鳥獣人物戯画、観てきたよ。
昼過ぎに行って、正門にあった表示によると平成館の展覧会場に入るまでに80分で目玉の甲巻の待ちが170分待ちだったかな。ヒィイイイ
まぁ、先週に状況を目の当たりにしてたので覚悟はできてたし、最近は時間があるなら待つのも「仕方ない」と受け入れられる。
年取って丸くなったのかなー・・・なんて。
東博絡み以外では、一切待たないけど。
でも、雨の中ってのは少々シンドかったかな。
実質80分は待たなかったけどそれに近い時間は待ったので、それなりに疲れた。
平成館は真ん中に階段があって、2階両翼に展示がある。
甲巻の待ちを踏まえて、観る順番を決めないと。
要は先に待つか後に待つか、なんだけど。
入るまでに散々待ってて少々足が痛くなってたからまた立ちっぱはツライし、まずは明恵上人や高山寺ゆかりの品が並ぶ左翼側へ行き、展示物を眺めながら歩いて足を休めることにしたよ。
展覧会のテーマがピンポイントだと、展示物も割とピンポイント。
やたら善財童子の旅の絵巻が集められてた。
『王羲之』の時の蘭亭序ほどの集めっぷりじゃない、ほどほどの量だったから飽きずに観られたよ。
善財童子って言ったら、あの子、去年の国宝展でメインキャラ張ったあの子。
快慶のあの子より、絵巻の姿の方がすっ呆けててカワイイ。
時間はあるし、足は疲れてたしで、会場内のソファで休み休みしながら結構楽しく観て回った。
会場の所々で目にする高山寺の画像が凄く綺麗で、近いうちに行ってみたいと思った。
できれば、初夏の雨上がりにその場に立ってみたい。
で、右翼側。
さてどうしよう。
こちらは、巻物四巻全て展示されている。
うち、甲巻が行列せねばならず、乙・丙・丁と4枚の断簡はフリー。
この違いはなんだ。
前を歩いていた人がスィーっと列に並ぶ方向へ歩いて行ったのに釣られて、私も列に並んだ。
待ってる間用に持ってきた本を読むことにした。
・・・・・・・・・本当に170分並んだ。ぴったり170分だった。マジか。
最後の方は足が痛くてもう、左右順番に片足立ちになってみたり足首から下を振ってみたり。
スリッポンを履いていってこれだから、ヒールだったら足が壊れてたな・・・
それだけ待ってやっと観た絵巻は、その価値があったかというと・・・どうだろう?
足が痛い、腰も痛い、座りたい、でも目の前に広げられた紙上の獣たちのはしゃぎっぷりが本当にテンション高ッ!めっちゃ楽しんでる!
イメージよりも一体一体のサイズが大きかった。
表情が豊かなのもよく描かれている。
観ているこちらの表情もユルくなる。
文字がなくても場の愉快な空気がバンバンに伝わってきて、自分も秋の野で一緒になって囃し立ててる気分。
これはなんだ、あれだ、山王戦のセリフがなくともビリビリと緊張感と無心が伝わってくるあれだ・・・
恐るべし、日本の漫画文化。
列を我慢して観た甲斐はあった。
けど、もういいや。
乙・丙・丁と断簡のエリアも、人でぎゅうぎゅう。
でも、ここまできたら皆んなも全部観たいよな。
私も時間を気にしないで、ちゃんと観ることにしたよ。
全部観終わった時が、ちょうど閉館時間の20時。
甲の列は更に伸びてて、待ち時間220分とかになってた。ヒィイイイイイイイイイ
終電間に合わない人もいるんじゃないの?
私が平成館の外で待っている時に、大声で入場の案内をしてた男性が、まだ同じ役をやってた。
声が掠れてた。
お疲れ様です。