東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

大垣バトルを避ける第3の方法

2006-03-31 23:58:00 | ムーンライトながら
往路:3月31日(金)
八王子 →神田 :中央線快速
神田  →品川 :山手線
品川  →岐阜 :ムーンライトながら91号
名鉄岐阜→新羽島:名鉄新羽島行急行
岐阜羽島→米原 :こだま593号
米原  →大阪 :新快速姫路行
大阪  →   :関空快速
運賃:¥1,200+青春18きっぷ1回分+¥420+¥1,660

も咲き始めた。明日からもう4月。しかし、東京は相変わらず寒い。コートの襟を立てて、夜の駅へとくりだす。

今宵の宿はムーンライトながら91号である。

品川駅構内花見帰りが多いせいか、23時台の品川駅はいつよもり酒臭い雰囲気がする。そんなことお構いなしに、旅人達は、三々五々、品川駅臨時ホームに集合する。ダイヤ改正以降、ムーンライトながら91号8番線出発となったようで、案内表示が修正されていたり、ホームのペイントが塗り替えられている。

品川駅構内ムーンライトながら91号案内表示臨時ムーンライトながらは、いつも通り11時20分頃に早々と入線する。出発までの時間をゆっくり寛げるのはありがたい。その間、席に荷物を置いて、買い出しをする人もいる。しかし、品川駅内コンビニNEWDAYSは、本日は期末ということもあって、棚卸しのため11時前に店を閉めていた。あてが外れて困った人もいたようだ。

ムーンライトながら91号案内板出発時刻になったが、先行するムーンライトながらを待って3分遅れで発車。旅の始まりである。停車駅と到着時刻の案内があるのだが、今シーズンは、鉄道唱歌のオルゴールは、とうとう聞くことができなかった。

今宵は、検札開始が遅い。いつもなら入線中に検札を開始するので、3号車なら横浜到着までに検札が終わってしかるべきであるところ、大船を過ぎたあたりで、ようやく車掌がやってきた。もうすぐ、自分の番であろうと準備をしていたら、ななめ前の爺さんのところでストップした。切符が見当たらないのである。あちらこちら探しても切符は出てこない。最初は、無銭乗車かとも思われたが、約5分後ようやく探し出して事無きを得たようだ。

この調子で、全員回っていたら、小田原までに検札を済ませるのは不可能ではないか? 検札するのは常識なのだから、あらかじめ切符はすぐに出せるようにしておくのがマナーというものだろう。

さて、検札が終わったら、いつものように、アイマスク、耳栓で防御して眠りにつく。しかし、一瞬深く眠り、その後目が冴えて、寝付けないという最悪のパターンにはまってしまった。

せめて、小田原到着までには眠りたいと思っていたのだが、本日に限り、最終小田原行きを待って、16分遅れで出発いたします”という恒例のアナウンスを大音響で流すものだから、いっそう寝付けなくなった。どうせ、途中で遅れは回復するのだから、そんなことで乗客を起こすことはないだろう。まったく、JR東日本車掌の顧客指向の欠如を垣間見てしまった。

小田原以遠は、さすがに車内放送は無くなったが、そこから、延々浜松まで眠れずじまいで、悶々と過ごす。結局、眠りにつけたのは、豊橋を出発後、車内放送が再開されてからである。

名古屋到着のざわつきで、なんとなく起こされて、尾張一宮で下車準備をする。

臨時ムーンライトながらも今シーズン3回目である。さすがに、毎週毎週乗っていると、変化が欲しくなる。そこで今回の旅では、大垣バトルを回避する新しいルートを開拓するべく、岐阜名鉄に乗りかえることにする。背景を以下に詳述する。

3月18日のダイヤ改正で、大垣~米原間の連絡が一部改悪された。主な原因は、JR西日本のゆとりダイヤのあおりを食って、大阪方面新快速の米原出発が早まったためである。

JR東海JR西日本にあわせて、米原到着を早くしたり、出発を遅くすることはあり得ないため、大阪発0分/15分/30分/45分という新快速のコンセプトをそのままで、スピードを緩めたら当然の帰結である。

結局、従来ダイヤだと、うまく連絡できていたものが、今回の改正で20~30分待たされるケースがでてきている。

一例をあげよう。ムーンライトながら91号に連絡する姫路行きの一つ後に、大垣始発06時31分の姫路行き下り列車がある。この列車の米原到着は07時07分である。従来なら、米原発07時10分新快速姫路行きに丁度間に合っていた。大垣バトルを避けるために、米原方面列車を一本見送り、この列車で米原まで出て、米原で新快速に乗換えて大阪方面へ向かっていた人も多かったはずである。
ところが、現行ダイヤでは、どうか。同大垣発06時31分発の姫路行きは米原で新快速に連絡していない。新快速従来ダイヤより4分も早く、米原を出発してしまっているからである。米原で約19分待ったあげく、大阪到着は08時58分、従来ダイヤに比べて、30分も遅くなってしまう。

別に、ホームで待つこと自身は厭わないが、今宵は異様に冷え込んでいる。大垣や米原も、かなりの寒さであろう。ましてや早朝である。寒さに震えて大垣駅で30分以上待って、さらに米原駅でも列車待ちするのはちょっとカンベンして欲しい。それなら、大垣バトルの方がまだマシかも知れない。

そんな訳で、大垣バトルも、寒いホームでの列車待ちも回避するために、岐阜で名鉄に乗換えて、岐阜羽島(名鉄では新羽島)まで行き、そこから新幹線で米原に出るルートを思いついた。幸い、連絡時間も丁度良い。米原で新幹線を降りてしばらくすると、新快速がやってくるはずである。

ただし、大垣バトルに参戦した場合に比べると、大阪到着は30分遅くなる。追加運賃を払って到着が遅くなるのはどうかと思うが、大垣バトルを避けるために必要な通行税と考えれば、許容範囲と思える。小生はあくまで、快適、格安の旅を目指したい。安さを追求するだけなら、いくらでも別法はあるだろう。

岐阜駅到着説明が長くなったが、そんな訳でムーンライトながら91号岐阜で下車する。岐阜駅は24年ぶりであるが、まったく新しい駅に生まれ変わっており、昔の面影は微塵もない。さて、名鉄岐阜駅はどこだったかなと、辺りを見回したが、構内地図を含めて、目立つ場所には、案内表示がまったく見当たらない。普通なら、↑名鉄線 という案内位あって当然だろう。不親切極まりない。

駅前歩道橋から名鉄を望むなんとなく、カンで、歩道橋に出て、あたりを見ると、遠くに名鉄電車が見える。あれっ? 名鉄の駅はあんなに離れていたっけ? 何度か訪れたことはあるが24年の歳月を隔てて、戸惑いは隠せない。

恐らく駅前再開発の途上なのであろう、駅前には更地が残っている。付近の写真をもっと、撮りたいが、連絡時間は15分くらいしかないので、そんなにのんびりとはできない。

JR岐阜駅前再開発歩道橋を降りて、通りに面した昔ながらの商店街を通りぬけ、名鉄岐阜駅に到着する。このあたりは変わっていないようだ。結局、遠くに見えたが、JR岐阜駅から徒歩10分以内の距離であった。

別に臨時ながらからの乗換えを意識してダイヤを組んでいる訳ではないだろうが、臨時ながらを岐阜で降りると、丁度良いタイミングで名鉄新羽島行に連絡している。

名鉄発車案内久々の名鉄電車である。切符を購入し、程なくやってきた新羽島行きに乗る。予想に反して赤い電車ではなかった。たった2両ではあるが、土曜日のこの時間帯に新幹線に乗る人は少なく、まったくのガラガラ状態である。クロスシート車ということもあって、快適な事この上ない。

