「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

いつか、桜の樹の下で(13)

2013年04月05日 | アホな自分
レイカとアキコとユカリは、大学近くのカフェ「すばる」で楽しくおしゃべりしていた。


「へえー。上品を絵に描いたようなレイカでも、恋に落ちるとそんな風になっちゃうんだー」

と、アキコが意外そうな表情でレイカに言う。

「でもさー、妄想ってするよねえー。その気持ち、わたし、よくわかるぅー」

と、ユカリも言葉にしてくれる。

「まさか、自分でも恋する相手のことばかり考えちゃったり、その恋の相手とのエッチな夢で・・・濡れちゃうなんて、思わなかったわ」

と、レイカは少しトーンを落として話している。

「ふふふ。レイカのそういう話って、ドキドキしちゃうわ・・・」

と、アキコが言う。

「そうね。上品で美人なレイカが・・・真昼間から、「濡れちゃう」なんて・・・大人ぁー」

と、レイカも多いにドキドキしている。

「でも、実際、そうなんだもん・・・自分でも驚いているわ。でも・・・それが当然のことのように、最近思えてきて・・・」

と、レイカは冷静に話している。

「毎日のように、濡れるのが当然なの・・・レイカ!」

と、アキコは驚くように言葉を出す。

「多分、彼と付き合いだしたら・・・だって、毎日のように抱かれるんだから・・・当然かなって」

と、レイカはポカンとした表情でアキコに言葉を出す。

「処女のわたしには、考えられないわあー。そういう話ってえー」

と、ユカリが少し顔を赤らめて言葉にする。

「まあ、そう言われればそうだけど・・・わたしもそういう経験がないから、ちょっと恥ずかしく感じるわ」

と、アキコも顔を赤らめている。

「お姉ちゃんに言われたのよ・・・あなた、恋人のモノを自分のヴァギナに受け入れることが出来るの?って・・・」

と、レイカは言葉にする。

「うわあ・・・マミカさん、さすがに大人の女性だけあるなー」

と、思わず笑ってしまうアキコだった。

「ほんと・・・ちょっと衝撃的ぃ!」

と、ユカリもびっくりしている。

「わたしはもちろん、覚悟はしているって、言ったけど・・・最近、ほんとに覚悟出来ているのかなって、思うようになって・・・」

と、レイカは言葉にしている。

「うーん、それは、言葉としては言えるけど・・・実際の覚悟は、ねー・・・だって、初めはものすごく痛いって言うじゃない?」

と、アキコが言葉にしている。

「うんうん。わたしもよく聞く・・・とっても痛いって・・・鼻からスイカ?・・・それは出産かあ・・・でも、それに近いって言ってるひと、いたよぉー」

と、ユカリが言葉にしている。

「出血するって、言うわよね・・・だから、わたしも、少し怖いの・・・でも・・・」

と、レイカは言葉を切る・・・。

「でも?」

と、アキコが聞く。

「恋する彼が・・・彼がそれで気持ちよくなれるなら・・・それは嬉しいことかなって、最近、思えるようになってきて・・・」

と、レイカが答える。

「農工大の水野さんかあ・・・確かに、彼、魅力的よね・・・」

と、アキコが言う。

「あのひと、おもしろーい。飲むとあんなに大人な男性になるのに・・・普段、あんなに真面目な・・・女性と口聞けない感じのひとになっちゃうだもん・・・」

と、ユカリも言う。

「彼って、今はほんとに小さくって、でも、多分、毎日一生懸命生きているひとなんだと思うの。それに会ってる時は、すごくわたしに気を使ってくれるの・・・」

と、レイカ。

「また、あの飲み会を体験出来たんだ・・・水野さん、相変わらずだった?」

と、アキコ。

「うん。すっごく相変わらずなの。飲みだすと、大人のオトコになっちゃうのよ。この間と同じだったわ」

と、レイカは機嫌良さそうに話す。

「あ、レイカ、恋しているいい笑顔ぉ・・・目が思い切り笑っているもーん」

と、ユカリが鋭く指摘する。

「うん。彼のことを思い描くと・・・つい笑顔になれるから・・・」

と、レイカは上機嫌で話している。


「でも・・・彼がわたしを抱いている夢を見た時・・・わたし、本当に嬉しかったの・・・涙が出るくらい・・・」

と、レイカは話す。

「だって、シラフに戻った彼は、本当に小さくて、女性を抱けるような頼りがいのある男性には、思えないから・・・」

と、レイカは話す。

