早上好2010

天池針灸院による日常生活から中医学(中国伝統医学)や中国針などの情報を提供します。

東洋医学の視点からみた カゼ・インフルエンザとは

2019年02月04日 | 癒し系

 年あけてから一番多い話題は

カゼやインフルエンザでした。

1314日、長女もインフルエンザにより

高熱が出たため、

インフルエンザになった三日目の孫を

預かりました。

こちらは高齢者ばっかりなので、

うつされないかなと思いながら

ひやひやしていましたが・・・・・

お陰様で大丈夫でした。

 

治療院ではカゼやインフルエンザのため、

予約している方のキャンセルも

続々出ていました。

とうとうスタッフの中でも疑いが出て、

病院での診察結果は

幸いインフルエンザではないと

まず一安心しました。

 

そもそも、自分自身(患者側)から

カゼとインフルエンザの症状は

どう区別するのか?

前 国立感染症研究所感染症情報センター長の

岡部 信彦先生が分かりやすく説明しており、

引用させて頂きます

 

カゼ

インフルエンザ

症状の出方

のどや鼻     

全身に出る

進行

ゆるやか

急激

発熱

38度前後の微熱

39-40度の高熱

寒気(さむけ)

軽くある

強い

鼻水

ひき初めに出る

あとから出る

せき

軽く出る

たくさん出る

頭痛

痛みが軽い

痛みが強い

筋肉・関節痛

痛みが軽い

痛みが強い

感染経路としては

カゼは飛沫感染で、

インフルエンザは空気感染です。

毎日空気を吸って命を守る

私達にとって、もはやウイルスから

完全遮断する事は出来ません。

 

インフルエンザワクチンに対して、

議論は様々、マイナスの面も

多かったのではないでしょうか?

私はこの様なワクチンを受ける

必要はないと思っています。

 

一般的に、カゼを引いたの認識は

頭痛、寒気、発熱、くしゃみ、

鼻水、のどの痛み、咳・痰などが

ありますが、もっと前の兆候は

ないのでしょうか?

 

実はあります!例えば:

ある日異常にだるさを感じ、

強い眠気が襲ってくる、

寒気を感じ、体の芯まで冷えて、

鼻口、のどの異常な渇き、

鼻の入口がムズムズかゆい・・・

これらの異常を感じたら要注意!

この時、ウイルスはもう体の表面に付着し、

鼻、のど、気管に入る一歩手前だ

と考えられます。異常を察知した場合、

体外の遮断と体内の防衛機能を上昇

させると予防できます!

 

体外の遮断とは、鼻口回りの

ムズムズ感があったら

すぐ鼻口のまわりを洗浄します。

マスクを装着し、人混みの場所を避け、

室内の湿度は50%に調整します。

体内の防衛機能を上昇とは

温かい水分と食事、睡眠を補充、

温浴と着るもので体温をまもる。

 

日本語の一般的な呼び方は

カゼ、カンボウ(感冒)があります。

様々の辞書から

「感冒」とは「カゼ」症候群と解釈し、

「カゼ」とは上気道炎と説明されています。

インフルエンザはインフルエンザウイルスに

より引き起こされる急性ウイルス性疾患と

かかれています。

 

中国語の一般的な呼び方は

傷風」(shangfeng)、「感冒」(ganmao

流感」(liugan)(流行性感冒)

としています。

 

視点を変えて東洋医学では

寒気、頭痛、発熱、のどの痛み、

鼻つまり、鼻水、せき、

筋肉・関節痛、または

だるさ、眠気、肩こりなどの症状

みえたら「外感病」と称します。

外感病は風・寒・湿・暑・火・躁六つの

邪気が季節ごとに体内に侵入し、

体内の正気が弱ったタイミングで

以上の症状が発生します。

(邪気とは、異常な気候と疫気を指す

疫気は伝染、流行するものを指す

(正気とは邪気と対照的、体内の

自然治癒力、邪気から防衛する力)

かぜは発症の原因を指し、

感冒は発症する部位を示します。

呼び方が異なるのですが

同じものを指しています。

カゼの原因は六つの外邪の一つ

「風邪」(フウジャ)

正気が弱った体内に侵入する

結果であります。

 

「風邪」(フウジャ)は体に侵入する

部位によって現れる症状が異なります。

自然界の「風」(カゼ)の特徴は

・軽い(上半身・特に頭の周辺)

・変化が多い(様々の症状がみられる)

・動きが速い(病状の進行も速い)、

例えば、頭痛、めまい、顔面部の痛み、

上気道の炎症、くしゃみ、せき、

首筋・肩こり、筋肉の痛みなど。

つまり、カゼ(上気道炎)の症状と共に

筋肉痛や神経痛、関節痛などの症状も

多くみられることです

例えば、

① 寝違いの患者に問診すると

カゼ(寒気や鼻・のど等の異変)の

軽い症状がみられる;

② カゼ症状のある患者から

筋肉痛や関節痛、神経痛などの

訴えもよくあります。

①と②のどちらも鍼灸治療は

効果的ですが、あきらかに

①の例は鍼灸治療を求める方は多い、

②の例はかぜと痛みは別物と思って、

内科や整形外科に受診する事が多い。

 

体が風邪(フウジャ)を受けたのであれば、

体からの知らせと考えられる。

まず、生活の中で自分ができる事を

冷静に対応できるのではないでしょうか?

生活の中で自分ができる事とは

体外の遮断と

体内の防衛機能を上昇させる

という事でした。

 

現代医学では発症してからの

ウイルスに対する有効薬はなく、

それぞれの症状を緩和するという

対症療法しかないと言われています。

しかし、鍼灸治療や漢方薬は

体質と現在の状態によって

対症療法だけではなく、

代謝を良くし、自律神経を調整し、

歪んだバランスを正し、それにより

防衛機能が上昇する事が出来ます。

 

これから、カゼを予防したい方、

カゼの初期を察知している方、

カゼをひいている方、

・・・・・・・・・・・・

ぜひ私たちに相談して下さい。

(インフルエンザにかかった方は

外出をさけるため、お電話で

訪ねてきてください)

皆様のご健康を守ります。