急行新羽島行
特急一般席用クロスシート

新幹線ホームから名鉄新羽島駅を望むこの列車は、笠松からは、単線の竹鼻線に入る。大きな電車が、生活の匂い漂う路地裏を這うように通り抜ける箇所もあって、なかなか趣がある。

約30分で、終点新羽島に到着。ターミナルなのに駅員もいない。こんな裏ぶれた駅だったっけ。昔は、駅員ぐらいは、いたような気がするが。

岐阜羽島駅新幹線の岐阜羽島駅は、目と鼻の先である。相変わらず、駅前には何も無い。こちらは新幹線が開通した大昔から変わっていないのだろう。

米原までの自由席特急券と乗車券は占めて¥1,660、ここまでの、名鉄乗車券を合わせて計¥2,080となる。これで、大垣バトルを回避できるとすれば、あるいは、寒さに震えて列車待ちをすることを思えば、べらぼうに高いとは言えないだろう。

こだま593号ホームに上がる。まもなく、こだま593号が到着する。名古屋からの始発列車である。この列車、平日は全車自由席であるが、土日だけは、通常どおりの編成であるため、後ろの自由席13号車に乗車する。予想どおり、乗客はたったの5名。3人掛シートを寝台として、堂々と横になる。睡眠不足の体には、気持ち良いことこの上ないのだが、本格的に眠ってしまうとあとが厄介なので、アイマスク、空気枕の類は厳禁である。

空いているこだま593号ほんの20分ほどで米原に到着。大垣バトルとは無縁の、なんとも平和な朝である。次に乗るべき新快速は、07時06分発。米原で4両増桔するのだが、増桔車両はすでに、ホームに到着しており、乗車可能であるのも嬉しい。

最初に言ったように、臨時ながらからの乗客を満載して大垣からやってきた列車も、その列車に連絡する新快速もすでに米原駅を発車した後である。そのため、この時間帯の駅構内は閑散としている。後、30分もすれば、今度は、定期ながらからの乗換え客で賑わうはずであり、7時台は、いわば、空白の1時間と言って良いだろう。この空白の時間帯の新快速であるから、非常に、空いている。

しばらくすると、長浜からやってきた8両を繋いで、新快速は出発する。近江八幡あたりで、隣席が埋まったようだが、睡眠不足のため、何時の間にか眠ってしまった。気がつくと、既に高槻まで来ている。あたりを見ると、もちろん、混雑はしているが、立客は比較的少ない。恐らくながらからの乗換客がほとんどいないためだろう。

今回の迂回ルート、乗換も1回増えるし、時間も余分にかかるため、値段の割にはあまり意味は無さないと見るむきもあるかもしれない。しかし、オジさんにとって、マジで危険な臨時ながらからの大垣バトルを思えば、+¥2,080は決して高い買物では無いと思うがいかがだろうか?

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ぷらっとこだま満席につき...

2006-03-26 17:45:00 | 新幹線
復路:3月26日(日)
大阪 →尼崎 :快速篠山口行
尼崎 →草津 :新快速草津行
草津 →米原 :快速米原行
米原 →名古屋:新快速豊橋行
名古屋→小田原:ひかり386号
小田原→茅ヶ崎:東海道線東京行
茅ヶ崎→橋本 :相模線橋本行
橋本 →八王子:横浜線八王子行
運賃:¥8,900+青春18きっぷ1回分

今週末は天気も良く、行楽日和である。世間並みに、日曜日夕方まで家族と外出し、その足で帰京する。

夕方まで遊んでから帰京するため、スーパーぷらっとこだまグリーン車エコノミープランで帰ろうと思っていた。グリーン車でゆっくりと眠りながら帰れば、家族サービスの疲れも癒されるだろうと考えていたためである。

このスーパーぷらっとこだまグリーン車エコノミープラン、昨年末、期間限定で実施された事はこのブログで報告した。新幹線普通運賃よりも安くグリーン車で快適に移動できる。ぜひとも定常化して欲しいとJR東海に直訴したのが効を奏したのかどうかは分からないが、3月18日から定常化された。機会あればもう一度と、かねがね思っており、その機会がようやく訪れた。

ぷらっとこだまは、乗車前日まで予約可能である。そこで、昨日、天王寺ステーションビル2FにあるJTBを訪問し、日曜日夕方のこだま550号 新大阪→新横浜を予約するつもりでいた。

JTBは10時から営業開始となっているので、名古屋から関西線で天王寺まで行けば、開店のタイミングに丁度合う。これが、往路を関西線経由とした動機の一つである。

ところが、いざ、申し込むと”こだま550号のぷらっとこだまプラン分は普通席/グリーン、禁煙/喫煙全て満席です”という、思いもよらない返事が返ってきた。そんな馬鹿な、昨夜、サイバーステーションで指定席の埋まり具合をチェックしたが、全て○だったはずである。

そうか、たしかに、ぷらっとこだまプランは席数限定と明記されている。席数は開示されていないが、JR東海のサジ加減一つで、満席になったり空きができたりするのだろう。

今まで、4度ばかり、プラットこだまを申し込んだことがあるが、振られたのは今回が初めてである。春の行楽シーズン真っ最中であることを改めて実感した。ナメてかかってはいけない。目論見が外れ、肩を落としてJTBを後にする。

とは言っても、ぷらっとこだまが×の時の代替案を予めいくつか考えてはいた。前提条件は、17時半まで大阪に滞在できること。1つは、18きっぷで名古屋まで行って、そこから、のぞみで新横浜までワープする案1。もう一つは、同じく18きっぷで名古屋まで行って、ひかり号で小田原までワープする案2。いずれにしても、この週末は行楽客が多そうなので、名古屋からの新幹線指定券は必須であろう。

案1だと、楽は楽だが総額¥12,650となり高すぎる。18きっぷのメリットが出ていない。案2だと総額¥11,200で、やはり高いが、辛うじて18きっぷのメリットを出せている。大阪出発17時半だと、このあたりで妥協をしないといけない。

天王寺駅のみどりの窓口で、ひかり号の指定券を求める。空きはあるが、窓側は埋まっており、2人掛通路側でなんとか指定券を入手できた。3人掛の真ん中で無かっただけまだマシか。

日本海@大阪駅さて、当日、米原でのバトルを避けるために、大阪17時45分発草津行きの新快速に乗り込む。もちろん、新快速の混雑度はこの時間帯ピークに達するため、尼崎まで逆行する。大阪駅10番ホームには、青森行きとなった日本海が発車を待っている。

家族サービスの疲れもあり、発車後暫くすると、記憶を失い、気が付くと草津の一つ手前の停車駅、石山を出発したところであった。

草津で、先行する快速米原行きに乗り換える。時間帯のためか快速も案外混んでおり立ち客もいる。辛うじて、4人掛のボックス席に着席する。そして終点米原で降りる。

ここで乗り換える豊橋行き新快速は、丁度、降車ホーム向かい側から発車する。場所取りのため、駅のアナウンスに従って、△△7に鞄を置く。もちろん列の先頭である。

腹が減ったので、ホームの立ち食いでうどんを食べていると、後続の新快速が到着したようで、跨線橋から沢山の旅行客が駆け降りてきて、列を作りだす。いつもの米原バトルの光景である。中には、扉の無いところに並んでいる者もいる。駅のアナウンスには細心の注意を払わないといけない。

