東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

快適!東海道昼特急大阪号

2006-06-25 14:10:00 | 夜行バス
東海道昼特急大阪10号
復路:6月25日(日)
天王寺 →大阪  :大阪環状線
大阪駅 →東名江田:東海道昼特急大阪10号
東名江田→あざみ野:徒歩10分
あざみ野→長津田 :東急田園都市線
長津田 →八王子 :横浜線
運賃:¥380+¥5,880(ネット割)+¥570


今週末はもともと計画外の帰省だったので、帰京もできるだけ費用をかけずに済ませたい。それで、約1年6ヶ月ぶりにJRバス東海道昼特急に乗車することにした。

これは、夜行バスドリーム号の車両を使って、昼間に東京-大阪間を運行するもので、名神、東名の高速路線バスとは一線を隔している。

料金は、片道¥6,000往復¥10,000と格安の部類に入る。ドリーム号と同じで3列独立シートであり、途中の乗換も不要であり、快適さは保証されている。

但し、東京-大阪間を普通に走れば、8時間はかかる。従って、東京行きの最終便、昼特急10号は大阪駅桜橋口発14時10分出発と、随分早い時間帯になってしまう。

また、行楽シーズンともなると、日曜日の名神、東名は随所で交通渋滞が発生する。もちろん、休憩を切りつめたりして、回復の努力はするものの、東京到着はかなり遅れてしまうこともある。そのため、特に激しい渋滞が予想されるゴールデンウィークや盆暮れの時期は、14時発の便は運休したり、出発を繰り上げて運行されたりする。

小生が、昼特急10号を利用するのはこれで4回目であるが、前々回は、大津や、一宮、そして厚木で激しく渋滞し、休憩等を切りつめたものの、東京到着が1時間近く遅れてしまった。

従って、行楽シーズンや3連休等では、それなりに覚悟を決めた上で利用することである。

バスのりばからJR大阪駅を望むさて、昼下がり、大阪駅桜橋口を出て、JRバス乗り場へ向かう。

外は雨が降りしきっており、梅雨の風景である。ここからは中国、四国方面のバスも発着しており、バスのりばは結構賑わっている。しかし、元々、日当たりの悪いバス乗り場であるが、雨天があたりを一層暗くしているようである。

JRバス乗り場東京駅八重洲口といい、大阪駅桜橋口といい、JRバス乗り場は、なんとなく、昔ながらの安っぽい雰囲気が漂っている。

これだけ高速バスがポピュラーになったのだから、もう少し、あか抜けた雰囲気にできないものだろうか? たとえば、なんばOCATみたいに。

昼特急車内。シートはかなり良くなっている14時頃、JRバス関東の車両で運用される東海道昼特急10号がのりばに入り、乗車開始となる。

ここで、先ず、気づいたのは、以前と比べて座席がかなり良くなっていることである。近鉄夜行バスと比べてもそれほど遜色はない。これなら、長時間乗車しても十分耐えることができる。

これは嬉しい誤算であった。

プレミアムドリーム号スーパーニュードリーム号といった上位クラスの影に隠れて、目立たない普通のドリーム号ではあるが、色々と改善の手が施されているのであろう。やはり、JRバスは本気になって乗客を取り込もうとしており誠に頼もしい限りである。3年前、飲酒運転事件を引き起こした会社とは思えない変貌ぶりである。

梅雨時の日曜日とはいえ、本日は、ほぼ満席と案内されている。大阪駅出発時は、7割ほどの乗車率であるが、途中の停留所で残りの乗客を拾うのであろう。

昼特急は、大阪駅を出発すると、千里ニュータウン、名神高槻、名神大山崎、京都深草と、マメに停車し、アナウンス通り、京都深草でほぼ座席は埋まる。もっとも、3列シート車なので、隣客との干渉は皆無であり、満席であろうとたいした問題ではない。ただ、以前は、大阪側では、千里ニュータウンと京都深草にしか停車しなかった。そのためか、乗車率はもっと低かったと記憶している。

小生は、昨夜の睡眠不足も手伝って、京都深草を出発してからアイマスクと耳栓をして熟睡モードに入る。ちょうど、お昼寝の時間帯である。

およそ、3時間程度眠ったのだろうか? 気がつくと、三ヶ日インター手前まで来ていた。雨は止んでいる。途中、養老SAで休憩を取ったはずであるが全く記憶にない。昼間、これだけ眠れたら十分である。

三ヶ日営業所で運転手交代。左の紺の帽子をかぶっているのがJRバス西日本、右の灰色の帽子をかぶっているのがJRバス関東の運転手途中、渋滞等もなくバスは順調に走行を続けたようで、三ヶ日営業所に到着。ここでJRバス西日本からJRバス関東へバトンが渡されるが、時間調整のためか、ずいぶん長い間停車しているように感じた。以前は、定刻をかなり過ぎていたこともあって、まさにリレーのバトンを渡すかのごとく、一瞬で運転手が交代し、すぐに走り出したのだが。

浜名湖SAで休憩走り出してすぐに、浜名湖SAで休憩となる。景色をゆっくりと眺めたいが、15分間の休憩では、トイレに行き、ニコチン補給をするので精一杯である。
昼特急10号@浜名湖SA
浜名湖SAを出てからは、ノートPCを起動して色々と作業を行い、移動時間を有効に活用する。

バスは、さらに順調に運行を続け、東名浜松北、東名静岡と定刻通りに発着する。時刻は既に、20時前である。空腹感を覚えたので、ここで夕食にする。

愛妻弁当夕食は、愛妻弁当。車窓も見えない単調な夜間のバス旅では、食べることが楽しみである。

食後も、PCで作業を続けるが、富士山の裾野の上り勾配にさしかかる頃から、路面が悪化し、バスの振動が気になりだした。振動があると、画面がゆれてPCでの作業効率が格段に落ちる。このあたりは、列車旅とは違うところである。列車旅だと、余程のことが無い限りPCでの作業ができなくなるほど振動が気になることはない。

頭が痛くなってきては困るので、PCでの作業を中断し、MP3プレイヤーで英会話を聞くことにする。

昼特急10号@足柄SA東名富士、東名御殿場と停車して、足柄SAで休憩。外はすでに暗くなっている。

足柄SA出発後、東名厚木、東名大和と東京側でもマメに停車して、数名つつ乗客を降ろしていく。以前は、東名厚木、東名大和は通過したはず、東京側でも停車箇所が増えているのは、地道なマーケティング活動によるものか。

