今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

七夕

2005-07-07 | 行事
今日(7月7日)は「七夕」
七月七日の七夕は、徳川幕府が定めた五節句の1つである。節供としての名前は正しくは、七夕と書いて「シチセキ」と読む。(イ)日本古来の農村の棚機つ女(水辺の機屋を祭場として神を迎え、穢れ祓いをする巫女)の信仰に、(ロ)乞巧奠行事(きこうでんぎょうじ)、(ハ)中国から伝わった牽牛・織女星の年に一度の逢瀬の伝説とが習合したものといわれている。(イ)の、先祖の霊を祭るため、先祖に捧げる布を機織りする女性を「棚機つ女(たなばたつめ)と読んだことから、「たなばた」の呼び名が生まれたといわれている。又、布を織る者は禊ぎをして身を清め、布を捧げる場所も「水辺」であったと言われ、この辺にも水による汚れ祓いの習俗が見て取れる。(ロ)の、乞巧奠は奈良時代から宮中で行われ、桃、瓜、鯛などのほか、五色の糸を通した針や琴を庭で二星に供え、裁縫などの技芸の上達を祈るというものであった。民間でも乞巧奠は中世期から行われたが、民間における七夕の行事には供物を川へ流したりするような穢れ祓いの性格があり、これは古来の観念が乞巧奠のみに集約されずに残ったためと言う。(ハ)の星伝説はあまりに有名。「天帝の娘、織女と牛飼の牽牛夫婦があまりに仲がよく、仕事をしなくなったので天の川で隔てて別居させ、年に1度だけあうことを許した」と言うもの。
「笹のはさらさら・・・」と歌われる七夕さま。今は、七月七日の夜の星祭りとして定着しているが、各地で行われる七夕祭りの一つは現在の暦の7月7日で、二つめが旧暦の7月7日。そして三つめが8月7日に行なわれるものと3種類ある。 有名な仙台の七夕祭りのように、現行太陽暦の日付の一ヶ月遅れでおこなう行事を「月遅れの行事」という。新暦の7月7日は梅雨のさなかで、なかなか星も見ることができない。そのため、七夕を新暦でお祭りすると余りにも行事本来の季節とズレてしまう。本当は旧暦で行うのが良いが、旧暦では年度によって日が大きく異なるため不便(ここの伝統的七夕参照)。旧暦の日付は、新暦に対して平均で約1ヶ月遅れであり、月遅れだと旧暦の日付と大きくズレないため、季節感の違和感が緩和される利点がある。
江戸時代には、おり姫星とひこ星を引き合わせるため、盥(たらい)に水を張り、これに2つの星を映し、盥をゆらせて、2つの星があたかもくっついたようにすることも行なわれていたようだ。なんとも、微笑ましいね~。
この七夕、江戸時代までは「七月六日の夜から七日の朝」にかけて祝われ、七月七日の夜ではなかったようだ。今でも地方の行事によっては、7月6日の夜におこなわれているものがあるね。
以下は余談だが、七夕祭りは、(イ)(ロ)で見られるように「穢れ祓い」の性格があり、これは「夏越し祓え」の行事とも関係していたのではないかともいわれている。「夏越し祓え」の行事は、6月晦日(つごもり)に行われる穢れを祓う行事。もとは、12月大晦日の宮中行事「年越しの祓」と一対の行事で、このように、1年を2季に分けて同種の行司を繰り返すのは、古い歴法の名残りであり、6月の祓には大晦日と同じ、新しい時代を迎えるための物忌みの意味があったと考えられている。
「盆」も「正月」も、休みの少なかった昔においては重要な「休日」だった。旧暦の七夕から盆の時期は「農閑期」であり、農民にとっては安心して休める貴重な時期だったため、性格の似た行事であった七夕も、元来祖先崇拝の雰囲気が濃厚な農村部では「盆」の性格が強くなり、盆とつながった一つの行事と見なされるようになったとの見方である。
ネブタ祭りや秋田の竿灯祭りなども七夕の時期に関係しているのはそのためとも言われているが・・・・。
兎に角、いろんなことがミックスされて出来上がったものだろう・・・。
難しいことは、これくらいにして、今日は、何か一つ願い事をしておこうかな・・・。(^0^) 
(画像は、町の七夕「女大学宝箱」国立国会図書館蔵。図では、縁側に置いた供物の前で、技芸の上達を祈って、筝・三味線を奏でる女性を描いている。大の上には初生物(はつなりもの)が供えてあり、葉笹に竹を渡して糸がかけてある。台の横には水を張った盥(たらい)が置かれており、これに星を映す。供物は、翌日、川に流す。NHKデーター情報部ビジュアル百貨、江戸事情より。)
参考:
七夕のはなし((大阪市立博物館HP)
http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/~kazu/tanabata/tanabata.html
七夕
http://members.jcom.home.ne.jp/starlit/StarlitSky/Tanabata/Tanabata-Main.htm#七夕紹介
AstroArts: 【特集】七夕
http://www.astroarts.co.jp/special/tanabata2005/index-j.shtml
七夕の民俗と星
http://astro.ysc.go.jp/izumo/tanabata.html
祭り彩時記 7月 七夕祭り:るるぶ.com
http://www.rurubu.com/event/july/
全国のお祭りを、月替わりで紹介します。7月は「七夕祭り」。七夕祭りの 歴史・いわれなど、知って驚く豆知識をご紹介。
ウエブ絵本「たなばた」・・子供と一緒に見てみますか。
http://www.apollostar.com/ohkawa/tanabata/start.html

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3 コメント

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Unknown (みんなのプロフィール)
2005-07-07 07:08:23
ブログ開設おめでとうございます!

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枚方・交野 (Linda)
2005-07-07 10:53:49
よーさん、お早うさんです。

枚方市・交野市は七夕伝説が沢山あるようですね。地名も星がついたところが多いです。

ところで僕は視力が非常に悪いので子供の頃から殆ど星を見ませんでした。ですから理科の星座のところも苦手でした。そのまま暗記すればエエのでしょうが星しと言うだけで拒否反応がありました。
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 (よーさん)
2005-07-08 05:50:58
Lindaさん、視力が悪く、星が見れないのですか。それは残念ですね。

昨日は、天気が悪くて、星は見れませんでした・・・・。
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