混み合う豊橋行き新快速豊橋行き新快速が到着。扉が開くと、例によって、わずか数秒で席は埋まる。行楽日和ということもあって、今日は立客が非常に多い。しかし、大垣、岐阜で人の入れ替わりも頻繁である。この時間帯になると、終点まで乗り通す人は案外少ないのかもしれない。

名古屋駅で新快速に乗り込む乗客の列名古屋到着、ここでひかり号に乗り換える。

新幹線駅構内で駅弁を求めようとしたが、どこの売店も既に完売。そうか、もう21時前である。名古屋駅構内の弁当屋は21時には完全に閉まることを忘れていた。一旦、改札を出ると22時頃まで営業している店があったはずだが、時間も無いこともあり、酒は飲まないくせに、KIOSKで酒のつまみをいくつか買い込んで腹の足しとする。なんとも貧素な夕食となってしまった。過去、愛知県に9年間も住んでいながら、とんだ失態である。

ひかり386号 @名古屋ひかり386号に乗車。最初は、案外空いているか。と思ったが、後から後から乗客が乗り込んできて、結局3人掛含めて90%以上の乗車率となる。この分だと自由席は満員だろう。指定を取っておいて良かった。

やがて、隣の窓側席のオッサンが、大きな荷物を持ってやってきた。棚に荷物を上げればよいのに、なぜか自分の足元に置く。窮屈そうである。よほど貴重な品物が入っているのか?

自分の席が窮屈なのは勝手だと思うが、窮屈なのを理由に足を大股に開こうとする。やめてくれ、太腿がくっついて気持ちが悪い。車中、男に接触されるのは許せない。その点については、実に神経質である。ましてやハゲのオッサンである。寝たふりをして、何度も足を払いのけてやった。払いのけるたびに、オッサンは足を窄めるが、またしばらくすると、大股開きする。ええかげんにせえ。そんなに窮屈やったら、その大きな荷物をなんとかせんか! と心の中で叫んだ。

ガラガラの東海道線明らかな越境行為なら、丁重かつ声を荒げて抗議するが、このような微妙な所作だと、クレームをつけにくい。いっそのこと、酒のつまみだけではなく、酒(睡眠薬)も買い込んで無造作に寝てしまった方が良かったか? しかし、分量を間違えると、2週間前のようにそのまま終点まで行ってしまうリスクもあり、難しいところである。小田原までの約1時間、本当は、もう一眠りしたかったのだが、大股びらきのハゲオッサンのせいでとうとう寝付けなかった。

東海道線ボックス席小田原でひかりを降りて、当駅始発の東海道線で上る。15両編成、かつ、静岡方向からの列車に接続する列車ではないため、実に空いている。ボックスを1つ占領して、足を伸ばして茅ヶ崎まで乗車する。混み合う新幹線より、こちらの方が自分には似合っているような気がする。

茅ヶ崎で相模線に乗り換える。こちらは、ロングシートだが、空いていることを良いことに、車両端の3人掛席を占拠して、体の向きを90度変えて、シートに足を投げ出し、勝手にクロス化して座る。行儀の悪い乗客である。

小一時間で終点橋本に到着、ここで横浜線に乗り換えてようやく八王子に辿り着いた。間もなく24時である。大阪から6時間ちょっとの旅ではあったが、行楽帰りということもあって、疲労感が残る。スーパーぷらっとこだまグリーン車エコノミープランなら、ほぼ同じ運賃、時間でずっと快適に過ごせたであろう。満席だったこと、早めに予約しなかったことが、悔やまれてならない。

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関西本線始発列車で帰郷

2006-03-24 23:55:00 | ムーンライトながら
往路:3月24日(金)
八王子→神田 :中央線快速
神田 →品川 :山手線
品川 →名古屋:ムーンライトながら91号
名古屋→亀山 :関西線普通亀山行
亀山 →加茂 :関西線普通加茂行
加茂 →天王寺:大和路快速
運賃:¥1,200+青春18きっぷ1回分

週末が近づくと心が踊るのは、根っからの旅好きのせいだろうか。自分でも呆れるくらい、18きっぷを駆使し、週末毎に帰郷の旅に出かけている。

スタート地点の八王子は、東京の西の外れであり、品川までは遠い。22時台の中央線快速は空いており、悠々着席できるのは良いのだが、いかにも単調で眠くなる。ここで、眠ってしまっては、後で眠れなくなってしまうため、必死になって眠気をこらえる。眠るべき時には眠くなく、眠ってはいけないときに限って眠くなるのはどうしたものか。

なんとか、睡魔にうち勝って、神田で山手線に乗り換える。先週と全く同じパターンである。そして同じく、品川で降りる。

品川駅8番線に入ったムーンライトながら91号今宵の宿はムーンライトながら91号である。

今宵は臨時ホーム8番線に列車が入線。過去、幾度と無く臨時ムーンライトながらに乗車してきたが、8番線に入るのは初めてである。例のダイヤ改正の都合だろうか?

ムーンライトながら91号の車内また、今宵の座席は、先週と違って普通の現役特急でも使用されているものと同じであった。センターアームもあるし、座り心地も良い。これで安眠は保証されたようなものである。臨時ホームの向こう側を発着する満員の東海道線列車を眺めているうちに、発車時刻となった。

今春の18きっぷシーズン、週末のながら帰郷はこれで4回目であるが、東京口では毎回、定時運行されている。これは素晴らしいことである。定時性というのは、他の交通機関に無い、鉄道の強みである。これが遺憾なく発揮されている。もちろん、天候の助けもあるのだろうが、JR東日本の取組姿勢も改善されてきている証かもしれない。来週末も是非とも運行トラブルの無いようにお願いしたいものである。

さて、早く眠りにつきたいのだが、今宵は、8号車ということもあって検札が遅い。横浜を過ぎて、間もなく大船到着といった頃に、ようやく車掌の姿が見えた。恐らく、一人で車両を廻っているのだろう。ご苦労なことであるが、どうせ、満席であり、時間がかかることは予想できるのであるから、もう一名車掌を増員してもらいたいものだ。もし、それが不可能なら、せめて眠っている乗客を起こさないでもらいたい。

元々眠かったせいもあり、検札が終わると、すぐに寝入ってしまったみたいである。小田原で、”本日に限り、最終小田原行きの到着を待って発車いたします”というアナウンスを聞いたような気もするが、夢を見たのかどうかは定かではない。

ムーンライトながら91号@名古屋早朝5時過ぎ、名古屋手前を、特急列車の如く疾走している最中に目覚める。少し慌てて、荷物の片づけをし、名古屋で下車。3月も、もうすぐ終わろうとしているにもかかわらず、今朝はかなり冷え込んでいる。

名古屋ムーンライトながら91号から降りた乗客達は、それぞれの方向に散らばっていき、列車が発車すると、ホームには再び静寂が戻る。この時間帯の名古屋駅は、始発列車にはまだ時間があって、ひっそりとしている。

今朝は、幸い、天気も良さそうなので、関西本線の旅を楽しみたいと思う。というのは、表向きの理由であって、偶々、10時に天王寺のJTBを訪問するため、早く着いても意味がない。もちろん、大垣での席取り合戦に参戦したくないという思いも強い。

早朝の名古屋駅11番ホームトイレを済ませて11番線に向かうと、既に、同志?が何名か列をなしている。とはいっても、こんな物好きは多くは居ない。列車到着まで、まだ、20分以上あるので、乗車目標位置で折り畳み椅子を広げて座り込む。それにしても、今朝は寒い、下手をすると風邪をひいてしまいそうである。こんな状態で列車を待つのは辛い。

