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記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

フライデー襲撃事件により、ビートたけしら12人が全員逮捕 された日

2006-12-09 | 歴史
1986年の今日 (12月9日)、午前3時ごろ、東京都文京区音羽にある講談社の写真週刊誌『フライイデー』編集部で、同誌が女友達に強引な取材をしたと講義に押し掛けたビートたけし(本名:北野武)と、弟子志願者の集団たけし軍団の11人が、傘や消火器などで編集部員等5人を殴り、傷害と暴力行為の現行犯で全員逮捕された(懲役6ヶ月、執行猶予2年)。
この事件により、当時、たけしのレギュラー番組で人気だった天才・たけしの元気が出るテレビ!!痛快なりゆき番組 風雲!たけし城スーパーJOCKEYの出演も謹慎のため半年間欠席した。襲撃した理由は当時たけしが交際していた女子大生にフライデー記者が校門で急襲取材をしたための報復と言われている。
快挙か?暴挙か?当時、過激な笑いでスターにのしあがったビートたけしと、たけし軍団によるフライデー襲撃事件は大きな反響をよんだ。
写真週刊誌は、1981(昭和56)年に、新潮社から『FOCUS(フォーカス)』が創刊されたのが第1号である。写真を中心に押し出したスタイルが一般に受けて成功を収めた。『FOCUS』の成功を受けて、1984(昭和59)年、講談社の『FRIDAY(フライデー)』、1960(昭和60)年、文藝春秋の『Emma(エンマ)』、1961(昭和61)年、小学館の『タッチ』、光文社の『FLASH(フラッシュ)』など大手出版社が写真週刊誌に新規参入した。
取材競争は激しくなり、スクープ合戦の末、スキャンダルを暴く写真を競うようになるのは必然の流れであった。取材する側には「その時だけの特ダネ」であっても、取材される側にしてみれば、そのことで、社会的地位を失う事もありうるのであり「行き過ぎた覗き趣味」と憤慨するのも止むを得ない話なのである。
この事件に対して、「写真週刊誌の下品な手法を正すべきだ」、「四十七士の討ち入りのようだ」、「暴力容認は『いじめ』現象の子ども達に悪影響を与える」、「写真誌は『言論の自由』を主張するが『言論の自由』は正義の報道のため認められたものだ」「たけしの行動は、『有名人は何をしても許される』という思い上がりではないか・・・」・・・等々。
たけしの行為には、問題があるが、写真週刊誌にも問題があった。私なども、当時の写真週刊誌を喜んで読んでいる(見ている)人が多いことに眉をひそめていたものであるが、当時のたけしも余り誉められる人間ではなかったように思う。
私が、ビートたけしのことを知ったは、ビートきよし(現:ビートキヨシ、本名:兼子二郎)とのコンビでツービートとして、漫才活動を始めてからのことである。それまでの、たけしがネタを一人で喋り続け、きよしが時折たしなめるというスタイルも売れる所までは行かず行き詰まっていたが、当時、大阪で新進漫才師として頭角を現して来たB&Bのスタイルに触発され、スピードを早めて喋りまくるスタイルへ変貌し注目されるようになった。
漫才ブームの中、「赤信号みんなで渡れば恐くない」などの毒舌漫才と毒舌ネタを売り物とした芸風に完全にシフトした。その後、B&B、ザ ぼんち、紳助竜助、のりおよしお等の後塵を浴びる3、4番目の人気順位にあったが、合い方が離れてゆき、望まずしてピン芸人になったたけしはオールナイトニッポンTHE MANZAIからの発展番組俺たちひょうきん族出演で“ピン芸人のビートたけし”として世間に知られるようになる。
当時流行った漫才は従来型の漫才とは違ったテンポの速いギャグを中心としたものであったと思うが、今の漫才もこの頃の流れを受けてのものだろう。中でも、ツービートの漫才は、ギャグも少々下品であり、年寄りや子ども女といった弱いものを貶(おとし)めるようなものが多かったように思う。だから、私は、余り、好きではなかった。
当時の漫才ブームは旧来の漫才ブームの時代と違って、コンビのアイドル性とそれを取り囲む女性ファンによるブームといった感じであったが、ツービートに関しては、男性ファンが多かったようである。
たけしは、その後、バラエティー番組等で名を売るようになるが、1994(平成 6)年8月2日午前1時40分。東京都新宿区の都道で、飲酒運転での原付バイク事故を起こして、入院生活などで半年間ブラウン管から姿を消していた(反則点数7点、免許停止30日)。
酒気帯び運転で書類送検されるも起訴猶予。退院時、顔面は半分麻痺した状態だったが、リハビリにより回復しているたけしが司会を行っている番組は、他の出演者が司会代理を行っていたが、平成教育委員会はたけしと仲の良い明石家さんま所ジョージ大橋巨泉が代理講師をつとめた。
最近は、映画の監督として活躍している。監督第一作の『その男、凶暴につき』は、深作欣二の降板に伴う代役として監督を務めたことから、当初はタレントの余技と見なされ、きちんとした映像作家としての評価を与えていたのは、山根貞男や蓮實重彦等一部の批評家達に過ぎなかったようだが、それまでの暴力的なイメージを一新し、聾唖者の可憐な恋愛悲(喜)劇を描いた『あの夏、一番静かな海』である程度の商業的な成功を収めると共に、それまで北野作品=暴力という先入観から彼の作品を疎んじていた淀川長治が、この作品により彼に対する評価を180度変えて熱烈支持に至ったことを一つのきっかけとして、「映画も作るビートたけし」ではなく、「映像作家・北野武」のイメージと評価が固まり始めた。次作の『ソナチネ』はシネフィルや多くの批評家達から熱狂的な支持を得て、日本を代表する映画作家の一人としての地位を固めた。
その後『HANA-BI』がヴェネチア国際映画祭でグランプリ(金獅子賞)を受賞、『 座頭市』(2003)で第60回ヴェネチア国際映画祭監督賞、「TAKESHIS’」(2005)は、2005年のベネチア国際映画祭でサプライズ上映されているなど、世界に誇れる日本映画の監督に成長している。
同時に、私の北野武に対するイメージも、昔の少しダーティーなものからなかなかやる「たけし」にかわっって来た。あのオートバイ事故以来ものすごく成長したと思う。よくテレビにも出ている彼のお兄さん「お前は馬鹿だから東大へゆくのだ」といわれたという淑徳大学教授の北野大が、「たけしは私よりずっと頭がいいですよ」・・・などといっていたが、いよいよ本領を発揮し始めたというところだね。これからを期待したい。
この「フライデー襲撃事件」のことについては、以下参考の「誰か昭和を想わざる  /ビートたけし、フライデー乱入」が、詳しいよ。
(画像は、ビートたけし=北野武。2000年のカンヌ国際映画祭にて。フリー百科事典Wikipediaより)
参考:
ビートたけし - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%9F%E3%81%91%E3%81%97
写真週刊誌 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%99%E7%9C%9F%E9%80%B1%E5%88%8A%E8%AA%8C
北野武 (キタノタケシ) - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/cast/97330/index.html
誰か昭和を想わざる  /ビートたけし、フライデー乱入
http://www.geocities.jp/showahistory/history07.html