ただし、停車箇所を増やしたことが、かえって混乱を招いている点もある。

昼特急大阪10号のすぐ後ろを一般の高速ハイウエイバスを走らせているものだから、たとえば、東名厚木から、間違って昼特急に乗り込もうとする乗客がいる。運転手は”お客さん、これ、違います”と制止するのだが、両者ともバツが悪い。せめて、停車時刻をもう少し離すとかの工夫がないものだろうか。

東名江田到着昼特急大阪10号は定刻21時44分に、東名江田に到着。雨天の場合を想定してきっぷは終点東京駅まで購入していたのだが、幸い、雨は大丈夫のようなので、ここで下車し、東急あざみ野駅まで歩く。横浜・八王子方面はここで降りるのが一番速く、かつ安上がりである。

バス停出口表示ここから、東急あざみ野駅までは徒歩10分程度なのだが、特に駅までの案内表示があるわけでもなく、夜間は道が分かりにくいと思われるので、若干、解説しておきたい。
  • 高速バス停の出口は進行方向と反対側、名古屋寄りにある。
  • 階段を下りると、すこし広くなっている場所がある。ここで道は2つに分かれている。(1)前方は階段を下りる道、(2)左は住宅街に通じる道、ここで(1)階段を下りる。
  • 階段を下りてまっすぐ進むと、片側1車線の車道に出る。
  • 左折して車道に沿って、しばらく進む。
  • 信号機のある交差点を左折する。
  • 後は、まっすぐ進むと、東急あざみ野駅が見える。
この交差点を左折なお、ひょっとすると(2)を選んだ方が近道なのかもしれないが、小生は未経験なのでなんとも言えない。

何カ所かで立ち止まって写真を撮っていたためもあって、予定していた電車に乗り遅れてしまう。といってもまだ22時前なので電車の本数は多い。しかし、長津田での横浜線の接続が悪く、結局八王子到着は23時丁度となった。かろうじて、最終バスに間に合って、東京宅到着は23時10分。

中央林間行き各停@あざみ野結局、自宅からdoor to doorで約10時間かかった。しかし、予想以上に快適なシート、乗換回数が少ないこと、3時間も昼寝できたことを考えると、¥7,000足らずで十分満足のいく旅ができたと思っている。

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久々にトレンディ号で帰郷

2006-06-23 22:30:00 | 夜行バス
近鉄夜行バストレンディ号@大阪阿部野橋(天王寺)
往路:6月23日(金)
京八王子→あべの橋:夜行バストレンディ号
天王寺 →    :関空快速
運賃:¥8,250+¥210



久しぶりに、夜行バスで帰郷する。

今宵の宿は、近鉄高速バストレンディ号である。

元々、今週末は帰省しないつもりでいたが、子供の用事があり、ローコストで東京-大阪を往復することにした。

京王バスターミナルの看板出発地は、京王八王子バスターミナル。東京宅から近く、小生にとっては便利な場所ではある。近くにコンビニもあって、旅の準備には事欠かない。ここから、朝昼は、羽田空港/成田空港方面のバスが発車し、夜間は、金沢行き、大阪行き、京都行きの長距離夜行バスが発車する。目立たない場所にあるが、東京西部のバスの拠点になっている。ちなみに、先週土曜日早朝、羽田空港行きのバスに乗車した。

京王八王子バスターミナル待合室ちゃんとした待合室もあり、京都行きのバスが発車する23時10分までは、利用可能なのはありがたい。このあたりが、路上でバス待ちをするツアーバスとは大きく違う。

ここは、京王バス系列の営業所も兼ねており、空席があれば、当日でも乗車券を購入することができる。しかし、クレジットカードが使えないのは、今時、困ったものである。本当は、トレンディ号の回数券を購入して、回数券で乗車券を求めようとしたのだが、カードが使えないため、不本意ながら普通に一回分の乗車券を現金で購入した。

阿倍野橋近鉄バス営業所、左に小さくみえるのは近鉄電車大阪阿部野橋駅の改札口。ちなみに、営業所はバスターミナルとは離れている。バスターミナルはJR天王寺駅東口対面側にある。その点、トレンディ号の共同運行会社である近鉄バスなら、大阪阿部野橋にある営業所(近鉄電車の改札口に向かって右側にある)では、乗車券のみならず回数券までもがカードで購入できるので、航空会社のカードでマイルを貯めようとしている人にとっては、回数券自体でお得、マイルが貯まってさらにお得と、2度お得である。

さて、22時15分頃に近鉄バスが到着する。多分、昨夜、大阪から八王子にやってきたバスと思われる。いつも昼間はどこで眠っているのだろうか?

トレンディ号八王子到着4月末に乗車したスーパードリーム号プレミアムシートとは、比べ物にはならないが、一般の3列シートの夜行バスの中では、座り心地、リクライニングの深さとも、近鉄バスのシートはやはりピカ一である。同じトレンディ号でも多摩バス(京王バス)運行便や、一般のドリーム号とはかなり格差がある。紙パックのお茶のサービスがあるのも近鉄ならではである。

と、いう次第で、疲れていたせいもあり、消灯後10分も経たないうちに深い眠りに落ちてしまった。途中、一度目覚めたような気がするが、直ぐに、再眠。

近鉄バスの車内 3列シート夜行バスの中では、寝心地は一番良い翌朝、最初の停留所であるJR茨木駅前で起こされるが、そこから、梅田到着まで、また眠る。そして、阿倍野橋到着まで、ゴロゴロとして過ごす。まぁ、昨夜はよく眠れた方である。やっぱり、近鉄バスとの相性は良い。

とは言っても、スーパードリーム号プレミアムシートには遥かに及ばない。値段が全く違うから比較は無謀だが、やはり、平面に近い状態で足を伸ばして眠りたい。

スーパードリーム号や、メガドリーム号など、最近のJRバスは元気が良い。近鉄バスも負けずに、フルフラットの夜行バスなど、新商品を開発してもらいたいものである。

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筋肉痛に苛まれる

2006-06-18 21:10:00 | JAL
JAL1320@関空
復路:6月18日(日)
鳳   →関西空港:関空快速
関西空港→羽田空港:JAL1320便
羽田空港→浜松町 :東京モノレール
浜松町 →東京  :山手線
東京  →八王子 :中央線快速
運賃:¥780+¥9,500(バーゲン)+¥960

帰京の日の夕方。いつもより少し早めに食事をしてシャワーを浴びる。あれ? まだ、こんな時間か。もうちょっとゆっくりできるな。と思って、何の気なしにパソコンを見ると、既に、時刻は19時25分。携帯電話の時計も同じ。

