東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

快適!東海道昼特急大阪号

2006-06-25 14:10:00 | 夜行バス
東海道昼特急大阪10号
復路:6月25日(日)
天王寺 →大阪  :大阪環状線
大阪駅 →東名江田:東海道昼特急大阪10号
東名江田→あざみ野:徒歩10分
あざみ野→長津田 :東急田園都市線
長津田 →八王子 :横浜線
運賃:¥380+¥5,880(ネット割)+¥570


今週末はもともと計画外の帰省だったので、帰京もできるだけ費用をかけずに済ませたい。それで、約1年6ヶ月ぶりにJRバス東海道昼特急に乗車することにした。

これは、夜行バスドリーム号の車両を使って、昼間に東京-大阪間を運行するもので、名神、東名の高速路線バスとは一線を隔している。

料金は、片道¥6,000往復¥10,000と格安の部類に入る。ドリーム号と同じで3列独立シートであり、途中の乗換も不要であり、快適さは保証されている。

但し、東京-大阪間を普通に走れば、8時間はかかる。従って、東京行きの最終便、昼特急10号は大阪駅桜橋口発14時10分出発と、随分早い時間帯になってしまう。

また、行楽シーズンともなると、日曜日の名神、東名は随所で交通渋滞が発生する。もちろん、休憩を切りつめたりして、回復の努力はするものの、東京到着はかなり遅れてしまうこともある。そのため、特に激しい渋滞が予想されるゴールデンウィークや盆暮れの時期は、14時発の便は運休したり、出発を繰り上げて運行されたりする。

小生が、昼特急10号を利用するのはこれで4回目であるが、前々回は、大津や、一宮、そして厚木で激しく渋滞し、休憩等を切りつめたものの、東京到着が1時間近く遅れてしまった。

従って、行楽シーズンや3連休等では、それなりに覚悟を決めた上で利用することである。

バスのりばからJR大阪駅を望むさて、昼下がり、大阪駅桜橋口を出て、JRバス乗り場へ向かう。

外は雨が降りしきっており、梅雨の風景である。ここからは中国、四国方面のバスも発着しており、バスのりばは結構賑わっている。しかし、元々、日当たりの悪いバス乗り場であるが、雨天があたりを一層暗くしているようである。

JRバス乗り場東京駅八重洲口といい、大阪駅桜橋口といい、JRバス乗り場は、なんとなく、昔ながらの安っぽい雰囲気が漂っている。

これだけ高速バスがポピュラーになったのだから、もう少し、あか抜けた雰囲気にできないものだろうか? たとえば、なんばOCATみたいに。

昼特急車内。シートはかなり良くなっている14時頃、JRバス関東の車両で運用される東海道昼特急10号がのりばに入り、乗車開始となる。

ここで、先ず、気づいたのは、以前と比べて座席がかなり良くなっていることである。近鉄夜行バスと比べてもそれほど遜色はない。これなら、長時間乗車しても十分耐えることができる。

これは嬉しい誤算であった。

プレミアムドリーム号スーパーニュードリーム号といった上位クラスの影に隠れて、目立たない普通のドリーム号ではあるが、色々と改善の手が施されているのであろう。やはり、JRバスは本気になって乗客を取り込もうとしており誠に頼もしい限りである。3年前、飲酒運転事件を引き起こした会社とは思えない変貌ぶりである。

梅雨時の日曜日とはいえ、本日は、ほぼ満席と案内されている。大阪駅出発時は、7割ほどの乗車率であるが、途中の停留所で残りの乗客を拾うのであろう。

昼特急は、大阪駅を出発すると、千里ニュータウン、名神高槻、名神大山崎、京都深草と、マメに停車し、アナウンス通り、京都深草でほぼ座席は埋まる。もっとも、3列シート車なので、隣客との干渉は皆無であり、満席であろうとたいした問題ではない。ただ、以前は、大阪側では、千里ニュータウンと京都深草にしか停車しなかった。そのためか、乗車率はもっと低かったと記憶している。

小生は、昨夜の睡眠不足も手伝って、京都深草を出発してからアイマスクと耳栓をして熟睡モードに入る。ちょうど、お昼寝の時間帯である。

およそ、3時間程度眠ったのだろうか? 気がつくと、三ヶ日インター手前まで来ていた。雨は止んでいる。途中、養老SAで休憩を取ったはずであるが全く記憶にない。昼間、これだけ眠れたら十分である。