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8 コメント

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天才 (ララ)
2006-12-09 14:49:11
大さんは左脳人間で
たけしさんは右脳人間って感じですね~
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左脳、右脳 (よーさん)
2006-12-10 09:27:46
ララさん、書き込み有り難う!
左脳、右脳といいますが、私は、左ききですが、小さいときから躾が厳しく全て右手を使うように訓練され育ちました。しかし、基本的に、左ききですから、読み書く算盤、食事やその他作法などは右手を使ってやりますが、それ以外は左手です。大きな黒板などなら、左手でも字が書けます。そのせいか、なんか、左と右の脳が均等に発達しているようです。だから、左人間でも右人間でもないって感じですよ。(^0^)
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早口 (Linda)
2006-12-11 18:20:40
よーさん、こんばんは。
僕は彼の映画を見たことがありません。と言うか、映画を此処何十年も見ていません。だからよく解りませんが、彼の早口にはなかなかついていけません。しかし、なんか照れたような仕草には「こいつ、エエ奴みたい」と感じています。同様に早口の島田紳介は卑しさを感じます。自分が得をするためなら平気で態度を豹変させるし、平然と嘘をつくような臭いがするからです。
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成長 (よーさん)
2006-12-12 09:51:36
Lindaさん、たけしの早口は少しわかりにくいときがありますね。少し、照れ屋なのかもしれない。昔の漫才家時代、その後、暫くは余り好きではなかった。
しかし、事故で大怪我してからは、大きくかわりましたね。大分反省したのでしょう。大人になりましたよ。その点、島田紳介は成長しませんね。いつまで経っても品ないですよ。
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Unknown (Unknown)
2012-03-20 13:42:24
殿がフライデー襲撃してる時、何で谷隊長も一緒に襲撃しなかったの?
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名なしの権兵衛さん (管理人)
2012-03-22 11:48:15
名なしの権兵衛さん。
谷隊長とは谷体調とかいうタレントだった人のことらしいが、私は昔の猛軍団のメンバーのことは、何かふざけた番組に芸のない売れないふざけた人の集団ぐらいにしか見ていなかったのでよく知りません。
そもそも北野 武自体最近は評価しているが、昔はふざけた万歳家程度の評価で好きではなかった。その軍団のメンバーのことなど殆ど名前も覚えていません。
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Unknown (Unknown)
2014-07-06 23:57:13
誤字脱字ひどいですね。あと構成も、、、
中身面白いので修正されては??
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ご指摘ありがとう (管理人)
2014-07-09 11:55:42
Unknownさんご指摘ありがとう。
誤字脱字多くて済みません。
見直しているつもりでも、当ぶろぐは、日にちを決めての書き込みのためついミスしてしまいます。
誤字脱字気の付いたところは直しました。
構成は恥ずかしいが、、いまさら変えるつもりはないのでそのままにします。
もともと。文章を書くのが苦手の私、暇つぶしに書いているだけなのでお粗末ですみません。
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