東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

大垣バトルを避ける第3の方法

2006-03-31 23:58:00 | ムーンライトながら
往路:3月31日(金)
八王子 →神田 :中央線快速
神田  →品川 :山手線
品川  →岐阜 :ムーンライトながら91号
名鉄岐阜→新羽島:名鉄新羽島行急行
岐阜羽島→米原 :こだま593号
米原  →大阪 :新快速姫路行
大阪  →   :関空快速
運賃:¥1,200+青春18きっぷ1回分+¥420+¥1,660

も咲き始めた。明日からもう4月。しかし、東京は相変わらず寒い。コートの襟を立てて、夜の駅へとくりだす。

今宵の宿はムーンライトながら91号である。

品川駅構内花見帰りが多いせいか、23時台の品川駅はいつよもり酒臭い雰囲気がする。そんなことお構いなしに、旅人達は、三々五々、品川駅臨時ホームに集合する。ダイヤ改正以降、ムーンライトながら91号8番線出発となったようで、案内表示が修正されていたり、ホームのペイントが塗り替えられている。

品川駅構内ムーンライトながら91号案内表示臨時ムーンライトながらは、いつも通り11時20分頃に早々と入線する。出発までの時間をゆっくり寛げるのはありがたい。その間、席に荷物を置いて、買い出しをする人もいる。しかし、品川駅内コンビニNEWDAYSは、本日は期末ということもあって、棚卸しのため11時前に店を閉めていた。あてが外れて困った人もいたようだ。

ムーンライトながら91号案内板出発時刻になったが、先行するムーンライトながらを待って3分遅れで発車。旅の始まりである。停車駅と到着時刻の案内があるのだが、今シーズンは、鉄道唱歌のオルゴールは、とうとう聞くことができなかった。

今宵は、検札開始が遅い。いつもなら入線中に検札を開始するので、3号車なら横浜到着までに検札が終わってしかるべきであるところ、大船を過ぎたあたりで、ようやく車掌がやってきた。もうすぐ、自分の番であろうと準備をしていたら、ななめ前の爺さんのところでストップした。切符が見当たらないのである。あちらこちら探しても切符は出てこない。最初は、無銭乗車かとも思われたが、約5分後ようやく探し出して事無きを得たようだ。

この調子で、全員回っていたら、小田原までに検札を済ませるのは不可能ではないか? 検札するのは常識なのだから、あらかじめ切符はすぐに出せるようにしておくのがマナーというものだろう。

さて、検札が終わったら、いつものように、アイマスク、耳栓で防御して眠りにつく。しかし、一瞬深く眠り、その後目が冴えて、寝付けないという最悪のパターンにはまってしまった。

せめて、小田原到着までには眠りたいと思っていたのだが、本日に限り、最終小田原行きを待って、16分遅れで出発いたします”という恒例のアナウンスを大音響で流すものだから、いっそう寝付けなくなった。どうせ、途中で遅れは回復するのだから、そんなことで乗客を起こすことはないだろう。まったく、JR東日本車掌の顧客指向の欠如を垣間見てしまった。

小田原以遠は、さすがに車内放送は無くなったが、そこから、延々浜松まで眠れずじまいで、悶々と過ごす。結局、眠りにつけたのは、豊橋を出発後、車内放送が再開されてからである。

名古屋到着のざわつきで、なんとなく起こされて、尾張一宮で下車準備をする。

臨時ムーンライトながらも今シーズン3回目である。さすがに、毎週毎週乗っていると、変化が欲しくなる。そこで今回の旅では、大垣バトルを回避する新しいルートを開拓するべく、岐阜名鉄に乗りかえることにする。背景を以下に詳述する。

3月18日のダイヤ改正で、大垣~米原間の連絡が一部改悪された。主な原因は、JR西日本のゆとりダイヤのあおりを食って、大阪方面新快速の米原出発が早まったためである。

JR東海JR西日本にあわせて、米原到着を早くしたり、出発を遅くすることはあり得ないため、大阪発0分/15分/30分/45分という新快速のコンセプトをそのままで、スピードを緩めたら当然の帰結である。

結局、従来ダイヤだと、うまく連絡できていたものが、今回の改正で20~30分待たされるケースがでてきている。

一例をあげよう。ムーンライトながら91号に連絡する姫路行きの一つ後に、大垣始発06時31分の姫路行き下り列車がある。この列車の米原到着は07時07分である。従来なら、米原発07時10分新快速姫路行きに丁度間に合っていた。大垣バトルを避けるために、米原方面列車を一本見送り、この列車で米原まで出て、米原で新快速に乗換えて大阪方面へ向かっていた人も多かったはずである。
ところが、現行ダイヤでは、どうか。同大垣発06時31分発の姫路行きは米原で新快速に連絡していない。新快速従来ダイヤより4分も早く、米原を出発してしまっているからである。米原で約19分待ったあげく、大阪到着は08時58分、従来ダイヤに比べて、30分も遅くなってしまう。

別に、ホームで待つこと自身は厭わないが、今宵は異様に冷え込んでいる。大垣や米原も、かなりの寒さであろう。ましてや早朝である。寒さに震えて大垣駅で30分以上待って、さらに米原駅でも列車待ちするのはちょっとカンベンして欲しい。それなら、大垣バトルの方がまだマシかも知れない。