始発の亀山行きはこのような列車です5時45分頃、ようやく、亀山行き普通列車が2両編成でやってきた。2扉、扉間転換クロスシートで、まるで私鉄の特急列車のような雰囲気である。小生は、窓の形から大昔のグリーン車を思い出した。シートは、若干固めのような気がするが、座り心地は良い。空いていることも相まって、快適な旅が楽しめそうである。

亀山行きの座席名古屋を発車する頃には、空もすっかり明るくなっている。

関西本線は名古屋の広いヤードを突っ切って南へと進む。シルバーの車体にオレンジ色のコーポレートカラーで彩られた列車が出番を待って、整然と並んでいる。遥か向こうにはお馴染みの近鉄特急の姿も見える。

蟹江付近やがて、列車は、近鉄と並走する高架区間に入り、そして、高架を下るとまもなく田園風景が広がる。昨年暮れに通った時には、あたり一面雪景色であったことを思いだした。今でも伊吹山の頂の所々には雪が残っている。

アーバンライナー@桑名 近鉄名古屋線の下を潜って、桑名に到着。ここで、先週乗車したアーバンライナーの通過を見届ける。なんとなく、向こうに見えるアーバンライナーにもう一人の自分が乗っているようで、不思議な気持ちになる。

木曽川、揖斐川の鉄橋を渡って、四日市に到着。そこからしばらくウトウトしていると、既に亀山の近くまで来ていた。今朝は天気も良く、行楽日和と思われるが、たった2両編成の始発列車は空いていた。乗車率は4~6割。2人掛シートに一人だけという箇所も多く、私の隣もついに終点まで空席のままであり、快適な旅を楽しめた。

2両編成のディーゼルカー亀山到着。ここで連絡橋を渡って隣のホームの関西線加茂行きディーゼルカーに乗りかえる。連絡時間は4分。大垣バトルに比べると可愛いものだが、一応、階段を掛け上がる。

幸い、加茂行きは2両編成である。よもや、席にあぶれることはなかろう。

加茂行きの車内若干の空席を残した状態で、2両の青いディーゼルカーは亀山を出発する。天気は良く、ロングシートとはいえ、大きな窓のおかげで素晴らしい早春の山々の風景を堪能する。

柘植に到着、案外、ここで降りる乗客が多い。そして、心持ち長い時間停車する。列車の姿は変われど、昔ながらの駅の風景が展開されている。

柘植に到着ここから、しばし、睡魔に襲われて、ふと気がつくと、笠置まできていた。欲張って、もっと山の風景を堪能したかったが、やはり本能には勝てない。

終点加茂でディーゼルカーを降りて、ホーム向い側に止まっている、大和路快速に乗り換え、一路大阪へと向かう。6両編成ということもあって、王寺からは、東海道線新快速並みに混雑する車内をよそに、進行方向右手側の木津川の渓流を眺め、関西本線の旅を終える。

近鉄特急より1時間半、東海道線経由よりも1時間、余分な時間を費やしたと言えばそれまでである。しかし、行楽の混雑にも巻きこまれることなく、春の鈴鹿の山並みに囲まれて帰郷する、素晴らしい休日の朝となった。


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関空→羽田 最後のスカイバーゲン

2006-03-19 21:20:00 | SKYMARK
復路:3月19日(日)
鳳   →関西空港:関空快速
関西空港→羽田空港:SKY906便
羽田空港→浜松町 :東京モノレール
浜松町 →東京  :山手線
東京  →八王子 :中央線快速
運賃:¥780+¥5,000(スカイバーゲン)+¥960

さる2月12日、欠航騒ぎがあったSKY906便を振替えて、今宵、羽田へと飛び立つ。

SKY906搭乗券元々、本日3月19日はスカイバーゲン設定日では無い。従って、振り替えた時に、普通運賃との差額分(¥8,000)が発生するのではないかと懸念したのであるが、スカイマークの規定によると、悪天候による変更に関しては、安いほうの運賃が適用されるとなっている。つまり、元々、スカイバーゲンで購入していたのが、そのまま生きて、今宵も¥5,000で帰京できる。という次第である。

スカイマーク関空・羽田便のスカイバーゲン期間は終了しており、また、4月以降関空より撤退することになっているため、関空からスカイバーゲンで帰京するのは、これが最後の機会となる。

実は、変更の際に、一つ早いSKY208便を指定して、あわよくば、シグナスクラスに変更し、悠々帰京しようかとも考えた。しかし、もし、SKY208便を指定していたら、またまた、やっかいなことになっていたはずである。というのも、例の徳島空港でのリベット被雷事故のため、一昨日来、SKY208便は当分、運休することになったからである。

幸い、SKY906便は、JAL1320便のコードシェアであるため、今回の事故の影響はない。

ところで、今回の事故や、前回の検査ミスで、スカイマークの脆弱な整備体制が露呈したような気がする。やはり、激しいコストダウンの影にはこのような闇の部分が潜んでいるのだろうか?

さて、家族と夕食を済ませた後、自宅を出発し、JRで関西空港へ向かう。昨日からダイヤが改正されたが、影響がほとんど無いことは確認済みである。

鳳で関空快速に乗車。ところが、この列車、停車時に乗車目標の△△2つ分、つまり約10mオーバーランした。たまたまこの関空快速は5両編成であり、ホーム長に余裕があるためか何食わぬ顔でそのままドア扱いし、運転を継続する。放送による案内も何も無い。しかし、乗車目標7△△一番後ろ(天王寺寄り)で乗車待ちしていた小生の前を通過していったのは事実であるし、乗車目標2つ分追いかけて、最後尾の扉から乗車したのも事実である。

JR西日本よ、こんなことで良いのか?

仮定の話をしても意味はないかも知れないが、これが、もし、8両編成の列車であって、オーバーランが三国ヶ丘駅や堺市駅で発生していたら、どうなっていたことか? 先頭車両の扉の一部がホームから外れて、問題となっていたはず。そうなると、関空到着が大幅に遅れ、とんでもない迷惑を被っていた可能性もある。
※関空快速は天王寺発車後、堺市、三国ヶ丘と停車する。両駅ともホーム長は8両編成ギリギリである。次の鳳は、特急停車駅ということもあって、ホーム長はそれらより長い。


今宵は、強風による湖西線のダイヤ乱れのためだろうか?、先行する関空特急はるかが若干遅れていたようである。そのあおりを食って、関空快速も遅れ気味だったのかもしれない。事実、鳳で、各停に先行するや、東海道線新快速並みにカッ飛ばす、爆速関空快速と化した。

あれから、まもなく1年が経とうとしている。そして、今回のダイヤ改正は、ゆとりダイヤと呼ばれている。しかし、本当のところ、乗務員の意識の面ではどうなのだろう?

