さくらのワルツでお散歩

まだまだ知らないことがいっぱい!
いろいろ経験したことを残していきたいです。
美味しいお店楽しいお店も見つけます  

素朴な館(奈良)、 贅沢な館(京都)

2017年10月22日 11時48分39秒 | その他
ようやくやってきた秋が雨続きで、今年は美しい紅葉が 見られるのか心配になりますね。

今月の俳句

鈴鳴らす跳人の輪へと母も子も

さはさはと花棕櫚揺るる夕べどき



10月1日(日)に 東吉野のたかすみの里に行って来ました。
道を間違えたのか 山の中の細い道を抜けて行きました。
前から車が来ないか・・と緊張で たかすみ温泉に着いたときには 疲れはてていました。
たかすみ温泉は こじんまりした施設ですが 木造の綺麗な建物で 人も少なく気楽に入れる感じのお風呂です。
面倒くさがりの私ですが ちょっと 入ってみようかな~と言う気持ちになりました。
木々に囲まれた露天風呂もあり ドライブの緊張を癒されました。
ここは 高見山の登山口になるらしく その人達の駐車場や下山時の入浴に利用されるようです。
入浴料も 500円と安いでした。
同じ建物の中に たかすみ文庫が(200円)あります。
山口誓子、杉田久女、吉野に縁の深い原石鼎、他多数 俳人の作品が展示されていました。
私たちは そこから 案内板にあった「きのこ料理」が 食べたいと きのこの館に行きました。
館というにはちょっと期待はずれでしたが、 建物の中で きのこの栽培をされていて、
そこから新鮮なきのこを採ってきて 食事に出して下さるのです。
椎茸の刺身、味噌焼、和え物、色々なきのこの炭火焼ときのこ尽くし、新鮮なので風味も良く大変美味しいでした。
横の席で、大阪から来られたご夫婦が 「美味しい!美味しい!」と声に出して食べておられるものがあり、
尋ねてみると それは「いとこ丼」と言われました。
さて 「 いとこ丼」とはなんでしょう
「鹿と猪の丼」だそうです。私達は 遠慮しました
若者も 次々とやって来て 賑わっていました。
ただ その日は おかみさんが 一人で切り盛りされていたので なかなか食事にありつけませんでした。
次々にくるお客さん達が よく腹を立てないものだと不思議でした。
山懐ののんびりした土地柄のせいでしょうか・・・
帰り道は 温泉の人に教えて頂いた大宇陀の方向に道をとると 広い舗装された道で苦労はありませんでした
   



10月3日は ツアーで 京都迎賓館、御所と見学に行きました。
迎賓館は 京都御苑の中にある国の迎賓施設です。
海外の賓客を迎えて友好を深める為にと 平成17年に建設されました。
日本の伝統的技術を駆使し、伝統技能者の技が あらゆるところに生かされていました。
海外の賓客がないときは 一般公開されていますが、急な接遇が必要になった時は 急に公開を中止されることもあるそうです。
室内は スリッパ使用で 絨毯の間も 畳の間も歩きます。
分厚い絨毯の感触を知りたいと スリッパを脱がれた方がいましたが すぐに 監視員に注意をされていました。
足よりスリッパ・・と ちょっと疑問を持ちました。
「聚楽の間」は ロビーの役目で 蝋燭で暮らしていた時代の明るさになるように照明されているそうです。

   

「夕映えの間」は 日本文化の体験などができる広間で 東西の壁面に綴れ織りの絵が配されています。
東は比叡山に月が映え、西は愛宕山に沈む夕日を表しているそうです。





「藤の間」は 正面の壁面に縦3.1メートル、横16.6メートルの綴れ織りで飾られています。
39種類の日本の草花とこの絵のテーマの藤の花です。
歓迎式典や晩餐会などに使われる一番広い部屋です。



庭は どの部屋からも眺められるようになっていて 広い池には蓮の花、鯉、そして舟遊びもできるようになっていました。





どこもかしこも 美しく贅を尽くしていて 素晴らしいのため息ばかりでました。
日本の美しい匠の技をたくさん見せて頂ました。 幸せな気持ちの一日でした。