げげっ! 腕時計は、なんと10分も遅れていたのだった。

今宵の翼はJAL1320便。関空発21時05分。まともに搭乗しようと思ったら、19時27分には自宅を出発しないといけない。理論上は、一本後の関空快速でも、空港でダッシュすれば、出発15分前にチェックイン可能ではある。が、余りにもギリギリ過ぎる。おまけに、通常、出発ゲートは26番という南の外れになるはず。関空快速が少しでも遅れたら、置いてきぼりを食う可能性だってある。

急いで、身支度を整え、行ってきますの挨拶もそこそこに、家を飛び出した。

最寄り駅までは、普通に歩いて10分。そこを5分で駆け抜けなくてはならない。重い荷物を抱えて、駅までダッシュである。さずがに、年のせいか、走り慣れていないせいか分からないが、途中で小休止しないと心臓がもちそうもない。

なんとか、列車到着間際に、改札を潜り抜ける。このまえ出会ったハァハァオッサンではないが、モーローとして、人の居ない長椅子に座り、滝のように流れる汗を拭う。みっともないので、人前でハァハァ言うのだけは、避けたつもりである。

鳳で予定通り、関空快速に乗り換える。ようやく落ち着いてきた。

和泉府中で、席にありつけ、目を閉じて休息する。頭の中がぼーっとしている。本気になって、あれだけ走ったのは何年ぶりか? 大垣バトルはどちらかというと短距離の障害物競走である。体力の衰えを実感するにつけて、昔々やっていたジョギングを再開しようかと、色々考えは巡る。とにかく、しんどい思いをした甲斐があって、予定通り20時18分に関空に到着できた。

ラウンジ比叡関空では、7月の旅行に備えて5489サービスで予約したサンライズの指定券を受け取った後、今度はJALで自動チェックインする。

その後、久々に、ラウンジ比叡を訪問し、水分を補給する。かなり走ったので喉が乾いている。ついでに、夜食のおつまみもいただいて、20時40分頃にラウンジを後にする。

今宵の搭乗案内空いていると思われるANA側のセキュリティゲートを通過するが、なんと、今宵は、ゲートを一つしか開けていない。もう30分もすると、ANA150便の乗客が集中すると思うのだが、大丈夫なのだろうか? かつて、JAL側のゲートが1つしか開いておらず、さんざん待たされて、やきもきした経験者としては、他人事ながら気がかりである。

チェックを受けて、遠い遠い26番搭乗口まで延々歩く。それにしても遠い。

JAL1320便 今宵はB767ようやく搭乗口までたどり着いて、今宵の翼を撮り終えると、丁度、搭乗開始となった。20時45分。良いペースである。定時運行の期待が高まる。定時(22時15分)に到着したら、羽田からリムジンバスに乗って、まったりとして帰ろう。

ところが、出発時刻21時05分を過ぎても、ドアクローズしない。

”出発時刻となりましたが、搭乗予定のお客様がこちらに向かっているとの情報が入りましたので、今しばらくお待ちください”と、アナウンスが入る。結局、出発は、5分遅れて21時10分となった。これで、22時30分発のリムジンバスに乗れるかどうか、かなり怪しくなってきた。

激しく混雑する羽田空港では、出発時の5分遅れが、到着時10分、15分の遅れに拡大してしまう。

案の定、JAL1320便は羽田上空で待機し、到着は22時25分となった。バス発車まで5分しかない。到着ゲートも18番と、バスターミナルからは遠いので、この段階でリムジンバス乗車は諦めざるを得なくなった。実のところ、諦めきれず、一応バスターミナルに立ち寄ったのだが、やはりバスは発車した後だった。あぁ、もう5分早かったら...。

今回の遅延は、遅刻した乗客の責任が重いが、JALにも責任はある。

大体、遅刻した乗客は乗せなくて良い。たった一人のボンクラのおかげで、100人以上もの人間が迷惑するのはどう考えてもおかしい。例えその一人が上級会員だったとしても、公共交通機関としての使命をゆめゆめ、忘れてはいけない。

本気になってJALを再建しようという気があるなら、
本当にANA新幹線に勝とうという気があるなら、
容赦なく定刻にドアクローズしろ!


乗客も、閉め出されるのが嫌なら、間に合うよう汗だくになって走れ。小生も必死になって走ったのだぞ。

と言いたい。それでもなお、乗客側に特殊事情があるのなら、次のJAL1322便に乗せてやれば良い。一つや二つの空席はあるだろう。JAL1320便は最終便ではないのだから、全員揃うのを義理堅く待つ必要は殊更ない。

ふてくされて、22時36分発のモノレールに乗り込んだが、案外空いており、また乗り継ぎ連絡も良く、さらに中央線快速も3人掛けシートを2人で座れる程度の乗客の少なさで、意外と快適に帰ることができた。

しかし、予想通り、翌日、太股の筋肉痛に悩まされる羽目となる。

痛くて、思うように歩けない。もし、最初から出発は21時10分と分かっていたら、あるいは、遅刻しても必ず待っていてくれると分かっていたなら、小生は一本後の関空快速に乗ったはずで、決して駅まで走る必要は無く、筋肉痛に苛まれることも無かったはずである。

正直者がバカを見るのだけは、絶対に良くない。

それを思うと、遅刻した乗客を甘やかしたJALに強く抗議したい気持ちになる。

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早朝、神戸空港へ

2006-06-17 06:50:00 | SKYMARK
SKY101@神戸空港
往路:6月17日(土)
京八王子→羽田空港第1:空港バス
羽田空港→神戸空港  :SKY101便
神戸空港→三ノ宮   :ポートライナー
三ノ宮 →大阪    :新快速長浜行
大阪  →天王寺   :大和路快速
運賃:¥1,700+¥7,000+¥320+昼得切符+¥380

6月のJALバーゲンチケットシーズンはまだ続いている。従って、先週同様、金曜夜のJAL1321便で帰郷しても良かったのだが、何か悪い予感がしたのと、バーゲンチケットとはいえ、¥9,500もするので(といっても、充分、安いのだが)2の足を踏んだ次第である。

SKY101便搭乗券一方、小生のような銭無しトラベラーにとって目が離せないスカイマークエアラインズは、6月に入って、とうとう神戸便のスカイバーゲンを止めてしまった。恐らく、充分、周知させることができたという判断だろう。その代わりかどうか分からないが羽田発の早朝便(SKY101便)の前割7を¥7,000という驚異的な価格に設定した(7月13日まで)。これは、昨年の関空行き早朝便¥7,400よりも安い。

堺市民にとっては、神戸空港着だと、交通費が若干嵩んでしまうのだが、それでも総額で1万円以内に収まる。また、神戸空港が小さいのと爆速新快速のおかげで、時間的にも、関空と比べて+30~40分程度であり、価格を考えると利用価値は充分あると思われる。

