープですが、丸める、束ねる、折る、といった工夫で何倍も強度が増します。紙全般に共通する工作の基本ですが、こういったことを知っているのと知らないのでは、いざ立体的な工作をする場合に大きな力の差になります。
4月からは新年中さんも新しく加わって、初めての本格的な工作、という子ども達もいました。そういった子ども達にも、難しい解説を抜きに、紙を丸めたり、折ったりして強度を強くすることを感覚的に体験できる課題だったと思います。
のりしろを作って張り付けたり、丸と丸を隣り合わせて支え合ったり、小さな実験を繰り返していくうちに素敵な鍋敷きになりました。できあがった自分の作品を掲げて、「できたよー!」と嬉しそうにお母様に見せている新年中の子ども達の様子が大変微笑ましかったです。使えるものが作れるのは、とっても嬉しいですよね!
小学生になると、「魚をつくりたい」「人の顔にしたい」といった具体的なイメージでつくる人がいます。そういった子ども達は、自分のイメージと、鍋敷きとしての強度を両立することに苦心していました。
例えば「顔」をつくるには顔のパーツを枠から宙に浮かせなければなりません。そのような場合、頬のラインを活かしたり、鼻を大きく したり、顔をピカソの絵画のように分割したり、様々な工夫が必要です。工夫と努力の結果、機能とデザインが一体化した作品は、親御さんからも「すごいねえ!」と言われるような力作になりました。
是非お家のキッチンで使ってくださいね!
(やえのまりえ)
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人物画

2013年04月05日 | 本科みんなの作品ー平面
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今回はお絵かきの定番,人物画です。
写真を見ながら描くことで,対象をじっくりととらえることに挑戦してもらいました。単なる似顔絵ではない,その人物の奥底が垣間見えるような作品もあり,こちらの想定を遙かに超えてよく描けました。
(代表 きむら あきひこ)
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自分で描きたい人の写真を持ってきてくれたお子さんや、こちらで用意した有名人の写真を見ながら作品を描き上げたお子さんなど、対象となる人物は様々でしたが、出来上がった作品をみるとどれも暖かく親しみやすいものが多かったのが印象的でした。

人物を描くにあたり大切にしてもらった点は、その人に思いを馳せながらどんな人物かを想像してもらう事でした。自分の身近な人ならば、その人の性格や,好きな食べ物や趣味、飼っているペットなど頭に浮かんだイメージをキャッチしながら画面へ表現していきます。
子どもたちの頭はとても柔らかく、想像の連鎖が繰り広げられました。絵しりとりをする感覚で、次から次へと空想移動する様子を見ていると、どの子もとても頼もしく感じられました。

渋い白黒写真の歴史上人物をモノトーンで描いたお子さんは、同系色で幅を出すという色の使い方のバリエーションを増やすことができました。自分の引き出しを一つ増やすことができたようです。
自分の生まれたての時期を描いたお子さんは、あどけない表情をした自分の横に、成長日記のようにランドセルや将来の事などを盛り込みながら画面を楽しくしてくれました。

皆の知っている有名人や身近な人を描く事で、一枚の絵をじっくりと書き込む事が出来,次につながる課題であったと思います。(ねもと ひろこ)


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