図工ランド日記

図工ランドの課題を毎週ご紹介
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写し絵

2012年04月23日 | 本科みんなの作品ー平面

「写し絵?なーんだ簡単!すぐできちゃうよ」
と思って教室にやってきた子供たちを、ずらりと壁一面に飾った日本画の名作(印刷物)でお迎えしました。
今日これを写すの!?と驚く表情は好奇心でいっぱいです。
どの絵を写すか選ぶ時も、あれもこれもやってみたいと迷う姿が見られました。
日本画の名作は、大人だけではなく、子供たちにとってもかっこいい絵なんだと改めて認識しました。

小さな子供たちに人気があったのは葛飾北斎の富士山です。
この明快な力強い構図はとても印象的ですし、「富士山」という親しみのある題材も好評だったようです。Img_7979

Img_8065 また、伊藤若冲の生き物の絵はどれもとても人気がありました。
鶏の生き生きとした表情、羽毛の柔らかい表現を子供たちは素直に感じ取っていました。
「この鶏、触ってみたいな」と言っていたのが印象的です。Img_7402

描いていくにあたっては、
主役を大事にしよう!という指導をしましたが、子供たちによって、自分がとても気に入っている部分を
特に熱心に描き込んでくれるので、
絵を見ると、その絵のどのようなところが気に入って選んでくれたのかがよくわかりました。Img_8038

また、そっくり描くことに飽き足らず、自分でアレンジを加えて、巨匠とのコラボレーションを繰り広げた作品もあり、写し絵とはいっても、それぞれに楽しみを見つけて取り組んでくれました。

印刷した作品でもとても興味をもったので、もっともっと素敵な本物を見せてあげたいなあと思いました。
小さい頃から美術館に親しんで、人生の楽しみを一つ増やせたら素晴らしいですね。
(やえのまりえ)


地下の家

2012年04月07日 | 本科みんなの作品ー立体

ダンボールを使って「地下の家」をつくります。ひさびさの2週連続課題なので、じっくり工夫をこらして手をいれてもらいたいと思います。Img_7766
みんながつくりはじめた地下の家を見てみると、それぞれ人によっていろいろなイメージがあるのだなあ、と思います。
ありの巣ようにあちこちに空間があって動物たちが暮らしていたり、それとは反対にきちんと階層が何段かあり電車が通っているような実際の建物の地下構造をつくっているような子もいます。 Img_7879
また、エレベーターや走る車など、糸などをつかって実際に上下左右に動くような仕掛けをつくっている子も多いです。(特に男の子ですね)
自由度が高い課題で、今回は素材や質感が違うものをたくさん使えるので本人のアイディア次第でいろいろなことができると思います。Img_7882
また、工作になれていない子も、まわりの人の自分とは全く違った世界をつくっているのが見られてとてもよい刺激になると思います。
とにかく今回は大きい子も小さい子もみんな手が動くのが早く、積極的に楽しみながら作っている様子です。
こちらが予想していない工夫の仕方、素材の使い方もでてきそうで来週も楽しみです。
(こばやし のりこ)