【お正月休みのお知らせ】
休術日：12月29日～1月3日
大変ご迷惑をお掛け致しますが
何卒、ご理解頂けますよう
宜しくお願い致します
この方は現在中国の
鍼灸学界において、
私が一番尊敬し、
憧れの巨匠李鼎先生です。
古典医学に対して
正しい解釈に一生を捧げて、
深く追求しながら研究を進めて、
200以上の著作を発表しました。
臨床ではずっと現役で
患者の治療と後継者の育成に
全力を注いでいます。
90才のご高齢であるにも関わらず、
過去から現在までのお話を
色々と聞かされました。
とても元気で親切に
接して頂きました。
本当に我々鍼灸師の鏡として、
精進しなければなりません。
なぜ今になって古典から
経絡の流れや病症等を学ぶのか？
経絡経穴はどの様なイメージで
私達の体中に存在しているのか？
経絡は都市の中の線路に例えれば
経穴は線路上の駅と考えて下さい。
人体はその都市であり
線路は都市の機能を維持します。
経絡は人体の健康状態を維持します。
経絡は線路の様に体中に循環し
全ての臓器、筋肉、骨、皮膚、
毛髪等に栄養を届け機能を
維持します。
(古典では経絡の中には
気と血が循環していると記載)
経穴は線路上の駅の様に
経絡の中継や接続、物質の運送等の
役割を果たしています。
これにより体のどこかに異常が
あるとそれに関連する経絡や
経穴にも異常が起きます。
例えば痛み、痒み、頭痛、耳鳴、
咳、痰、腹痛、下痢、便秘、むくみ
関節の痛み、手足の痺れ、冷え等
の不調や愁訴が出てきます。
線路上のトラブルを処理するのと
同じく全面的な流れを
把握しなければなりません。
鍼灸師は経絡と経穴の関係を認識
した上で患者の愁訴から総合的に
分析しどこの経絡に問題があるのか
を診断し関連がある経穴で
治療を行います。
これにより様々な不調や愁訴が
緩和する事が出来ます。
この様な考え方を
「整体観念」といいます。
古典医学はこの「整体観念」を
強調します。「整体」とは
「一体」や「全体」の意味であり
人と自然との「一体」、
人体内在の「一体」と解釈します。
つまり一箇所又は数箇所の不調や
愁訴は全身の経絡の流れに問題があり
自然界にも影響を及ぼすと
考えられます。