そんな訳で、大垣バトルも、寒いホームでの列車待ちも回避するために、岐阜で名鉄に乗換えて、岐阜羽島(名鉄では新羽島)まで行き、そこから新幹線で米原に出るルートを思いついた。幸い、連絡時間も丁度良い。米原で新幹線を降りてしばらくすると、新快速がやってくるはずである。

ただし、大垣バトルに参戦した場合に比べると、大阪到着は30分遅くなる。追加運賃を払って到着が遅くなるのはどうかと思うが、大垣バトルを避けるために必要な通行税と考えれば、許容範囲と思える。小生はあくまで、快適、格安の旅を目指したい。安さを追求するだけなら、いくらでも別法はあるだろう。

岐阜駅到着説明が長くなったが、そんな訳でムーンライトながら91号岐阜で下車する。岐阜駅は24年ぶりであるが、まったく新しい駅に生まれ変わっており、昔の面影は微塵もない。さて、名鉄岐阜駅はどこだったかなと、辺りを見回したが、構内地図を含めて、目立つ場所には、案内表示がまったく見当たらない。普通なら、↑名鉄線 という案内位あって当然だろう。不親切極まりない。

駅前歩道橋から名鉄を望むなんとなく、カンで、歩道橋に出て、あたりを見ると、遠くに名鉄電車が見える。あれっ? 名鉄の駅はあんなに離れていたっけ? 何度か訪れたことはあるが24年の歳月を隔てて、戸惑いは隠せない。

恐らく駅前再開発の途上なのであろう、駅前には更地が残っている。付近の写真をもっと、撮りたいが、連絡時間は15分くらいしかないので、そんなにのんびりとはできない。

JR岐阜駅前再開発歩道橋を降りて、通りに面した昔ながらの商店街を通りぬけ、名鉄岐阜駅に到着する。このあたりは変わっていないようだ。結局、遠くに見えたが、JR岐阜駅から徒歩10分以内の距離であった。

別に臨時ながらからの乗換えを意識してダイヤを組んでいる訳ではないだろうが、臨時ながらを岐阜で降りると、丁度良いタイミングで名鉄新羽島行に連絡している。

名鉄発車案内久々の名鉄電車である。切符を購入し、程なくやってきた新羽島行きに乗る。予想に反して赤い電車ではなかった。たった2両ではあるが、土曜日のこの時間帯に新幹線に乗る人は少なく、まったくのガラガラ状態である。クロスシート車ということもあって、快適な事この上ない。

急行新羽島行
特急一般席用クロスシート

新幹線ホームから名鉄新羽島駅を望むこの列車は、笠松からは、単線の竹鼻線に入る。大きな電車が、生活の匂い漂う路地裏を這うように通り抜ける箇所もあって、なかなか趣がある。

約30分で、終点新羽島に到着。ターミナルなのに駅員もいない。こんな裏ぶれた駅だったっけ。昔は、駅員ぐらいは、いたような気がするが。

岐阜羽島駅新幹線の岐阜羽島駅は、目と鼻の先である。相変わらず、駅前には何も無い。こちらは新幹線が開通した大昔から変わっていないのだろう。

米原までの自由席特急券と乗車券は占めて¥1,660、ここまでの、名鉄乗車券を合わせて計¥2,080となる。これで、大垣バトルを回避できるとすれば、あるいは、寒さに震えて列車待ちをすることを思えば、べらぼうに高いとは言えないだろう。

こだま593号ホームに上がる。まもなく、こだま593号が到着する。名古屋からの始発列車である。この列車、平日は全車自由席であるが、土日だけは、通常どおりの編成であるため、後ろの自由席13号車に乗車する。予想どおり、乗客はたったの5名。3人掛シートを寝台として、堂々と横になる。睡眠不足の体には、気持ち良いことこの上ないのだが、本格的に眠ってしまうとあとが厄介なので、アイマスク、空気枕の類は厳禁である。

空いているこだま593号ほんの20分ほどで米原に到着。大垣バトルとは無縁の、なんとも平和な朝である。次に乗るべき新快速は、07時06分発。米原で4両増桔するのだが、増桔車両はすでに、ホームに到着しており、乗車可能であるのも嬉しい。

最初に言ったように、臨時ながらからの乗客を満載して大垣からやってきた列車も、その列車に連絡する新快速もすでに米原駅を発車した後である。そのため、この時間帯の駅構内は閑散としている。後、30分もすれば、今度は、定期ながらからの乗換え客で賑わうはずであり、7時台は、いわば、空白の1時間と言って良いだろう。この空白の時間帯の新快速であるから、非常に、空いている。

しばらくすると、長浜からやってきた8両を繋いで、新快速は出発する。近江八幡あたりで、隣席が埋まったようだが、睡眠不足のため、何時の間にか眠ってしまった。気がつくと、既に高槻まで来ている。あたりを見ると、もちろん、混雑はしているが、立客は比較的少ない。恐らくながらからの乗換客がほとんどいないためだろう。

今回の迂回ルート、乗換も1回増えるし、時間も余分にかかるため、値段の割にはあまり意味は無さないと見るむきもあるかもしれない。しかし、オジさんにとって、マジで危険な臨時ながらからの大垣バトルを思えば、+¥2,080は決して高い買物では無いと思うがいかがだろうか?

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