7月14日以降の、SKY101便の運賃は、7月14日~27日:¥9,000、7月28日~8月21日:¥10,000、8月22日~31日¥9,000と設定されており、青春18きっぷが使える時期に、この値段では、あえて利用する気にならないが、秋が深まると再び運賃が下がる可能性が高いので、今後の動向に注目したい。

さて、金曜日の夜、疲れていたこともあって、夕食後、目覚ましをセットして直ぐに眠ってしまった。ここまでは良かったのだが、なぜか24時前に目が覚めてしまい、そこから、荷物整理等々をしていたために、結局、朝まで起きていた。

4時30分発の空港バス@京王八王子バスターミナル。外は既に明るくなっている。早朝4時過ぎに東京宅を出発し、4時30分、京王八王子バスターミナルから羽田空港行きのバスに乗車。前回このバスを利用したのは寒い2月であったが、やはり初夏ということもあってか、比較的乗客は多い。

おまけに前回と違って、1ランク下のバスで運用されており、座席の質は劣る。それでも、なんとか2席占有出来る程度の乗車率であったので、中央高速に入ってからは予定通り曝睡できた。

羽田空港北ウィングの光景終点羽田空港第1ターミナルには、5時45分頃に到着。ターミナルビル内には、すでに多くの人がいる。まだ、6時前なのに、なぜ、こんなに多くの人がいるのか、いつも不思議に思う。

久しぶりに、黄色艶やかなスカイのカウンターに並ぶ。ここにも福岡便、札幌便を含めて多くの乗客が並んでおり、係員が対応に追われている。しかし、カウンターの数もそれなりにあるので、特に、待ち時間が長いとは感じない。このあたりは、よく考えられていると思う。

スカイマークのカウンターなお、スカイのカウンターは向かって左側が当日分、右側が予約済分であるので、並ぶときには列を間違えないようにしたい。

自分の番になって、予約票を提出し、チェックインする。SKY101便は、激安価格を設定するくらいだから、恐らく、空席は多いだろうと期待していた。よって、機内でぐっすりと眠るために "どこでも良いから、空いていそうな所をお願いします"と言おうと考えていた。

出発表示。神戸便は空席少々となっているところが、出発表示を見ると、空席状況は、"少々"となっている。たしか、機材はB737で3+3のシート配列のはず。この状況なら、3列シートにびっしりと3人で座る覚悟が必要である。

従って、通路側の席を発券してもらうことにした。

お子さまコーナーと寝心地の良いソファースカイのカウンターの向こう側にある、北の端の手荷物検査ゲートは空いているので、ここでチェックを受け、カードラウンジが開く6時までは、近くにあるお子さまコーナー保護者席(=寝心地の良いソファ)でまったりと過ごした。

開店直後は、受付が混雑するので、6時5分過ぎにラウンジへ入り、先ずPC電源のある席と、朝だけサービスの"クロワッサン"をキープして、紀行文の構想を練る。

ラウンジにて喉が乾いていたこともあって、ジュース2杯とコーヒーと、少し飲み過ぎた感じもするが、スカイマークにはドリンクサービスが無いので、その分、事前に補給しておいたようなものである。

6時25分にラウンジを出て、搭乗口へと向かう。例によってバスで駐機場に連れて行かれて、タラップを登って...というシーンを想像していたのだが、予想に反して、搭乗口は22番。北の外れであるが、そんなに不便な場所ではない。

22番搭乗口6時35分頃に搭乗開始。最初に席番17以降の乗客を搭乗させるなど、なかなか気が利いている。スカイマークもサービス改善に取り組んでいるのであろうか。

神戸便に用いられている機材は、B737。導入してまだ間が無く、車でいうと新車状態のはずである。

ただし、これは、仕様なのかも知れないが、座席の幅が狭い? 恐らく、在来線特急よりも若干狭く、4列シートの観光バス並か? 背もたれが高いために見た目の狭さを感じてしまう。シートピッチ(座席の前後間隔)には特に不満はないのだが。この3列シートに大人が3人座ると、かなり窮屈であろう。JR東日本の新幹線とは違って、一応、肘掛けがあるのが救いと言えば救いではある。

実際、今朝のSKY101便は、満席に近く、3列シートに乗客びっしり状態である。小生の隣は、礼儀をわきまえた細めの兄ちゃんでまだ良かったが、デブデブおじさんが3人並んでいる箇所もあり、それはもう見ているだけで...。

B737型機SKY101便は、ほぼ定刻に羽田を出発。これは意外。以前のスカイマークでは、定時出発は珍しかった。

毛布を借りて、機内睡眠に備える。なお、当便では飲料水のペットボトルを¥100で販売するとのこと。これは良いサービスと思う。いざと言うときに助かる。

離陸後、暫くすると記憶を失う。そして、着陸案内で寝覚め、あっという間に神戸空港に着陸した。熟睡していたため、羽田→神戸を瞬間移動したような気分さえする。おかげで、機内の窮屈さに苛まれることもなく、小生にとっては快適なフライトであった。

SKY101便、神戸空港到着SKY101便は、ほぼ定刻、8時ちょうどに神戸到着。定刻に羽田を出発したのだから当たり前と言えば当たり前であるが、立派である。ローコストでかつ正確であるなら、これほど利用者にとって有り難いサービスは無いと思う。

空港が小さいおかげで、8時9分発のポートライナーには余裕で間に合う。到着から10分で接続交通機関に乗換可能な空港は神戸空港をおいて他に無いのではないか? 7月からポートライナーもPiTaPaに対応する(当然、ICOCAもOK)ので、乗換は一層便利になるだろう。

乗換の便の良さ、時間的に都心に近いことを、神戸空港、あるいは乗り入れる航空各社は、もっとアピールして欲しい。

ポートライナーは、偶々クロスシート車だったので、最後部の座席に座り、背面展望を楽しんだ。

前回、神戸空港から出発した時には、夜だったため、景色を楽しむ術もなかったが、今朝は天気もまずまずということもあって、ポートライナーの車窓、朝の港の風景はなかなか素晴らしかった。神戸空港からの風景よりも、こちらの方をお勧めしたい。

三宮に到着し、ここで爆速新快速に乗り換えて、一路大阪へ。土曜日とはいえ、新快速は混んでいるが、なんとか着席できた。速いが高いJR。金券ショップで事前に購入した昼得きっぷを活用して、コストダウンを図っているのは言うまでもない。

9時前に大阪到着。八王子から4時間半、羽田から約2時間である。かつてのスカイバーゲンほどではないが、これで総額1万円もかかっていないのだから、破格のサービスと言える。