三ヶ日営業所で運転手交代。左の紺の帽子をかぶっているのがJRバス西日本、右の灰色の帽子をかぶっているのがJRバス関東の運転手途中、渋滞等もなくバスは順調に走行を続けたようで、三ヶ日営業所に到着。ここでJRバス西日本からJRバス関東へバトンが渡されるが、時間調整のためか、ずいぶん長い間停車しているように感じた。以前は、定刻をかなり過ぎていたこともあって、まさにリレーのバトンを渡すかのごとく、一瞬で運転手が交代し、すぐに走り出したのだが。

浜名湖SAで休憩走り出してすぐに、浜名湖SAで休憩となる。景色をゆっくりと眺めたいが、15分間の休憩では、トイレに行き、ニコチン補給をするので精一杯である。
昼特急10号@浜名湖SA
浜名湖SAを出てからは、ノートPCを起動して色々と作業を行い、移動時間を有効に活用する。

バスは、さらに順調に運行を続け、東名浜松北、東名静岡と定刻通りに発着する。時刻は既に、20時前である。空腹感を覚えたので、ここで夕食にする。

愛妻弁当夕食は、愛妻弁当。車窓も見えない単調な夜間のバス旅では、食べることが楽しみである。

食後も、PCで作業を続けるが、富士山の裾野の上り勾配にさしかかる頃から、路面が悪化し、バスの振動が気になりだした。振動があると、画面がゆれてPCでの作業効率が格段に落ちる。このあたりは、列車旅とは違うところである。列車旅だと、余程のことが無い限りPCでの作業ができなくなるほど振動が気になることはない。

頭が痛くなってきては困るので、PCでの作業を中断し、MP3プレイヤーで英会話を聞くことにする。

昼特急10号@足柄SA東名富士、東名御殿場と停車して、足柄SAで休憩。外はすでに暗くなっている。

足柄SA出発後、東名厚木、東名大和と東京側でもマメに停車して、数名つつ乗客を降ろしていく。以前は、東名厚木、東名大和は通過したはず、東京側でも停車箇所が増えているのは、地道なマーケティング活動によるものか。

ただし、停車箇所を増やしたことが、かえって混乱を招いている点もある。

昼特急大阪10号のすぐ後ろを一般の高速ハイウエイバスを走らせているものだから、たとえば、東名厚木から、間違って昼特急に乗り込もうとする乗客がいる。運転手は”お客さん、これ、違います”と制止するのだが、両者ともバツが悪い。せめて、停車時刻をもう少し離すとかの工夫がないものだろうか。

東名江田到着昼特急大阪10号は定刻21時44分に、東名江田に到着。雨天の場合を想定してきっぷは終点東京駅まで購入していたのだが、幸い、雨は大丈夫のようなので、ここで下車し、東急あざみ野駅まで歩く。横浜・八王子方面はここで降りるのが一番速く、かつ安上がりである。

バス停出口表示ここから、東急あざみ野駅までは徒歩10分程度なのだが、特に駅までの案内表示があるわけでもなく、夜間は道が分かりにくいと思われるので、若干、解説しておきたい。
  • 高速バス停の出口は進行方向と反対側、名古屋寄りにある。
  • 階段を下りると、すこし広くなっている場所がある。ここで道は2つに分かれている。(1)前方は階段を下りる道、(2)左は住宅街に通じる道、ここで(1)階段を下りる。
  • 階段を下りてまっすぐ進むと、片側1車線の車道に出る。
  • 左折して車道に沿って、しばらく進む。
  • 信号機のある交差点を左折する。
  • 後は、まっすぐ進むと、東急あざみ野駅が見える。
この交差点を左折なお、ひょっとすると(2)を選んだ方が近道なのかもしれないが、小生は未経験なのでなんとも言えない。

何カ所かで立ち止まって写真を撮っていたためもあって、予定していた電車に乗り遅れてしまう。といってもまだ22時前なので電車の本数は多い。しかし、長津田での横浜線の接続が悪く、結局八王子到着は23時丁度となった。かろうじて、最終バスに間に合って、東京宅到着は23時10分。

中央林間行き各停@あざみ野結局、自宅からdoor to doorで約10時間かかった。しかし、予想以上に快適なシート、乗換回数が少ないこと、3時間も昼寝できたことを考えると、¥7,000足らずで十分満足のいく旅ができたと思っている。

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