とはいっても、鉄道には定時性を求めているのも本音ではある。爆速のおかげで関空には定刻に到着。前寄り通路側の席を確保するため、スカイのカウンターに急ぐ。

スカイのカウンター@関空 4月からは空家になるのだろうか?
黄色艶やかなスカイのカウンター
も、4月以降は関空から消えてしまうのであろう。本当に残念極まりない。なんだかんだ批判めいた事を言っても、小生のような銭なしトラベラーにとっては、安くて、快適、短時間ほどうれしいことはない。

カードラウンジ比叡の喫煙席チェックインを済ませた後に、いつものようにカードラウンジ比叡の扉を叩く。今宵のSKY906便は21時10分発である。出発まで時間があるので、ここで、紀行文の構想を練ることにする。このカードラウンジ、おつまみも食べ放題ということを知った。あさましい小生は、2袋も頂戴してしまった。

国内線出発案内手荷物検査を潜って、ゲートラウンジに向かう。今宵もANA150便と同時出発となっている。そして、やっぱり、羽田空港が混雑しておりますので、管制官の指示により、出発が遅れる見込みです。とのアナウンスが響き渡る。もともと、SKY906便JAL1320便は遅刻常習犯であったが、神戸空港開港以来、...羽田空港混雑のため...管制官の指示により...遅延のアナウンスが明らかに変化した。JALにとっては、良い口実ができたのかも知れない。22番ゲート

20時55分、22番ゲートより搭乗開始。名前こそ知らぬがいつもの顔ぶれに出くわす。

今宵の翼はSKY906便である。

関空からSKYの文字が消えるのもカウントダウン状態となった。



SKY906便=JAL1320便いつものように、機内では、羽田到着は定刻22時15分を予定しております。とアナウンスし、羽田到着後、到着が遅れましたことをお詫びいたします。と性懲りもなく言ってのける。いったいどういう神経をしているのか、聞いてみたい。いや、その前に、実態にあわせて、ダイヤを変更しろ。と言いたい。羽田の管制官もそれを望んでいるのではないか?

さて、今宵の関空→羽田便の運行状況は次の通りであった。

ANA 150 21:10 21:13 出発済み 22:15 22:26 到着済み
ANA 976 22:05 22:41 出発済み 23:10 23:45 到着済み

JAL1320 21:10 21:16 出発済み 22:15 22:30 到着済み
JAL1322 22:15 22:15 出発済み 23:20 23:16 到着済み

ANA976便が大幅に遅延しているのは、何かあったのだろうか? 一方、JAL1322便は奇跡的に予定時刻よりも早く到着している。

羽田から、22時46分の快速モノレールで浜松町に向かう。この乗り継ぎだと、東京での中央線連絡も比較的スムーズである。と、ここまでは良かったが、神田で隣に座った、学生風の旅行者2名が異臭を放っている。 異様に大きな荷物から推測すると、多分、何日も宿にも泊まらず、着替えず、18きっぷで貧乏旅行の最中なのだろう。

楽しい思い出を創るのは勝手だが、少しは、他人への気遣いを学んでくれ。

八王子まで異臭2人組と同席し、24時40分に東京宅に到着。この時ほど、休日23時台にもホームライナーか、特急かいじを運行してほしいと切望したことはなかった。



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アーバンライナーNEXT DXシートで熟睡

2006-03-17 23:57:00 | ムーンライトながら
往路:3月17日(金)
八王子→神田 :中央線快速
神田 →品川 :山手線
品川 →名古屋:ムーンライトながら91号
名古屋→鶴橋 :アーバンライナーNEXT
鶴橋 →天王寺:大阪環状線
運賃:¥1,200+青春18きっぷ1回分+¥2,260+近鉄株主優待券


この週末も18きっぷの旅人となる。

神田駅に並ぶ京浜東北線と山手線シーズン佳境ということもあって、今宵は臨時ムーンライトながらが運転される。古い特急車両が使用されるわけだが、静粛性からいって、定期ながらよりも夜行列車に似つかわしい。また、2回連続して定期ながらに乗り、ちょっと飽きてきた頃なので、変化をつける意味でも丁度良い。

八王子を22時前に出発、すぐ後にやって来る特急あずさで行こうかとも考えたが、新宿での乗換が面倒に思われたので、素直に、やってきた快速に乗る。この時間帯の上り中央線は空いている。

品川駅構内臨時ムーンライトながらは品川始発である。中央線からだと、最低でも1回は乗換が必要となり、最も便利な神田で乗り替える。やや混雑している京浜東北線をパスして直後にやってきた、空いている山手線の方に乗りこみ品川に向かう。

久しぶりの品川駅である。駅ナカのコンビニNEWDAYSで明日の朝食を調達しておく。これで準備万端。7番線臨時ホームに降りる。

本日で見納め、カボチャ列車ふと、向こうのホーム11番線を見ると、カボチャ色の東海道線列車が止まっており、先頭付近でカメラの砲列を浴びている。そうか、本日3月17日を最後に、寝台特急出雲とともに、カボチャ色の東海道線列車も東海道線東京口から姿を消すことになっていたはず。明日からは、無機質な4枚扉の電車が幅をきかすことになるのだろう。

ムーンライトながら91号入線今宵の宿は、ムーンライトながら91号である。昨年夏以来、久々に乗車する。

ムーンライトながら91号は、23時25分時頃入線。残念ながら今宵の車両は外れであった。座席は簡易リクライニングでセンターアームもない。座席だけは、定期ながらに軍配が上がる。

品川停車中の検札風景お決まりのように、品川入線中から検札が始まる。早く眠りにつけるので有り難い。そして、これまた、いつものように、定期ムーンライトながらと乗り間違わないよう、盛んにアナウンスをしている。初めて乗る人にとっては、紛らわしいのだろう。

運悪く、シートは最悪今宵は、千葉県内でストの影響、また栃木県では強風のためダイヤが乱れているとのことであるが、そんなことお構いなしに、23時57分、ほぼ定刻に品川を出発する。程なく、停車駅と到着時刻の案内があるが、鉄道唱歌のオルゴールくらい流して欲しいところである。

指定席は、満席とのことであるが、幸い、隣は空席である。横浜を過ぎた頃、耳栓とアイマスクとを装着し眠りにつく。

寝付きは良かったのだが、熱海で一度目が覚めてしまい、そこから静岡まで悶々と過ごす。臨時ながらは7ヶ月ぶりなので、眠り方を忘れてしまったみたいである。

それでも、浜松停車は記憶にないから、27時前には入眠できた。そして、下車予定である名古屋の手前では、きっちり目が覚める。外は余程寒いと見えて、窓にはべったりと露が付いている。

名古屋駅6番線ホームにてムーンライトながら91号は定刻に名古屋到着。

ここで、近鉄特急に乗換える。理由は、言うまでもなく大垣バトルを回避するためである。土曜日の朝、大垣駅で臨時ながらに接続する姫路行きは4両編成。定期ながらよりも激しい席取り合戦が繰り広げられるはずである。3週連続、大垣駅で走り回るのはさすがに遠慮したい。今週末は、ハナから棄権するつもりでいた。

名古屋駅コンコース名古屋で近鉄に乗換えるなら、ホーム金山側の出口の方がずっと近い。しかし、早朝ゆえ、まだ開いてない可能性が高く、中央改札にまわる。人気の無いコンコースを抜け、近鉄改札口へと向かうが、特急券売り場が開く5時30分まで少し時間があるので、歩きながら付近の様子を色々な角度から撮影する。そういえば、去年の今頃、愛・地球博が開会されたことを思い出した。あれからもう1年。早いものである。

近鉄名古屋駅改札口今朝は、予め、近鉄のインターネット購入サービスで、6時発の特急のデラックスシートを購入していた。何度も近鉄特急を使っているが、このサービスを利用するのは、実は初めてである。いつも現金で購入していたのだが、よくよく確かめると、チケットレスなら10%もポイント付与されるとのこと。最低でも年間10回は近鉄特急を利用しているため、年に一度は特急料金がタダになったはず。もっと早く利用開始するべきであった。

近鉄特急券売り場なお、近鉄の特急券購入サービスでは、窓口で購入する場合、予約番号を必ず伝えないといけないので注意が必要である。ちなみに、JR東日本の駅ネットでは、決済したクレジットカードさえ持参しておけば予約番号は、まず聞かれることはない。

近鉄名古屋駅内の待合室列車が入線するまで、少し時間があるので待合室で休む。待合室は、少しわかりにくいが、特急用ホームの端、JR切符売場の奥にある。そして、昨夜、品川NEWDAYSで求めておいた弁当で腹ごしらえをする。これは、彩りむすび。一口サイズのおにぎりが5つ入って¥270というのはリーズナブルでお勧めである。