大阪環状線で天王寺へ出て、そこで、7月の旅に向けて雑用をこなし、10時頃に帰宅。途中で熟睡したとは言え、睡眠不足のため昼寝をし過ぎてしまい、家族の顰蹙を買ってしまったが、個人的には快適な旅を楽しむことができた。

以前、散々貶した神戸空港ではあるけれども、ポートライナーから見る港の風景を求めて、また訪れてみたいと思う。

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23型三菱液晶ディスプレイ(グレア) RDT231WM-S(BK)をプレゼント

2006-06-13 03:41:12 | Weblog
今使っているモニターは、DELL 2407WFPです。
Let's Noteのディスプレイドライバを改造して、1920×1200で使っています。

http://blog.goo.ne.jp/info/x-store/

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JAL1320便・機材変更

2006-06-11 21:45:00 | JAL
JAL1320@関空
復路:6月11日(日)
鳳   →関西空港:関空快速
関西空港→羽田空港:JAL1320便
羽田空港→浜松町 :東京モノレール
浜松町 →東京  :山手線
東京  →豊田  :中央線各停
豊田  →八王子 :中央線快速
運賃:¥780+¥9,500(バーゲン)+¥960

日曜日の夕方、いつものようにJALのホームページをチェックしていたら、異変に気がついた。

今宵搭乗予定のJAL1320便の予約表示が出ていない。WEBチェックインも不可能。確かに支払いも済んでいるはずなので、何らかのトラブルが疑われた。そこで、早速JALに電話したところ、急遽、機材が変更され、出発時刻も21時35分になったとのこと。

こちらは、必ずしも21時出発にこだわるわけではない。一番困るのは、空港に着いてから予告無く遅れる場合である。今回のように早い段階で告知してくれたおかげで、夕食後自宅でゆっくりとできた。

ただ、本音を言うと、今宵は羽田発22時30分のリムジンバスで快適に八王子に戻ることを期待していたのだが、この願いは儚くも消え去ってしまった。

最寄駅でICOCAをチャージして、いつもより、一本遅い関空快速で関空へ向かう。この快速は正確には関空・紀州路快速で、前5両が関空行き、後3両が和歌山行き、日根野で分割する。関空・紀州路快速は、いつもより、乗客が多く東岸和田でようやく席にありつけた。

日根野到着。ここで分割する。あれっ? 今宵はなぜか乗客が多い。日曜日のこの時間帯、関空方面はガラガラのはずなのに。何か変だなと思っていたら。”この列車は紀州路快速和歌山行きです。関西空港には参りません”と言うアナウンスを聞いて、”ヤバイ!!”列車から飛び出した。

実は、この列車、前5両が和歌山行き後3両が関空行き、小生が乗っていたのは前の車両、危うく和歌山に行ってしまうところだった。危ない、危ない、油断大敵である。小生としたことが日根野発車間際に気がつくなんて。

20時45分関空に到着。チェックインするときに、ダメモトでクラスJへの変更を試みたが、やはりダメ。混み合わないうちにさっさと手荷物検査を済ませる。

最近は、南検査口の方も真面目に2つ開けているようで、比較的空いている。これならわざわざ遠回りをして北検査口(ANA側)に行く必要はなさそうだ。

今宵の翼はJAL1320便である。

JAL1320便は遅延表示されている@関空遅延と表示された案内を仰ぎ見ると、相変わらず26番スポットという端の方からの搭乗である。

機材は鶴のマークのB747に変更された。さすがにでかい。1年前、当便に使用されていたMD81とは比べものにならない大きさである。

21時20分搭乗開始。

JAL1320便=B747国際線仕様@関空乗ってみて、改めてびっくり。B747は国際線仕様であった。幸いにも隣のJ席、その隣のK席とも空いており、3席占有して超快適、クラスJは無理だったが、それ以上の値打ちがあったかもしれない。でもやっぱり、昔のスーパーシートに乗ってみたかった。

結局、出発は21時45分となった。

途中、一度大きな揺れがあったが、その後はいたって平和。22時45分に羽田到着。18番という遠い所に到着したので、急ぎ足でモノレール駅に向かう。いつも思うのだが、動く歩道の真ん中をゆっくりと歩くのはやめてくれ。抜かそうにも抜かせない。

いつものように、休日限定のモノレール&山手線内割引きっぷをICOCAで購入し、23時ジャストの快速モノレールに辛うじて間に合う。そして、京浜東北線、中央線と乗り継いで、25時前に八王子に到着。乗り越し精算もICOCAで行う。

その後、疲れていたのでタクシーを使って東京宅へ向かう。なんとか25時過ぎには到着できた。

このように、なかなか定時運行の機会が巡ってこないJAL1320便であるが、それでも昨年と比べると、JALの対応はずいぶん改善された。小生がいつも言っているように、乗客にとっては、遅れた時の社交辞令、”...遅れましたことをお詫び申し上げます...”など聞きたくもない。それよりも、正確な情報を如何に速やかに伝達できるかが、顧客満足度を向上させるキーポイントである。遅れることが事前に分かっているのなら、対処方法も色々と検討できるのだから。


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JAL1321便・定時運行初体験

2006-06-09 21:00:00 | JAL
JAL1321
往路:6月9日(金)
日野  →神田   :中央線快速
神田  →浜松町  :山手線
浜松町 →羽田空港1:東京モノレール
羽田空港→関西空港 :JAL1321便(クラスJ)
関西空港→鳳    :関空快速
運賃:¥1,160+¥10,500(バーゲン)+¥780

日が長くなった。あたりが明るいと、コソコソと会社を抜け出すのも少し気がひける。

今宵は、6月のJALバーゲンチケットで、久々に金曜日の帰郷となった。

北ウィングのエスカレータ右側奥にコンビニがあるいつもの中央線で神田まで、空いている山手線で浜松町、快速モノレールで羽田第1へ。いつもながら羽田までは遠い。18時に会社を出たのに、もうすぐ20時である。

モノレール改札を出て右側奥にあるコンビ二に寄って、家族への土産と、夕食を調達する。羽田第一のコンビ二には、安くて意外と美味しい弁当が揃っている。何も空弁ばかりが羽田の味ではない。

鮭マヨネーズ風ちらし¥380と厚切りの鮭にぎり¥150今回選んだのは、鮭マヨネーズ風ちらし¥380と厚切りの鮭にぎり¥150。なんか、鮭づくしになってしまったが、いずれも◎。

食後には、恒例の、VISAカードラウンジを訪問し、コーヒーとニコチンを補給する。アイスコーヒーと表示されているのに、出てきたのは、ホット。この手の間違いは危険である。

