今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

ラジオ本放送の日

2005-07-12 | 記念日
今日(7月12日)は、「ラジオ本放送の日」
1925(大正14)年、東京放送局(現在のNHK)が愛宕山でラジオの本放送を開始したのが今日(7月12日)である。
仮放送が始まったのはその年の3月22日、東京芝浦の東京放送局仮放送所からであり、 アナウンサーは、その第一声、JOAKを「ジェーイ、オーウ、エーイ、ケーイ」と遠くに呼びかけるように読み上げた。このあと、初代総裁の後藤新平が挨拶し、ラジオの機能として文化の機会均等、家庭生活の革新、教育の社会化、経済活動の活性化を強調した。この仮放送の3月22日は 「放送記念日 」とされている。この日の仮放送のことなどは、 私の3月22日付ブログ「放送記念日」で、取り上げているので見てください。
人類の声が初めて電波に乗ったのが、1906年。それからわずか10余年で、世界最初のラジオ局KDKAがアメリカ・ピッツバーグに出現した。そして、日本でも、1925(大正14年)年7月に本放送が開始され、目に見えぬ電波が無限に広がり伝わってくる神秘さは、聴取者に大きな感動を与えた。
ラジオ放送は、新しい文化の誕生を告げるものであったが、 その後、時代とともに、テレビという新しいメディアの発達により、ラジオのメディアとしての存在意義が薄れつつある。ただ、ラジオには目で見るテレビとは異なり、仕事や家事、勉強などをしながら聞くことが出来る。また、戸外へ出て移動中に聞くことも出来るのが特徴ではないか。
しかし、今、政府は国策として、地上波テレビのデジタル化を進め、今のアナログ放送を2011年に中止し、デジタルに完全移行しようとしている。
このデジタル・テレビのメリットのひとつは、移動時でも高画質の映像を安定的に送れることにあり、来年から携帯電話で地上波デジタル・テレビが受信できる。移動媒体に強いデジタル・テレビの登場は、今まで、戸外での強みを持っていたラジオの市場を脅かすことになる。
そこで、ラジオも新しいデジタル・メディア「デジタル音声放送」化の方向に向かっている。当初は、TVがすべてデジタルへ移行してVHF帯が空く2011年にデジタルラジオの本放送が開始される予定だった。しかし総務省は、5年前倒しし、試験放送と同じ第7チャンネルの帯域を使って06年度から本放送をスタートさせる方針を明らかにした。これは、ラジオ離れが進んでいるのに加え、来年春からはデジタルテレビの携帯電話向け1セグ放送も始まる予定となっており、同種のサービスに先行されることでラジオ放送事業者が存亡の危機に立たされることを考慮してのことである。
このデジタルラジオ(地上デジタル音声放送)は、音楽などCD並みの高品質音声に加えて、文字・写真などの静止画・簡易動画を含むデータ放送まで多彩なサービスが提供できる新しい放送であり、しかも、屋内での受信はもとより、カーラジオなどの車載受信機やポケットタイプ、PDAタイプ、携帯電話一体型タイプなどの携帯受信機でもクリアーな受信ができるなど、場所、端末を選ばず、高品質なサービスが期待できるものである。
・・・・え!、では、テレビとラジオの垣根は・・・。そう、テレビもラジオも垣根はなくなり同じ土俵で、テレビとラジオが競合する時代に入ったのである。
このブログを書いていて、つい最近、ライブドアがニッポン放送の経営権を握ろうとし、ニッポン放送株を巡ってのライブドアと日本放送を守ろうとするフジテレビの激しい争いがあったのを思い出す。
この争いを、見ていて、ホリエモンが、ニッポン放送株を取得、出来れば、フジテレビをも手中に収めようとしたことがよく理解できる。
テレビ局は、番組の著作権の問題に加えてテレビ視聴率の低下を心配し、ネット配信に積極的ではない。もし、ホリエモン率いるライブドアが、ラジオというメディアを手に入れると、そうしたテレビ業界を尻目に、ラジオ局が動画放送のネット展開を積極的に推し進めることも可能だろう。事実、既に、ニッポン放送のネット番組「ブロードバンド!ニッポン」のサイトなどではラジオも動画を流している。
その後、フジテレビとライブドアは、和解し、ライブドアグループが保有するニッポン放送株をフジテレビが取得し、ニッポン放送を子会社化するとともに、フジテレビがライブドアの第三者割当増資を引き受け、ライブドアに出資する資本提携とインターネットと放送を融合させた事業に共同で取り組むとする業務提携をすることとなった。
これから、ラジオ、テレビ、インターネット業などが三つ巴になって、デジタル分野での競争を始めるだろう。
一体どのようなことになっていくのだろうね・・・。
(画像:はNHKデジタルラジオアイコン。)
参考:
NHKデジタルラジオ
http://www.nhk.or.jp/dr/
デジタルラジオ本放送に向けたフォーラムが設立
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050607/dradio.htm
社団法人デジタルラジオ推進協会
http://www.d-radio.or.jp/
ライブドア VS フジテレビ : 特集 : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE ...
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/84/


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ついていけません (Linda)
2005-07-12 10:11:27
よーさん、お早うさんです。

そんなに早く進んで行ったら僕なんかついていけません。未だDVDも持っていませんし、TVは昔ながらのブラウン管です。
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早い (よーさん)
2005-07-12 14:13:59
Lindaさんの言われるとおり、私達の年代のものにはついていけませんね~

情報社会の分野では、ドッグイヤーと言うが、「人間の 7 年が犬の 1 年に相当することから」だとか・・・

私らは、今で、十分満足しているが・・・これは、国策として推められているからしようがないよね~。



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私も・・・ (chun)
2005-07-13 00:29:48
ついて、いけませんね・・・

なるべく、遅れないようにはしたいけど・・・
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しんどい (よーさん)
2005-07-13 06:45:53
(chunさん、余り無理してついてゆかなくていいよね・・・のんびりと後から行きましょう(^_^; アハハ…                
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ラジオ (ララ)
2005-07-14 00:47:30
仕事はラジオを聞きながらです

朝日放送ラジオを

9時~4時まで聞いてま~す♪



ラジオはテレビとちがって

「ながら」ができるので便利♪
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ラジオ (よーさん)
2005-07-14 06:29:58
ララさん。おはよう!

仕事、ラジオ聞きながらしてるんですか・・・何の仕事かな・

9時~4時と長い間聞いていると情報通になるね・・(^0^)

とにかくながら族にとっては便利な機器だよね。
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