今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

猫の日

2006-02-22 | 記念日
今日(2月22日)は「猫の日」。
英文学者の柳瀬尚紀さんらによる「猫の日制定委員会」が1987(昭和62)年に制定。ペットフード工業会が主催。
「ニャン(2)ニャン(2)ニャン(2)」の語呂合せ。全国の愛猫家からの公募でこの日に決まった。
エキサイト 辞書 国語辞典の<「猫」には、ねこ 【猫】:食肉目ネコ科の哺乳類。体長50センチメートル内外。毛色は多様。指先にはしまい込むことのできるかぎ爪がある。足裏には肉球が発達し、音をたてずに歩く。夜行性で、瞳孔は円形から針状まで大きく変化する。本来は肉食性。舌は鋭い小突起でおおわれ、ザラザラしている。長いひげは感覚器官の一つ。ペルシャネコ・シャムネコ・ビルマネコなど品種が多い。古代エジプト以来神聖な動物とされる一方、魔性のものともされる。愛玩用・ネズミ駆除用として飼われる。古名、ねこま・・・とある。
猫が人と暮らすようになったのは、今から約5000年ほど前の北アフリカ東北部の古代エジプト。ナイル川流域の肥沃な農地で穫れた小麦や大麦を蓄えていた穀物倉庫を荒らすネズミを獲物とするために、猫が倉庫の中に棲み付いたのがきっかけだと考えられている。肉食の猫は、ネズミを捕まえても穀物を食べることはないので、大切な穀物を守ってくれる猫の定住は人々に歓迎され、徐々に人と一緒に生活をするイエネコになった。 それが、地中海交易を行っていたフェニキア商人たちの手によって、地中海東部やアジア地方などの農業がさかんな地域に連れて来られ、又、15世紀頃の大航海時代には、食糧や積み荷をネズミから守るため必要不可欠な存在となり、世界中に猫が広がっていった。
日本には、元来ネコ(イエネコ)が存在していなかった。日本へは奈良時代ごろに古代中国や古代朝鮮から、仏教の伝来とともに経典を守る益獣として輸入されたという説が有力。愛玩用というよりも益獣として輸入された猫ではあるが、平安時代には、貴重な動物として貴族達の間で猫がかわいがられ、平安時代の『源氏物語』や、鎌倉時代の『石山寺縁起』などの絵巻物を見ると、猫が逃げたり、盗まれたりしないように、首に縄をつけ、紐に繋いで飼っていた。その後、武家社会になると、日本人の猫観が変わり、猫の占める位置も変化してきたようだ。鎌倉時代の『明月記』には尾が二つに分かれるねこまたが出てくる。『四季物語』『徒然草』などにも年経た猫への恐怖を反映したねこまた伝説が現れる。それ以来江戸時代まで日本での猫のイメージは良くはなかったといえる。しかし、江戸時代初期の1602(慶長7)年には猫にとって画期的な法令が出た。すなわち猫を綱でつないで飼うことが禁止された。目的は、鼠退治の為である。これは「猫の草子」という御伽草子にもなった有名な事件であるが、このあたりから、猫の放し飼いがされるようになったようである。このことは、私の前に書いたブログ今日(9月29日)は「招き猫の日」を、見てください。
色々な変遷があり、世界各地で猫が飼われるようになっても、人が猫に求める最大の役割は、狩猟本能を利用した「鼠退治」だったので、犬のようにさまざまな目的のために改良されることはなかった。そのため、猫は今も野生的な性質を存分に残しているといわれる。
しかし、猫の尿マーキングは猫にみられる自然な行動で、これは縄張りを誇示するための手段のようだが、実に臭い。 野良猫にしろ、飼い猫にしろ、放し飼いの猫は、どこへでも出歩き、これをやる。これだけは何とかしてもらいたいものだ。それと、早春は、猫の交尾期にあたり、物狂おしく鳴く。これは、雄猫が雌猫を恋すること 【猫の恋】と言うらしく、俳諧では、「春」の季語にもなっているらしい。
芭蕉の句に「猫の恋やむとき閨(ねや)の朧月( おぼろづき)」と言うのがある。
先ほどまで猫の恋する騒々しい声が聞こえていたが。みれば春の短夜の朧月が部屋に差し込んでいる。猫に刺激されたのでもあるまいが、何となく私も人恋しくなる春の夜です。・・・といった意味らしいが、これからの時期、夜中になく猫の狂おしい鳴き声には、私など無粋な人間は、人恋しくなるより、睡眠不足で悩まされる。
今、ペットブームで、犬や猫が多く飼われるようになった。ペットには癒しの効果もあり、特に、独居老人などにとっては、家の中でも飼えるし、いいものだろう。しかし、太古の昔から人間と共生していた犬と違い、猫には野生が残っており、その点、犬より飼い方が難しいだろう。最近は、「地域猫」と言う言葉が、流行って居るが、猫と人とが仲良く共存できるようにしていくためにも、守るべきルールだけは、きっちりと守らないといけないだろう。
参考:
ネコ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%AB
源氏物語に関するエッセイ・論文集
http://www.iz2.or.jp/essay/1-1.htm
動物種別基礎知識
http://www.aikis.or.jp/~vet-shin/knowledge.html
芭蕉俳句全集
http://www.ese.yamanashi.ac.jp/~itoyo/basho/haikusyu/Default.htm
地域猫 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E7%8C%AB
地域猫とは!?
http://www2u.biglobe.ne.jp/~ma-guro/tensi/ten_tine.html

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
迷惑をかけては (Linda)
2006-02-22 10:30:13
よーさん、お早うさんです。

動物を可愛がる人は全ての人が動物好きであると錯覚をしがちです。そこに動物嫌い、或いは迷惑を被っている人との間にトラブルが生じます。これは阪神ファンが大阪ではみんなが阪神ファンだと大きな錯覚をして電車内、或いは梅田駅で六甲颪を歌ったり馬鹿騒ぎをするのと同じです。

動物を飼うからにはご近所の迷惑にならないように気をつけて飼う人がホンマモンの動物好きやと思います。

良く犬派、猫派と言いますが、僕は仕事抜きで両派です。犬は犬で人懐っこいところが可愛いですし、猫は人間に媚びないところがエエところだと思います。猫なで声はいただけませんが。
返信する
しつけ (よーさん)
2006-02-23 17:16:32
Lindaさん、動物はどんな動物でも可愛いけれど、最近は、猫かわいがりしすぎる人が居ますね。かえって、動物がかわいそう。ペットも飼う以上は、子どもを飼うようにきっちりとしつけをして、正しく飼ってほしいですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。