カードラウンジ喫煙室閉店5分前にラウンジを出て、空いている13番ゲート付近のベンチに腰掛ける。

今宵の翼はJAL1321便クラスJである。

いつもなら、4点チャイムで始まる搭乗案内の放送が流れるのだが、今宵は何もない。恐らく、14番ゲート付近で肉声アナウンスがあったのだろう。

小生は、少し離れた所にある、13番ゲートでまったりとしていたものだから、全く聞こえなかった。20時50分頃に、14番ゲートにフト目を向けると人の列が動いていたので、急いで列の後ろに並ぶ。

どうせ、今宵も搭乗開始は遅れるだろうと、高を括っていたら、足許をすくわれた。

JAL1321便 搭乗口から撮影搭乗口が一つで、混雑しているなと思ったら、5月と違って機材がA300-600RからB767-300に変わっており、クラスJは2-2-2配列である。やはり、クラスJはこうでないといけない。3列以上並べるならシート間隔を開けるようにしないと、クラスJのゆったり感が薄れてしまう。ちなみに、新幹線でも、3列シートの真ん中のB席は僅かに横幅が広くなっているそうである。

今宵のJAL1321便は、ほぼ満席であるが、それでも21時00分、定刻に出発したのには、とても驚いた。

途中、トラブルもなく、後半20分程度軽く眠って、定刻に関空に到着。SKYとのコードシェア時代を含めて、何度となく、金曜日のJAL1321便に搭乗しているが、初めての定時運行体験であった。機材運用を変更したためなのか?? ともかく、これからも、この調子でお願いしたいものである。

それほど急ぐことなく、22時32分発の関空快速に余裕で間に合い、23時過ぎに自宅に到着。やはり、金曜日中に自宅に到着できるのは有り難い。

東京ミルフィーユ¥1,000也。羽田空港で購入したが、大失敗。東京**という名前に釣られて購入した小生が愚かだった。家族にも不評、もう2度と買うもんか!翌日、土産の羽田空港限定・東京ミルフィーユ(ストベリー)を家族に披露したが、これは大失敗だった。外側はパイ生地ではあるが、ケーキ生地+ストロベリーのバタークリームで嵩上げされ、サックリ感のないこのお菓子をミルフィーユと呼んで良いのかどうか?

何でもかんでも、東京**と名付けて無理やり土産に仕立てるのは止めてもらいたいものだ。


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ノーマルぷらっとこだまで

2006-06-04 18:23:00 | 新幹線
こだま550号(ぷらっとこだま)
復路:6月4日(日)
   → 大阪:関空快速
大阪 →新大阪:新快速
新大阪→新横浜:こだま550号(ぷらっとこだま)
新横浜→八王子:横浜線普通
運賃:¥11,130

しばらく夜行列車不眠症を患っていたこともあって、復路、如何なる手段で帰京するべきか迷っていた。選択肢は4つ。
1.JRバス昼特急
2.ぷらっとこだま
3.のぞみ
4.ANA976便
昨年に比べて、ANA976便の運賃が値上がりしており、前後の運賃を入れるとのぞみとさほど変わらない。昼特急は魅力的だが、日曜日13時には自宅を出発する必要があり、滞在時間が短すぎる。

こだま550号@新大阪駅金銭的にもあまりゆとりが無いことから、今回は、妥協の選択肢として ノーマルぷらっとこだまを選んだ。

インターネットで申し込んだところ、自動改札を通過できる旅行券が送られてきた。便利になったものである。

17時に自宅を出発し新大阪へ。新大阪駅で弁当を購入し、ぷらっとこだま引換券で睡眠薬を入手。まるで、出張帰りのような時間帯の新幹線に乗り込む。

11号車だけは、乗車率が高い指定された座席は、11号車のD席。どうやら、11号車はぷらっとこだま等JR東海ツアーズ専用車の様であり、こだまのくせに、結構な乗車率である。

発車前であるが、少し早い夕食とする。今宵の駅弁は、おふくろ弁当¥850也。なんとなく、あっさりした夕食にしたかったのが選択理由である。見かけは京料理風でお上品である。味も悪くはない。が、この素材で¥850は少し高いような気がした。¥600程度なら文句無く◎なのだが。
おふくろ弁当¥850この素材で¥850は少し高いのではないかい?
食後に睡眠薬を飲み、折り畳み椅子をセットして、宵寝の準備をする。

ところで、D席(通路側)が割り当てられたということは、隣のE席(窓側)にだれかがやって来るということである。発車まで空席だったため、途中から乗ってくるのかなと思っていたら、しばらくして、ハァッ、ハァッ、と息を切らしながら50がらみのオッサンがデッキの向こうからやって来て、小生の足を跨いで隣りに座った。

このオッサン、よほどの駆け込みと見えて、京都に着くまでの15分間、ハァハァ言いっぱなしであった。ぷらっとこだまの旅行券は乗り遅れると、只の紙切れになってしまう。だから、十分余裕を持って行動しないと、このオッサンみたいに、ハァハァ言う羽目になり、みっともない。

それはともかく、ハァハァオッサンよ、苦しいのは分かるが、センターアームを占領するのはやめてくれ。アンタの肘は小生の席まで越境している。腕でごりごり押し返しても微動だにせず、ハァハァ言っている。

しばらく様子を見て、それでも退かないなら、関西弁で文句をいってやろうかと思っていたら、ハァハァが治まった頃、肘を退けた。

余程苦しかったのだろう。慈悲の心で許す。

京都から、大量のオバサン軍団登場。きっと、JR東海ツアーズ主催の京都旅行の帰りであろう。ここで、B席も含めて、ほぼ満席に近い状態になった。

空いているはずのこだまで、ここ11号車だけは喧噪に包まれている。

米原到着までに、睡眠薬を飲み干し、耳栓とアイマスクをセットして本格的に眠る準備に入る。そして、名古屋を過ぎたあたりで沈没。後のことは分からない。

2時間程度眠り、小田原で起床。予定通りぐっすり眠れた。

後は、特別な出来事もなく、次の新横浜で降りて、一度改札を出て、横浜線で八王子まで。

日付が変わらないうちに東京宅に帰着できたのは嬉しいが、自宅を発つのが17時というのは、ちょっと早すぎる。陽の高いうちにバイバイするのは、なんとも寂しい。

できれば、もう一本後のこだま552号にもぷらっとを設定してもらえないだろうか? とJR東海ツアーズさんに、おねだりしたい。たとえ¥10,000でも、空気を運ぶよりは、余程儲かると思うのだが、如何だろうか?

