自由工作は図工ランドサイクルで4ヶ月に1回巡ってくる課題ですが,子ども達はそれを待ちきれずに「まだ自由工作じゃないの」とリクエストの声がよく聞かれる人気の課題です。
自由工作はある3つのルールだけで何をつくっても良いのですが,毎回材料を変えています。材料の違いにより,傾向が違うものができるのが面白いところです。今回はかなりストイックな材料としました。車輪となる素材は封印していましたが,上の作品は紙だけでバックトゥーザフューチャーの車デロリアンをつくったところが素晴らしいですね。材料が無くてもなんとかするところがまさに創意工夫です。
(代表 きむらあきひこ)
あれれ?この素材がこんな作品に?!!
今回は、手の入れ方次第で多種多様にも変化するとてもシンプルな何種類かの素材を用意しました。
ここに用意した材料で何種類でもつくっていいよ~!と言うと生徒さん達は真っ先に材料の並べられた場所に向かい、目をキラキラさせながらそれぞれのイメージを膨らませています。
そんな生徒さんもいる中で、自由と言われると選択の幅が広過ぎて悩み、作業がストップしてしまう生徒さんがいるのもまた自由工作の特徴です。
そんな時こそわれわれ講師陣の腕の見せ所!
図工ランドではどの課題でも、気持ちの乗り切れない生徒さんや、作業が進まない生徒さんにアドバイスや提案、必要最小限のお手伝いは勿論していますが、無理に作業をしてもらう事や、講師が手を出して作品を仕上げる事はしていません。材料の特性や変化の幅、面白さを伝え、自然な形でそれぞれのアイデアを引き出し、作業に取り掛かれるよう心掛けています。
自分のアイデアが一つの形となって現れた時、与えられた課題の時よりも何倍、何十倍も満足感、達成感があり、思い入れの強いものになるのではないでしょうか。
幼児さんでは置き人形など、見て楽しむ作品が多く見られ、少し大きな生徒さんになると、実際に遊べる仕掛けや仕組みのある作品が多く見られた様に思います。
発表の時には、誇らしげな顔をしている生徒さんをたくさん見る事が出来ました。
なんてことのない素材をいかに変身させ、一つの作品に仕上げるか、これぞ自由工作の醍醐味ですね。
今回も子ども達の柔軟な発想、アイデアが形となった、とてもユニークな見応えのある作品がたくさん並びました。
(はやし みよこ)