今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

ノー・レジ袋の日

2007-07-05 | 記念日
今日7月5日は、「ノー・レジ袋の日」(毎月5日)
日本チェーンストア協会では、2002(平成14)年10月5日から毎月5日をノー・レジ袋の日と定めて、マイバック・マイバスケットの持参を呼びかけ、レジ袋の使用削減運動を進めている。
前に、6月5日「環境の日,世界環境デー(World Environment Day)」でも、環境問題について書いたが、大事なことなので、今日も書いてみよう。
近年、環境問題への関心が高まるなか、特にごみ問題の原因のひとつとしてプラスチックが指摘され、その対応が緊急の課題とされている。
プラスチック( plastic)とは、高分子化合物からなる物質の中で、成型品や薄膜にして使用することを目的として人為的に製造された物を指し、主に石油を原料として製造される。金型などによる成形が簡単なため、大量生産される各種日用品や医療分野、工業分野の製品などの原材料となる。使用する目的・用途に合わせた性能を有する樹脂を合成することが可能であり、現代社会で幅広く用いられている。
なかでも、スーパーの買い物袋、おしぼり袋、ゴミ袋などに使用されているポリエチレンや、パンや菓子またクリーニングなどの袋ポリプロピレンは、多くの優れた性質と経済性から実に幅広い分野で使われている。しかも、化学的には安定した物質で安全性が高いとされている。
その一方で、レジ袋を初めとして様々なものの容器や包装などに使用されているプラスチックの使用量は年々増加しており、環境問題や原料である石油資源の有効利用などの観点からこれらのプラスチック製品を有効利用や廃棄物を減らしていくことが大きな課題となっている。そのためには、まず使用している製品はなるべく捨てないこと、そして使用した製品を再利用すること、次に廃棄物として排出されてしまったものはリサイクルしていくことが求められている。
容器や包装に用いられているプラスチックについては、 2000(平成12)年の容器包装リサイクル法の完全施行によって、家庭での分別排出と市町村での分別回収と事業者のリサイクルの枠組みが作られた。
そのような中でも、コンビニやスーパーマーケットなどが、自店での買物商品を入れる為に、サービスで無料で客に配布しているレジ袋は、その使用量が多いことから、使用削減運動が始まった。
以下参考に記載の「ようこそ! ごみ・環境ビジョン21へ」によると、日本での”レジ袋の誕生は1965年頃、梨狩りで使っていた竹で編んだカゴが女性客のストッキングに引っかかることが不評だったため、それに目を付けた製袋メーカが今までにあった取手付きのポリエチレン袋の上部に「封止弁」(縛って袋を閉じる部分)をつけて改良。これが好評だったためスーパーがレジ袋に応用したのがはじまり”とされているそうだ。
このレジ袋は我が国では、年間305億枚、乳幼児を除いた国民1人あたり年間300枚近くが使用されており(2002年実績日本ポリオレフィンフィルム工業組合調べ)、レジ袋1枚作るのに石油が18.3ミリリットル必要なので、305億枚では約55.8万キロリットルもの原油を要し、これを200リットルのドラム缶に換算すると279万本にもなるのだという。
このレジ袋の製造に使われている石油は、国内の石油使用量の0.1%程度と言われているそうだが、レジ袋を初めとして身の回りにあるものを無駄に使わないことに目を向けることは大切なことである。
2007 (平成19)年4月1日に施行された改正容器包装リサイクル法においては、小売業者は関係省庁によって定められた判断基準に基づく容器包装削減への実効ある取り組みが認められてきている。そのような状況下で、日本チェーンストア協会は「レジ袋削減等協会の発生抑制・排出抑制への取り組み(平成19年3月28日発表)として、~2010年度までに会員企業平均の「レジ袋辞退率30%」達成に向けて努力する~・・との削減目標を定めて、お客様と一体になって、改めてレジ袋削減に取り組むこととし、この削減目標達成に向けた第1弾の具体的取り組みとして、環境月間である6月から会員企業が一体になって、『マイバックでお買物~レジ袋、一緒に減らしましょう!』キャンペーンを実施している。
レジ袋をもらわない場合の買い物客へのサービスなどは、各スーパーによって違うがそれなりに、努力はしているが、以下参考に記載の「日本ポリオレフィンフイルム工業組合」のトップマネジメントセミナー・講演 2「環境に配慮した販売戦略~生活者から見たレジ袋問題と環境負荷評価技術の方向」(以下参照)
http://www.pof.or.jp/kikan/pof312_3.html
にもあるように、残念ながら、レジ袋を減らしただけで、ゴミ問題や石油資源の節約にどれだけ結びつくかは疑問の声も多い。しかし、そうだからと言って何もしないでよいわけではなく、今まで、当たり前のように店でもらっているレジ袋を「もらわない」ことをきっかけにして、普段の生活を見直し、いろいろな環境問題を解決してゆく架け橋とすることが、意義のないことではないないだろう。現在の環境問題については、企業などは、法律によりそれなりの努力をしている。むしろ、今日の環境問題を引き起こしているのは、私たちの生活そのものに起因していることが多いとも言われだしているのだから・・・。
(画像は、日本チェーンストア協会ポスター「ノーレジ袋」)
参考:
日本チェーンストア協会
http://www.jcsa.gr.jp/
レジ袋)-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B8%E8%A2%8B
合成樹脂(ごうせいじゅし、プラスチック: plastic)-Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF
ようこそ! ごみ・環境ビジョン21へ[通称:ごみかん]
http://www2u.biglobe.ne.jp/~GOMIKAN/index.htm#menu
日本ポリオレフィンフイルム工業組合
http://www.pof.or.jp/regigomi/index.html
財団法人 日本容器包装リサイクル協会
http://www.jcpra.or.jp/
環境省>廃棄物・リサイクル対策
http://www.env.go.jp/recycle/
日本ポリオレフィンフイルム工業組合
http://www.pof.or.jp/regigomi/index.html
イオン | 環境・社会貢献活動 |買物袋持参運動(マイバック・マイバスケット)
http://www.aeon.info/environment/mybag/
6月5日「環境の日,世界環境デー(World Environment Day)」
http://blog.goo.ne.jp/yousan02/e/0248875cdb5d0968bef36e08a5694840

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2 コメント

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コツコツ (Linda)
2007-07-06 08:13:25
よーさん、お早うさんです。
僕のように買い物に行かない人間も数に入っているのでしょうから、買い物に行く人は1日1枚はあの袋を貰っていることになりますね。大阪のノーマイカーデーは一向に浸透してこないようですが、レジ袋も皆が貰わないように考える様になるだけでもかなりの年月がかかりそうですね。
自分だけでもと思ってコツコツ行くしかありませんね。
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コツコツ行きましょう (よーさん)
2007-07-07 07:18:04
Lindaさんの言われるとおり、今の日本人は、自己中心主義者が多いので、何でもなかなか徹底しませんね。それで止めるわけにいかないので、コツコツやるしかないですね。
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