以前、小生の願いを聞き届けてくれたJR東海ツアーズさんなら、きっと良い答えを出してくれると期待したいのだが。

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信州小旅行(後編)

2006-06-03 06:00:00 | 列車
しなの@名古屋
往路:6月3日(土)
京八王子→新宿:京王線急行新宿行き
新宿 → 穂高:ムーンライト信州81号
穂高 → 松本:松本行き普通
松本 →名古屋:しなの2号(自由席)
名古屋→ 鶴橋:近鉄特急
鶴橋 →天王寺:大阪環状線
運賃:周遊きっぷ京阪神ゾーン+近鉄株主優待切符

(前編から)
どうやら立川付近で沈没したようである、甲府到着のアナウンス(深夜に大音響で放送するのは、一体どういう神経をしているのか!)で一度起こされたが、再び気がついた時には松本を出発したばかりだった。

快適グリーンシートのおかげで、夜行不眠症は、どうやら治癒できたようである。毛布と上着で十分暖かくして眠ったのも勝因であった。

翌朝、豊科付近走行中豊科付近で、アイマスクを外す。眩しい。空はすでに白んでおり、外は、清々しい朝の風景が広がっていた。減灯された蛍光灯は昼行灯状態。夜行空けでこんなに気持ちの良い朝は久しぶりである。

山際から朝日が昇り始めている。

穂高を出発荷物を整理して、洗面を済ませ、予定通り穂高で降りる。

さて、ここで、次の関門が待ち受けている。穂高駅で改札を出る時に、塩尻-穂高間の乗車券を渡すときに、期限の切れた周遊きっぷ帰り券も見せなくてはならない。


穂高駅標グリーン券と乗車券を渡して、周遊きっぷを見せる。駅員は暫く眺めて”えーと、はいっ、塩尻からですね”と、何のためらいもなく、通してくれた。

ここでも、拍子抜けである。周遊きっぷの期限が切れていることを分かった上で通してくれたのか、それとも、見ていないのか? 結局、継続乗車船+別の乗車券で途中下車が認められるのかどうかに関しては、グレーのままである。もし、専門の方が、このブログをご覧になっているなら、是非ともコメントをお願いしたい。

穂高駅前ともかく、途中下車できたので、松本行きの始発列車が到着するまでの約1時間、穂高駅の周辺を散策することにする。

周囲は昼間のように明るいが、まだ5時である。町は眠っており、訪問できる名所は限られてくる。そこで、徒歩5分程度の距離にある穂高神社に向かうことにした。
穂高
穂高神社には、数々の道祖神が祭られている。旅の神様である。どうぞ、これからも快適な旅を授けていただきたく...

こちらは、月待ち民俗に根ざす二十三夜塔である。

神社の近くには、井口喜源治記念館がある。

人気の少ない、安曇野の町は、空気が透き通っていて、本当に気持ちが良い。写真を撮りながら散策していたら、思いのほか時間が経った。急ぎ足で穂高駅に戻る。ほんの1時間の信州小旅行であった。
穂高駅前
穂高駅にある道祖神
大糸線車内予定どおり松本行き一番列車に乗る。土曜日にもかかわらず、クラブ活動のせいか車内は学生で混んでいる。クロスシートは満席で、ロングシートの一角に座り、紀行文をしたためて過ごす。

6時27分松本到着。

大糸線電車降りた乗客達は乗継ぎの列車を目指して足早に去っていく。中央東線立川行き6時35分発、中央西線中津川行き6時38分発、松本電鉄新島々行き6時35分発。乗換時間は短い。

一方、小生は、次に乗るしなのまで30分以上も時間があるので、店を開けたばかりの大糸線ホームの駅そばで、朝食とする。
松本駅大糸線ホームにある駅そば
たまごそば¥320そばの歯ごたえがちょっと...
たまごそば¥320を所望。出汁は旨いが、正直、そばの歯ごたえがちょっと...いや、本物の信州そばは、こんな感じだったかも知れない。好みの問題もある。小生の評価をあまりあてにしないで欲しい。

松本陸橋を渡り、1番線に向かう。先発のあずさが止まっているが、そんなことお構いなしに、折りたたみいすを広げ、しなの自由席乗車口に座り込み、今朝の旅行を記録する。あまりにも沢山の写真を撮影したため、携帯電話の電池がピンチ。そこで、パソコンのUSB端子から充電することにした。やはり、備えあれば憂いなしである。

しなの@松本あずさが発車して、しばらくすると、同じホームに長野発のしなのが到着。60%以上の乗車率であるが、喫煙車ということもあって、進行方向右窓側A席に座ることができた。

天気も良く、ここからは、木曽路の車窓を堪能する。これもまた、今回の旅の目的の一つである。中央本線は、本線といえども、塩尻~中津川間の所々にある単線区間でスピードが落ちるが、決まって、その区間では見応えのある風景が展開されている。
寝覚めの床付近。上り列車では、車内アナウンスはない。木曽福島を過ぎると、木曽川渓流を右手側に眺め、上松で名勝寝覚の床を掠める。鉄路は、木曽川と付かず離れず、中津川まで進む。青々とした空と、瑞々しい新緑は、何度見ても飽きないすばらしさである。

中津川到着。

朝の丁度良い時間帯の特急であるため、しなの2号自由席は、ここで満席となる。今まで空席だった隣席を明け渡す。もはや見るべきものは見た。後は、名古屋到着まで、もう一眠りするだけである。

しなの@名古屋千種で目覚め、荷物の片づけをし、終点名古屋で降りる。

近鉄特急の乗換時間は13分しか無いので、連絡改札へ急ぐ。近鉄の改札係に周遊きっぷを渡して、株主優待切符で入場。継続乗車船という制度を知ってか知らないのか分からないが、切符の期限切れに関しては、ここでも指摘されることは無かった。

近鉄名古屋駅。伊勢志摩ライナーの後に、難波行き特急入線後は、近鉄特急に乗って、一路、大阪を目指す。9時30分発の難波行き特急は、取り立てて特徴の無い旧特急であり、車内ではパソコンを開いて、ひたすら紀行文作成に専念する。ただし、この時間帯の近鉄特急は、結構繁盛しているようであり、2席占有して悠々と言う訳にはいかなかった。

近鉄特急車内。乗車率は高い。11時45分、定刻に鶴橋到着。新宿を出発してから約12時間である。

同時に、周遊きっぷを使って東海道-上越・北陸-東海道-中央と大阪-東京を2往復する長旅もようやく終わった。

最後の信州小旅行では、夜行列車不眠症も癒え、また晴天にも恵まれ、記憶に残る素晴らしい旅を楽しむことができた。寄り道をした分、元気になって帰郷したような気がする。


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信州小旅行(前編)