朝食のおにぎり近鉄名古屋駅改札内にも駅弁売場があるのだが、開店は6時過ぎである。また、名古屋駅近辺で、6時前に開いている売店は恐らく無いと思われる。従って、臨時ムーンライトながらに接続する、6時発の特急(◆休日のみ)に乗る時には、朝食は予め購入しておく必要がある。一方、定期ながらに接続する6時半の特急の場合には、改札内の売店が利用できる。

名古屋6時発アーバンライナーNEXT難波行き(休日のみ)丁度、弁当を食べ終わった頃にアーバンライナーNEXTが入線。デラックスシートで、もう一眠りしたい。このデラックスシート、追加料金¥410で利用でき、その割には凄く快適なのは認めるが、欠点もある。特に、前席との間隔がそれほど広くはないため、シートを倒して足を伸ばそうすると、私のような短足人間でも足がつかえてしまう。中途半端な場所にフットレストがあるが、そんなもの無くしてしまって、前席の下に空間を作り、そこに足を置けるようにしてくれた方がずっと楽である。

窓枠のミニテーブル(不評)にガイド板設置!!また、窓枠が斜めになっており小物が置けない。その代わりに窓枠にミニテーブルがあるが、どうも中途半端である。ペットボトルを置くと倒れることにやっと気が付いたのか、今回、そのミニテーブルが改良されて、転倒防止ガイド板が付けられている。昨年夏に乗車した時には、そんな物などなかった。

アーバンライナーNEXT デラックスシート今朝は空いているので、空席に移り、ボックスを作って足を伸ばそうかと一瞬考えたが、この特急は途中の八木にも停車する。途中駅で正規の客がやってくると面倒なので、止めておいた。リクライニングを最大限倒し、再び耳栓とアイマスクとを装着し、発車前から睡眠体制に入る。津到着のアナウンスは何となく聞こえたような気がするが、それ以降は全く記憶を失い、鶴橋到着直前に目が覚める。わずか2時間ではあるが、すごく深い眠りに落ちていた。

鶴橋でアーバンライナーNEXTから降りる。

ホームの喫煙コーナーでニコチン補給をし、眠気を覚ます。まだ、8時過ぎである。次から次へとひっきりなしに入ってくる列車に背を向けて、環状線ホームへと向かう。

一度の乗換で、夜行バスよりも安く、丁度良い時間にここまでたどり着ける。青春18きっぷ、臨時ムーンライトながら、近鉄特急の絶妙なる組み合わせである。

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ひかり.混む

2006-03-12 14:54:00 | 列車
復路:3月12日(日)
天王寺→大阪 :大和路快速
大阪 →尼崎 :普通新三田行
尼崎 →米原 :新快速長浜行
米原 →名古屋:ひかり378号自由席
名古屋→浜松 :こだま584号自由席
浜松 →静岡 :普通静岡行
静岡 →東京 :普通東京行
東京 →八王子:中央線快速
運賃:¥5,670+青春18きっぷ1回分

日曜日の昼下がりに、東海道を上って帰京する。青春18きっぷを最大限活用して、快適さを追求するとなると、狙いは一つ、19時35分静岡発東京行きの特別普通列車を使うことである。

大まかな方針が決まると、次に、米原~大垣間をどのようにやり過ごすかで、出発時刻が決まる。あれこれ迷ったのだが、本日、大阪は、朝から、雨が降っており、米原駅ホームで列車待ちをするのが、憂鬱に思われた。そのため、追加出費はちょっと嵩むが、昨年8月7日に辿ったルートで上京することにする。

長浜行新快速@尼崎大阪から普通列車で尼崎まで逆行し、新快速を捕まえる。相変わらずの混雑ぶりに嫌気がさすが、ドアとドアとの間に潜り込み、乗客をつぶさに観察し、大阪で下車しそうな人の横に立つ。尼崎から乗って、大阪で座れなかったことは今まで一度も無かったが、油断は大敵である。また、同じ座るのであれば、ドア近くの向かいあわせのクロスシートは避けたいものである。

大阪到着。乗客の約半分が降りる。そして、無事、窓側に着席。

京都まで、久々の車窓を楽しむが、山科あたりで、完全に気を失ってしまったようである。気が付くと、列車は既に米原に到着しており、発車待ちをしている状態であった。危ない危ない。危うく、北陸方面へ行ってしまうところであった。

米原で、ひかり378号に乗り換える。連絡通路の人混みが激しくて、なかなか前に進めない。行列の最後尾付近にいるのだから尚更である。寝過ごさなかっただけでも幸いと思うしかない。青春18きっぷで米原まで来たのだから、新幹線の自動改札は通れない。係員のいる改札口は何やらもめている様子なので、18きっぷと既に入手済みの新幹線乗車券を見せて、入鋏してもらうことなく通過した。すでに、ひかりはホームに入線しているのだから悠長なことは言っておれない。

デッキから見たひかり378号自由席ひかり378号の後ろの方、自由席車両へ急ぐ。うーん、前回と異なり予想外に混んでいる。デッキはおろか通路にまで人が一杯である。4号車、3号車、後ろへ後ろへと歩を進めるが、状況は同じである。仕方がないので、2号車デッキの一角に身をよせる場所をキープした。

仕事/プライベートを問わず、新幹線や在来線を使って東海道は何度も往復している。未だかつて、主要区間で着席できなかったことは一度しかない。11年前、上司と一緒に東京に出張した帰路の東京~名古屋間を立って過ごした。その時も、無理すれば別々に座れたのだが、デッキで話し込んでいたために座らなかっただけである。

ひかり378号デッキ付近それ以外は、自分なりに綿密に計算し、リスクヘッジも準備し、計画を立て、時には臨機応変の判断力を駆使して旅を続けてきたつもりである。別に座れなかったことを悔やんでいる訳ではない。自分自身の計画に甘さがあったことが悔しいのである。

幸い、持参している折り畳み椅子を拡げ、ドッカと座り込み、この思いを紀行文にしたためる。米原バトルを避けるために、わざわざ別料金を払って新幹線に乗り込んだにも関わらず、その新幹線で混雑に巻き込まれ、着席不能になるとは本当に馬鹿げた話である。指定席の混雑状況くらい、事前にチェックしておくべきであった。

不味い駅弁 名古屋TOP330分弱で名古屋に到着、ここで、名古屋始発のこだまに乗り換える。待ち行列の長さから見て、次は大丈夫だろう。こだま584号の自由席に車内販売がやって来るのがずっと後になることは、前回経験済みなので急いでホーム売店で駅弁を仕入れてこだまに乗り込む。

予想通り、こだまは空いている。先ほどの折り畳み椅子を取り出して、足置きとし、斜めに足を投げ出す。二人がけの席を占有でき非常に快適である。しばらく車窓を眺めた後、少し早い夕食とする。

名古屋TOP3は、油物が多い。チキンライスがまずい、ゼリーは薬のような味がする名古屋で購入したのは、名古屋TOP3という駅弁である。¥880という値段と、黄色の包装紙につられて、余り吟味することなく購入した。

内容は、名古屋名物と云われる、エビフライ、名古屋コーチン入り肉団子と味噌カツ、唐揚げ、ポテト、チキンライスがごっちゃになった、油っ気が多く、いかにも体に悪そうな代物である。味噌カツは、まぁまぁ美味しかったが、その他は普通以下。特に、メインのチキンライスが最悪である。中の鶏肉がまずい、おまけに飯がパサパサである。トドメは、デザート?のゼリー。薬のような味がする。うげー!

