【UP IN THE AIR】 2010/03/20公開 アメリカ 109分
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:ジョージ・クルーニー、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック、ジェイソン・ベイトマン、ダニー・マクブライド、メラニー・リンスキー、エイミー・モートン、サム・エリオット、J・K・シモンズ
あなたの“人生のスーツケース”
詰め込みすぎていませんか?
Story:仕事で年間322日も出張するライアン(ジョージ・クルーニー)の目標は、航空会社のマイレージを1000万マイル貯めること。彼の人生哲学は、バックパックに入らない荷物はいっさい背負わないこと。ある日、ライアンは自分と同じように出張で各地を飛び回っているアレックス(ヴェラ・ファーミガ)と出会い、意気投合するが……。(シネマトゥディより)
ウォルター・カーンの同名小説を映画化。リストラ宣告人として全米を飛び回り、人間関係を避け身軽で自由な人生を送ってきた主人公が、2人の女性との出会いをきっかけに人間関係や人生を見つめ直すというお話。監督は「JUNO/ジュノ」「サンキュー・スモーキング」のジェイソン・ライトマン。
ジョージ・クルーニー出演作はあまり相性が良くないのですが、この作品は数少ない鑑賞履歴の中で一番良かったかもしれません。
リストラ宣告を専門とする会社があるというのもアメリカらしいなぁと。まぁ確かに内部よりも外部の人間からのほうが情に流されることもないか・・・。宣告する側もただお仕事をしているだけですしね。宣告人のライアンはどんだけクールなやつなのかと思いきや、意外と普通の人でした。しかも妹のために指定された場所での写真をちゃんと撮ってきてくれる優しさもある人だったりする。
彼は年間322日も出張していて、飛行機が我が家のような存在。目標は1000マイル! ただこのマイルがどれだけ凄いのか全然わからんのです。マイル自体、1回乗ってどれだけ貯まるのかさえわからん私、、、
人がある2人の女性と出会ってしまったことで、人生感が少しずつ変化していくのですが・・・。人とのつながりもなく一人自由で気ままな生活も楽でいいのかもしれないけど、この女性たちと出会ったことで人生を見つめ直すことができたのは良かったと思う。
前半の目標のマイルを達成するためにワクワクしているジョージ、後半の達成に素直に喜べなくなってるジョージ、ニッコリしていてもどこか寂しげになジョージ・・・微妙な表情がうまかったなぁと。少しは彼の魅力がわかったか?(笑。
ひょんなことから出会ったアレックスとはかなりいい雰囲気で性格的にも合うしお似合いだ~と思ってたのが、後腐れがない割り切ったつきあいだなんて年齢の割に余裕あるなぁと思ってましたが、ちゃんと理由があったんですねぇ。女って怖いな。アレックス役のヴェラ・ファーミガはキャリアウーマンが似合ってて良かったです。
もう一人の女性ナタリー。ネット上での解雇通告をすれば出張費用が抑えられるという提案は今時らしい。ライアンにとってはヒジョーに困る提案だけど合理化といえばそうかも・・・。でも、ライアンと各地を周ることによって、宣告される側の気持ちを理解できたのは人間的にも成長できたし良い経験でしたね。ナタリー役のアナ・ケンドリックがずーっと気になってたんですが思い出せず・・・そしたら『トワイライト』シリーズに出てたんですね~すっきりしました。
他人事ではない企業のリストラ...。かつて明日から仕事がない!という経験をした私としては、劇中に出てくるリストラされ明日から仕事がなくなる人たちの切なる想いがなんとも・・・。実際にリストラを経験した方たちも出演しているそうですね。
※2010/03/25、TOHOシネマズにて
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