2006-06-02 23:54:00 | 列車
ムーンライト信州81号@新宿
往路:6月2日(金)
京八王子→新宿:京王線急行新宿行き
新宿 → 穂高:ムーンライト信州81号
穂高 → 松本:松本行き普通
松本 →名古屋:しなの2号(自由席)
名古屋→ 鶴橋:近鉄特急
鶴橋 →天王寺:大阪環状線
運賃:周遊きっぷ京阪神ゾーン+近鉄株主優待切符

JRの運賃は600kmを越える部分に関しては、キロあたりの単価が約7円と極めて安くなる。よって、一筆書きのルートを作って、大阪-東京-大阪と途中下車しながら移動すると、運賃を下げることができる。

ただし、同じルートは2度通れないため、往路で東海道線を使うと復路は上越-北陸線か、中央線しか選択肢はない。
先週は、日本海周りで帰郷した。同じルートを2週連続で通るのも芸が無いので、今週は、中央線経由でアルプスの山々を通りぬけて帰郷する。

今宵の宿は、夜行快速ムーンライト信州81号である。

この列車は、昨年冬の青春18きっぷシーズン、ムーンライトながらの指定をとり損ねた時に、2度ばかり利用したことがある。今回は、せっかくの機会なので、青春18きっぷでは決して乗車できないグリーン車指定席を奮発した。快速列車であるのでグリーン料金は¥1,900とべらぼうに高いものではない。たしか1+2のシート配列であり、下手な特急より快適かも知れない。

変更した周遊きっぷ帰り券ところで、前回の記事で、周遊きっぷ帰り券の使用開始日を1日繰り上げて5月28日に変更したことを書いた。実はこのとき大問題を孕んでいた。

帰り券は、中央本線経由ということもあって、北陸線経由より距離が短く、きっぷの有効期間は6日、すなわち、6月2日(金)できっぷの有効期限が終了する。つまり、新宿発6月2日23時54分発のムーンライト信州に乗って、6分後にきっぷの寿命は尽きるのである。

では、別途運賃を請求されるのかというと、そんなことはなく、継続乗車船という制度のおかげで、途中下車しないかぎり、終着駅名古屋までは行くことができる。

ただし、今回の旅では、塩尻からは、別途購入した乗車券で穂高まで行って、途中下車し、穂高から再び塩尻へ戻り、元のきっぷのルートに沿って名古屋まで行くことになるので、扱いが微妙である。

では、なぜ、こんな、面倒なことをするのかといえば、朝4時半に塩尻で降りたとしても、中央西線中津川方面に向かう列車は7時頃まで無く、2時間以上も駅のホームで列車待ちをする羽目になるからである。それなら、眠ったままで大糸線に入り、折り返して再び中央線に戻った方が睡眠時間も稼げるし、列車待ちの間に散策もできる。本来なら、上りの待ち時間が最も短くて済む、信濃大町で折り返すのが一番効率的なのだが、塩尻からの運賃も考慮しないといけない。

そこで、ムーンライト信州で穂高まで行くことにした。信州小旅行である。


前回の帰京では、東京をまわって八王子で途中下車したので、今回も八王子から乗車すれば良いのだが、やはり、時間の許す限り夜行列車は始発から乗りたい。

そのため、京王線で新宿に出て、JR新宿駅で八王子までの切符を買って入場する。まぁ、八王子から新宿まで逆行してもバレることはないのだろうが、キセルは心が痛む。何事も正直が大事である。

新宿駅風景。23時半にもかかわらず人が多すぎる。金曜深夜、新宿駅の雰囲気は最悪である。人が多すぎる。特に酔っぱらいが多い。訳のわからんことをわめいている輩が至る所にいる。場末という語彙がこれほどぴったりとする場所は他には無い。できることなら、速やかにこの場から離れたい。

新宿駅特急ホームまでの長い道のり。なんとかならないか。ちなみに、ホームまで130mと言うのはウソである。特急ホームまでは、もっと遠い。にもかかわらず、中央線特急が発着する5番ホームまでは遠い。どうして、このような不便を乗客に強いるのか理解できない。工事中であるのは理解できるが、もう少しなんとかならないものか? 例えば、動く歩道を設置するとか。まぁ、殿様商売黙っていても儲かるJR東日本にとっては、hose ear east windなのだろう。

ムーンライト信州81号23時30分頃、にホームに上った時には、既に列車は入線していたが、生憎、車内清掃中であった。ムーンライト信州を待つ乗客が、思い思いの場所で、扉が開くのを心待ちにしている。この列車の乗客は、皆が皆同じ格好をしているのがおもしろい。若者は少ない。かつては急行アルプスで同じように山を目指した年代である。
ムーンライト信州81号ムーンライト信州81号

ムーンライト信州81号ムーンライト信州81号

なつかしの急行アルプス。1980年頃出発15分前にようやく扉が開く。

あこがれのグリーン車である。若干、時代遅れの感もあるが、小生の席は1人掛けということもあって、座り心地、シートピッチ、幅とも全く文句はない。一般の指定席より¥1,390高いだけで、このシートであれば、お得感は非常に大きい。

グリーン車座席の様子。窓下の段差とスペースに注目。ここに足を置くとすごく楽。特に、窓側の下に段差とスペースがあって、ここに足をかけると、夜行バスとは違って、充分足を伸ばすことができる。欲を言えば、もう少し、リクライニングが深ければ良いのだが、夜行専用ではないので、これは致し方ない。

元々、この時期のムーンライト信州は空いているのだから、わざわざ、グリーン車に乗る物好きは少ないだろう。もし、空いていたら、グリーン車でボックスを作って贅沢をしよう。

グリーン車入り口と密かに考えていたのだが、ものの見事にアテが外れた。五月雨的に乗客が乗り込んできて、いつの間にか、9割以上の席が埋まってしまった。だれしも、考えることは一緒である。ホームに居た、乗客の数から推測すると、恐らく、グリーン車が最も乗車率が高いのではないか?

新宿出発前に、検札が始まった。

ムーンライト信州グリーン車内の様子。かつての若者も今は...さぁーて、どうなるか? 何か言われるか? 万一、車掌が変なことを言った時のために、規約の一部を予めプリントアウトして準備しておいた。

いよいよ、自分の順番となった。ポーカーフェイスで、まもなく期限が切れる周遊きっぷ帰り券、グリーン券、塩尻-穂高の普通乗車券の3枚セットを車掌に渡す。

車掌は、一瞬のうちに、周遊きっぷとグリーン券にスタンプを入れて返却。次の乗客の検札に移る。この人、見てるのかな? 拍子抜けとは正にこのことである。

ともあれ、このまま、穂高までは安心して行けるので、適量の睡眠薬を服用して、耳栓、アイマスクで武装し、お休みモードに入る。




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