何が名古屋TOP3か、不味い駅弁TOP3の間違いではないのか?

静岡行普通@浜松春の旅行シーズン闌である。中継地点名古屋で食料調達される方も多いだろう。創業大正11年株式会社松浦商店(名古屋市中村区椿町5番17号)名古屋TOP3、黄色で目立ち、値段がお手頃なのでついつい手が出てしまいそうであるが、こんな駅弁、絶対買ってはいけない。せめて、このブログをご覧いただいている諸兄には、はっきりとお伝えしておきたい。

2人がけロング?シートこだまと言えども新幹線は速く、1時間足らずで浜松に到着する。浜松で、再び青春18きっぷに登場願い、普通静岡行きに乗りかえる。この列車、全てロングシートではあるが、先頭車両の運転台の直後に2人掛けのシートがあり、ここだけは、前面展望を楽しめる特等席になっている。足も十分伸ばせるし、見方を変えれば、普通のクロスシートよりも良い席と言える。すでに、夕闇が迫っており前面展望は望むべくもないのだが、この席で紀行文作成に集中する。

19時35分発 東京行特別普通列車1時間余りで、静岡に到着、ここで、お目当ての特別普通列車東京行きに乗りかえる。結局、今回の旅では往復ともこの車両のお世話になる。静岡での乗車率は40%程度。しばらくは2席占有できる。ここから横浜まで2時間半の旅であるが、明日に疲れを残さないようにしようと、睡眠薬(缶チューハイ)を服用して眠りにつく。この列車に乗ると、まるで上りムーンライトながらに乗っているような錯覚にとらわれて、条件反射的に、眠らないといけないような気がしてしまう。

上りムーンライトながらの時のように、騒々しい熱海駅の発車音で一度目が覚める。その後、改めて熟睡。

ふと気がつくと、品川まで来ていた。横浜で降りる予定が...ついに寝過ごしてしまった。仕方がない。まだ、22時半である。終点の東京まで行って、中央線経由で八王子に向かう。

定刻の23時44分八王子到着。幸い、全てダイヤ通り運行されて、自宅から約10時間の旅程であった。途中4時間程度は眠っていたので、時間の経過はさほど感じない。

今回の旅で得られた知見は、昼間のひかりは混む。ということ。青春18きっぷの旅で東海道在来線をワープする時には、ひかり自由席はできるだけ避けた方が良さそうである。そして、もう一つ。名古屋で出会った不味い駅弁。美味い駅弁の情報はそこら中に転がっているが、本当に必要とされるのは、不味い駅弁の情報ではないかと思う。


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大垣バトルは自己責任で

2006-03-10 23:43:00 | ムーンライトながら
往路:3月10日(金)
八王子→東京 :中央線快速
東京 →大垣 :ムーンライトながら
大垣 →米原 :快速網干行
米原 →大阪 :新快速姫路行
大阪 →   :関空快速
運賃:¥690+青春18きっぷ1回分+¥510

金曜日の夜、飲み会をそこそこに切りあげて、帰郷の旅に出る。

今宵の宿は、先週同様、ムーンライトながらである。

10番線の案内板、消え去った寝台列車はテープで隠されている。もうすぐ、出雲も消えてしまうのだろう東京駅の広場のベンチに腰掛けて、紀行文を書き始める。やはり、旅は鉄道に限る。移動そのものが旅のワンシーンとなる。

先週に続いて、今宵も、東京入線中より検札が始まる。そして、23時43分、定刻に発車。金曜の夜にもかかわらず、今シーズンのJR東日本、なかなか優秀である。昨今の不祥事で気合を入れ直したのだろうか?

木曜日の夜、ぐっすりと眠ってしまったため、今宵の宿で眠れるかどうか不安があり、睡眠薬の力を借りる。おかげで、横浜を過ぎたあたりで入眠。隣が空席だったこともあって、比較的熟睡できたようだ。

といっても、浜松発車時に目覚めてしまう。もう少し眠ろうとして、空気枕を出し2席使って海老寝の体制をとるが、熟睡しすぎたためか眠れない。

豊橋出発後、幸田~岡崎間で濃霧のため徐行し、名古屋到着は約15分遅れる。名古屋では遅れを吸収できず10分遅れで出発したため、大垣到着も遅れる見込みたが、快速網干行は接続するとのこと。

名古屋では、意外と多くの乗客が乗りこみ、空いていた隣席を開け渡すことになる。もはや寝るのを諦めて大垣バトルに備える。先週より、乗客の数が増えている。ここしばらくは、週毎に大垣バトルは激しさを増すのだろう。

大垣到着。

ドアが開き、一斉にエスカレータを駆けあがる。駆けあがるスピードは先週に比べて速い。エスカレータを昇るとそこは、蜂の巣を突いたような混乱状態になっている。ボテッ! オバサンが転けた。ガチャ! 誰かが、携帯電話を落としたようだ、グチャ! あぁその携帯を別の誰かが踏んづけた。南無阿弥陀仏。人ごとではない。ポケットをおさえつつ、慎重に階段を駆け下りる。そして最後尾の車両までダッシュして、無事着席。後から後から人がやってきて、見る見る間に席は埋まっていく。

快速網干行きから見た、大垣駅快速網干行は5分遅れで大垣を出発。

先週に比べて立ち客が増えている。しかし、たった30分である。転んで怪我をするくらいなら、携帯を落として壊すくらいなら、立って移動する方がどれだけマシか。

大垣バトルは自己責任で。

特に年配の旅行者に警告しておきたい。自信がないなら、名古屋で近鉄か新幹線に乗り換えることである。その方が、結果的に安くなる。

いつものように米原で降りて、新快速を待つ。快速網干行きの到着が遅れたため、新快速待ちの時間が短く、ある意味ラッキーだった。

能登川あたりから再度睡眠。近江八幡、草津、石山、京都で目覚めては眠り、目覚めては眠りを繰り返し、大阪に到着。ムーンライトながらの遅れが引き金となって、快速網干行きが遅れたため、新快速の大阪到着も2分の遅れとなった。250km東からやってきた遅れの連鎖である。

大阪駅環状線ホーム内の立ち食い腹が減ったので、環状線ホーム御堂筋側にある立ち食いに入る。ホームの立ち食いは数あれど、ここは知る人ぞ知る店である。お好みで天かすが入れ放題と言うのも良い。ただし、レジのオバちゃんが、客の注文を聞き間違え(言い間違え)ることが多いので、注意されたし。

関空快速腹が満たされた後、良いタイミングでやってきた関空快速に運ばれて帰宅する。天気も良く、比較的熟睡できたせいか晴れ晴れとした気分である。

旅行客がさらに増える来週以降は、臨時ながらを利用して、もう少し快適に帰省する予定でいる。

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羽田上空混雑物語

2006-03-05 21:25:00 | JAL
復路:3月5日(日)
鳳   →関西空港:関空快速
関西空港→羽田空港:JAL1320便
羽田空港→浜松町 :東京モノレール
浜松町 →東京  :山手線
東京  →八王子 :中央線快速
運賃:¥780+¥8,550+¥960

青春18きっぷシーズンと、バーゲンチケットシーズンとは、本来相補的のはずである。なぜなら、バーゲンチケットは、需要の減る閑散期に設定される一方で、青春18きっぷは学生の休み(≒旅行シーズン)に設定されるからである。

