ビヨヨーンと伸ばして、パクリと紙コップを捕まえて見せると「やらせてー」と子ども達が寄ってくる、楽しいマジックハンドを作りました。仮面ライダーでもマジックハンドが登場するので、楽しみにして来てくれた人も多かったです。
この工作のもとになっている菱格子の伸縮構造は、身近なところで役に立っている仕組みで、例えばエレベーターの扉で昔から使われているようです。
作るのが難しそうな「仕掛け」工作ですが、ボール紙と割り箸でシンプルな作りの繰り返しですので、みんな「簡単じゃん。次はこうするんでしょ」と得意気に作っていました。動いたり仕掛けのある工作の時は集中力が一段と高まりますね!
本体ができあがると、それぞれ気に入った色に折り紙やペンで飾り付けしました。蛇や魚、飛び跳ねるウサギなど生き物の様にしたり、水平に動かして船や汽車のイメージで仕上げた人もいました。内側と外側の配色を工夫したオシャレな作品もできました。
飾っても遊んでも楽しい工作ができましたね!
今週は「五感のおえかき」というテーマで、体の様々な感覚を使ってものを感じ取り表現する、という図工ランドでも初めての試みとなる課題に取り組みました。
感覚の「お題」は以下の4つで、時間を区切りながらそれぞれ1枚の絵を描いていきました。
聴覚:ベートーベン作曲の「運命」を聴く
嗅覚:ラベンダーの匂いを嗅ぐ
触覚:箱のなかに手を入れてふわふわの毛並みの手触りのよい布を触る
味覚:りんごを味わう
いつもと違う絵の描き方に「どうやって描けばいいのかよくわからないんだけど!」とはじめは戸惑いの声もありましたが、「感じたことを自由に表現する」というコツをつかんで、みんなのびのびと表現してくれました。
具体的なイメージを細かく描き込む子もいれば、色やかたち、筆さばきなどで感覚的に表現する子もいました。特に就学前の子どもたちは後者が多く、見てる側としても彼らの自由な絵の描き方にわくわくさせられました。どの感覚で描いた絵にせよ、子どもたちにいろいろ尋ねてみると、どんなに感覚的に描いた絵に見えてもその色選びやカタチ選びには、その子の感覚や経験に基づく根拠があり「なるほど」と驚かせられます。子どもたちは目の前のお題をとても細かく観察、分析していることがわかります。
ふだんは絵に対して苦手意識をもっている子もこの課題では活き活きと手が動いたように思います。また、絵を描くのが大好きな子も、この一風変わった描き方を体験して、さらに絵の表現の幅がひろがったのではないでしょうか。
大人になると絵を描く際に「枠」のようなものにとらわれがちですが、このような「感覚お絵描き」を普段からしていけば自由に素直に自分らしい絵が描けるようになると思います。
みんな自分の全身の感覚を使って、楽しく素晴らしい絵が描けました。
(こばやし のりこ)
25色の折り紙を使って配色の練習をしました。「切る」「貼る」だけのシンプルな作業です。
ふんふーん♪と鼻歌を歌いながら折り紙の配置を並べている人の横では、きっちりと隙間なく折り紙を貼れる様に集中して慎重に糊付けする人もあり。
配置を工夫したり、丁寧に作業をすれば、みなさんの持ち前の色彩感覚をストレートに発揮して、年齢に関係なく素晴らしい作品ができました。
最初は「難しそーう」と言っていた子も、やってみれば楽しい作業だったと思います。
自分の好きな、きれいな色の組みあわせを見ているだけでも心がワクワクしますからね!
普段よく使うお気に入りの1色をベースに、それに合せたら綺麗だと感じる色を選んでみると、あまり使ったことがない色だけれど、こんな組み合わせも好き!という発見がありましたね。
季節や雰囲気のイメージを決めて色選びをしてくれた人には、こんな色でイメージができるんだなという発見がありました。
そんな発見を、これからのお絵かきや図工に生かしてくれたらいいなぁ、と願う先生でした。
(ヤエノマリエ)