「だから・・・無理なのかなって、思う時も正直あるわ・・・」

と、レイカは話す。

「わたしは、恋には奥手だし、その経験もないけど・・・」

と、アキコが話す。

「アキコはファンが一杯いるじゃないぃー。東大の田中さんとかぁ、東大マスターの井上さんとかぁ・・・」

と、ユカリがツッコむ。

「わたし、勉強しか出来ないひとは、駄目なの・・・一緒にスポーツが出来たり、話していて自然に笑顔になれるひとでないと・・・」

と、アキコは話す。

「わたし、だから・・・水野さんって、とっても魅力的に見えたわ。もちろん、レイカにお似合いだと思うけど、惹かれたのは、確か」

と、アキコが話す。

「アキコ・・・」

と、レイカ。

「っでも、あれはぁー、反則ワザに近いんじゃなーいぃ。飲んであんなにおもしろくって、頼り甲斐出しちゃうひとは、それは女性に人気になるわよぉ・・・」

と、ユカリ。

「そうよね・・・反則ワザよね・・・でも、そこに惚れてしまったから・・・もう、どうしようもないの・・・」

と、レイカは言う。

「恋に落ちると・・・女性はどうしようもないのかー・・・・上品でエレガントで、いつも強気なレイカでさえ、メロメロになっちゃうのね・・・」

と、アキコが言う。

「わたし、姉に好きなオトコのモノを舐められるか?って聞かれたの・・・」

と、レイカは明かす。

「えーーーーー、そんなことまで、言われたのーーーーマミカさん、オトコマエー」

と、アキコがびっくりしている。

「うぇーーーーちょっとそれぇ、ぐろーいぃ」

と、ユカリはひっくりかえりそうになっている。

「でも、わたし・・・今のわたしなら、出来るの・・・というか、正直、舐めたい・・・そう、素直に思う、自分がいるの・・・」

と、レイカは少し顔を赤くしながら白状している。

「ほんとに、舐めたいの?レイカ・・・」

と、アキコがびっくりしながら聞いている。

レイカはコクリと頷いて・・・顔を赤らめる・・・。

「ふう~ん。恋って、ひとの気持ちまで、変えちゃうのかしらぁー。だって、学級委員みたいだった、上品なレイカが、こんなことを言うなんてぇ、考えられないぃー」

と、ユカリは正直な感想を言っている。

「でも、それが恋・・・なのかもしれない。レイカの気持ち、わたしだって、なんとなく、わかるもの・・・女性って、そういう生き物よね?」

と、アキコはわかってくれる。

「それに、彼がそれで気持ちよく感じてくれるなら・・・わたしで良ければ、いくらでもしてあげたいもの・・・彼を笑顔に出来るのなら、何度でも・・・」

と、レイカは笑顔で言う。

「レイカ、水野さんの顔を思い浮かべると、ほんとに目の笑った、いい笑顔をするんだから・・・わたしたちの負けね」

と、アキコ。

「わたしが裸になることで、彼が笑顔になれるのなら・・・いくらだって彼の前で裸になるわ・・・そんなことで良ければ・・・」

と、レイカ。

「レイカって、マミカさんに似て、オトコマエなのねぇ。なんか、好きなひとの為ならば、自分なんて、どうなったっていいって考えてるぅ~」

と、ユカリ。

「農工大の水野さんが・・・わたしを大人の女性に成長させてるの・・・彼へのわたしの恋ゴコロが・・・わたしを成長させてるの・・・」

と、レイカは言い切った。

アキコとユカリは顔を見合わせた。

「がんばってね、レイカ」「がんばるんだよぉー、レイカ」

と、二人は同時に言葉にした。

「うん。この恋に全力で、がんばるの・・・わたし」

と、レイカは言うと、目の笑ったとってもいい笑顔になるのだった。


「じゃあね」「じゃあね」

と、二人とカフェ「すばる」の入り口で別れたレイカは、なんとなく嬉しくなってスキップしてしまう。

「なんだか、心の中を正直に打ち明けたら・・・ココロが軽くなったみたい・・・」

と、レイカは嬉しそうに笑顔になる。

「よ!お姉ちゃん、いい笑顔をするんだなー。こっちまで、しあわせな気分になるわい。これ、特売の蜜柑だけど、一個やるから、家で食いな」

と、熊五郎みたいな、八百屋のおじさんが、いい笑顔で蜜柑を一個レイカの手のひらに乗せてくれる。

「ありがとう、おじさん!」

と、もう一度いい笑顔になったレイカは、スキップしながら、家路を帰っていった。


(つづく)

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