しかし、この週末に限っていえば、両方が重なった。従って、行きは青春18きっぷを使い格安で帰郷し、翌日が気になる帰りはバーゲンチケットで速く快適に帰京する。これが、コストパーフォーマンスが最も高い。往復で¥14,000程度、新幹線の片道分であり、夜行バスで往復するよりも安い。

今宵の翼はいつもお世話になっている、JAL1320便である。

人気の高い、日曜夜の関西発羽田行きのバーゲンチケットを執念で入手した。でも本当は、スカイバーゲンをねらっていたのだが、ライバルが多すぎて全く歯が立たない。

ここ半年の間、月に1度はこの便を利用していることになる。正直、飽きてきたのだが、これ以上に安くて快適な選択肢がないのだから仕方がない。座席位置も、大体、決まってきている。通勤電車ではないが、何度か乗り合わせた客室乗務員や乗客もいる。

JAL1320便は、21時10分発、今宵もANA150便と同時刻出発である。機体が異なることも一因だが、あちらのロビーの方が人が多い。そして、やっぱりというか、ANAの方から先に搭乗が始まる。ANAに遅れること約5分、21時ちょうどにJAL側のゲートでも搭乗が始まる。これでは、今宵も勝ち目は無いなと思っていたら、後から後から乗客がやってきて、結局出発は21時20分となった。その上、管制官の指示により、離陸が遅れるとのアナウンスが入った。これで、羽田到着は22時半以降となることが明白となった。

昼間の疲れで、機内では、うつらうつらとしている。と、機長からアナウンスがあった。

現在、房総半島上空まできているが、羽田空港が非常に混雑しているため、上空にて、待機するとのこと。結局、羽田到着は22時45分。30分も遅れた。

そういえば、先週の神戸→羽田便の時も羽田空港が混雑しているため、出発、到着が酷く遅れた。気になってJALANAのWEBで調査したところ、どうやら、神戸空港開港以来、羽田到着21~22時台のフライトは、遅着が酷くなっているようである。この時間帯は元々羽田着陸が密集していたのだが、神戸発の便が加わって混雑に輪をかけている。遅延だけならまだ良いが、下手をすると大事故に繋がりかねない。

だいたい、神戸空港を造る前に、羽田空港の新滑走路造成工事を急ぐべきであった。全くバランスを欠いている。地元のエゴに押されて、航空行政が機能していないように思えてならない。

結局、そのツケは乗客が払うことになる。私のようにバーゲンチケット利用客なら、割りきることもできるが、普通運賃利用客はたまったものではないだろう。

となると、利用客は便利で正確な新幹線に自然と流れていき、大阪-東京間のフライトは淘汰され、減便され、その結果、神戸空港に閑古鳥が鳴く事態にもなりかねない。そうなったときに、一体、だれが責任を取るのだろうか。

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豚男のおかげで睡眠不足

2006-03-03 23:40:00 | ムーンライトながら
往路:3月3日(金)
八王子→東京 :中央線快速
東京 →大垣 :ムーンライトながら
大垣 →米原 :快速網干行
米原 →大阪 :新快速姫路行
大阪 →天王寺:大阪環状線
運賃:¥690+青春18きっぷ1回分+¥510

東京駅10番ホームクラスJで優雅に帰郷した翌週は、ちょうど、青春18きっぷシーズンに突入した。再び、貧乏紀行に戻る。

今宵の宿は、ムーンライトながらである。

約1ヶ月前、えきネットのシステム更新の混乱に乗じて予約したためか、久しぶりに名古屋までの指定が取れた。

珍しく、ホームラインの中央線もトラブルことなく、無事東京駅に到着。そして、これまた珍しく、ムーンライトながらは東京駅入線中から検札が開始される。

ムーンライトながらの検札風景ムーンライトながらの検札は、本当に大変な作業だと思う。みんながみんな、青春18きっぷを持っているわけではない。また、定期券(ムーンライトながらは定期券では乗車不可)やSUICAで入って、横浜までの運賃を精算しようとする者もいる。普通の検札の10倍以上もの時間が掛かるのも無理はない。

この車両で小田原までしか指定をとっていない乗客がいた。車掌は小田原からのお席は保証できませんよと言い放っているが、そんなアドバイスもしないといけない。いやはや、重労働である。

今宵は早々と安眠できそうなので、品川出発後、口のマスクと耳栓とアイマスクを着用し、膝かけをまとい、眠りの体制に入る。と思い気や、そうは問屋がおろさなかった。

横浜で、肩を叩く輩がいる。当方の姿は、恐らく最も声を掛けにくい姿のはずである。だれも、顔の前面がマスク・マスクで覆われている中年男に声を掛けたいとは思わないであろう。それを押して肩をたたくのは、よほど、重大な事情でもあるのか?

マスク・マスクを外し、眼鏡を掛けると、見知らぬ豚男が横にいる。そして、そこは自分の席だと言う。豚男の指定券を見ると、確かに、私の座っている席番である。発券ミスか? いやそんなはずは無い。よくよく見ると、日付が3月3日・横浜→名古屋となっている。

つまり、豚男が所持しているのは昨日の指定券である。ムーンライトながらは横浜で日付を越えるので、横浜からだと3月4日の日付でなくてはならない。

あんた、これ、昨日の指定券やで、今日は3月4日や!と、寝入り端を起こされ、機嫌が非常に悪いので、自分でもびっくりするくらいガラの悪そうな関西弁ですごむ。

豚男は、だって、これはJRで買った。と訳の分からないことを言って譲らない。

何言うとんのや、今日は3月4日や、3月3日のきっぷでは、乗られへんで! 空いていても途中から乗ってくるで。と再び切り返すと、

JRに言ってくる。と、これまた訳のわからん事を言って、消えていった。後から思ったのだが、横浜という場所柄、日本人ではなかった可能性もある。

ホント、まともに切符を買えない輩は、ムーンライトながらには乗るな!!と言いたい。迷惑なことこの上ない。

その後、安眠モードに入ろうとしても、寝入り端を起こされた上に、このようなトラブルに巻き込まれては、熟睡などできようはずがない。

結局、記憶を失ったのは、静岡を過ぎてからである。豊橋出発後に再開された放送で一度目覚めたが、その後名古屋到着まで再び眠る。

名古屋からは、全車自由席となるので、すかさず通路側に移る。大垣バトルに備えるためである。昨夜は、余り眠れなかったこともあって、名古屋出発後もできるだけ眠ろうとするが、完全に目が覚めてしまったようである。

大垣の手前、穂積出発後に席を立ち、デッキ付近の人混に加わる。これは準備運動も兼ねている。

意外と空いているムーンライトながらからの乗換列車大垣到着、扉が開くと、一勢にエスカレータに人が群がるが、いつもに比べて、昇るスピードが遅い。イライラするが、前が遣えているのでどうしようもない。人を掻き分け通路をジグザグに走り、急いで階段を降りて、最後尾の車両までダッシュし、無事着席。年甲斐もなく、よくやると、自分でも呆れる。

まぁ、以前と違って、乗換えの網干行きは221系6両編成なので、シーズン初めは、それほどの混雑しない。数名の立客を除いて全員着席できている。6両で到着するムーンライトながらの乗客が、同じクロスシート6両編成の快速に乗り移る訳だから、ムーンライトながらの混雑度合を見れば、網干行きの混雑度合も大方予測できる。

新快速を待つ米原駅例によって米原で新快速に乗り替え、大阪に向かう。能登川あたりから新大阪まで、うつらうつらしていたのだが、新快速で眠る方法を忘れてしまったためか、どうも熟睡できていない。

つまらないトラブルで春の青春18きっぷシーズン最初の週末は、睡眠不足となってしまった。水色の環状線外回りで天王寺へ

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