今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

新選組の日

2005-02-27 | 記念日
今日(2月27日)は「新選組の日」
1862(文久2)年、「新選組」の前身「壬生浪士組(壬生浪士隊)」が結成された。壬生浪士隊は、清河八郎の提案で、事件が頻発している京都の警護に当る為に幕府が江戸で募集をしたもの。翌1863(文久3)年2月に江戸を出発したが、京都に着いた途端、清河が壬生浪士組の目的は尊皇攘夷だと言い出したため、浪士組は空中分解してしまった。まもなく幕府の帰還命令を受けて清川ら209名は江戸に戻ったが、近藤勇・芹沢鴨・土方歳三ら24名はそのまま京都に残留、京都守護職で会津藩の松平容保の配下に入って、8月に「新選組」と改称した。その後、約4年間にわたり、京都で尊皇攘夷派・倒幕派の弾圧を行っった。
三谷幸喜脚本の2004年NHK大河ドラマ「新選組!」が放映された。
若手劇作家としての三谷幸喜の評判だけは聞いていたがよく知らなかったが、ドラマを観はじめて、なるほどと納得した。主役の近藤勇役・香取慎吾も後半段々と貫禄が出てきて役者らしい役者になっていた。それに、土方歳三役の山本耕史が、時代劇でこんなに味のある演技をするとは思っていなかった。他の若手の出演者の演技も確りしており、やはり、ドラマも作り手次第なのだと感心した。
新撰組は、本当に強かったようですね~。近藤も土方も天然理心流の使い手である。当時江戸で流行っていた北辰一刀流や神道無念流の都会的な洗練されたスマートな剣法と違って、見栄えよりももっぱら実用を重んじた天然理心流の稽古に使っていた木刀が三鷹市の竜源寺というお寺に残っているらしいが、長さは普通だが、太さは普通の木刀の3倍あるという。「肉を切らせて骨を切れ・・」という、天然理心流の教えによるものらしい。
それに、新撰組が使っていた鎖帷子は、細く鎖をつなぎ合わせた金属製の衣類で容易に刀を通さない。池田屋へ突入したのは近藤勇をはじめ、沖田総司、永倉新八、藤堂平助ら新撰組きっての精鋭といえどもたったの5名、相手の志士は約30名。実際には、新撰組の間者の山崎丞が前もって志士たちの刀を隠しておいたので、刀を失った志士たちは脇差で防戦したが、結果として、討ち取り7名召し取り23名となったようであり、それにしてもその強さが分かる。
この新撰組では、局長の近藤勇は、どちらかといえば、象徴的な存在で、いい子を演じ、人気が集まるようにしてあり、嫌なこと、嫌われることは全て、副長の土方歳三がかぶる。この新撰組の組織のあり方は、現代に通じるものであり、時代に先駆けた近代的な組織であったと云えるだろう。
私は、新撰組の近藤勇よりは土方歳三が好きであるが、NHKのドラマでは、山本耕史が実にいい味を出していた。
激動する時の流れは幕軍に利せず、1868(慶応4)年鳥羽・伏見の戦に敗れ、近藤勇が流山で捕らえられ処刑された後、土方歳三は新選組の生き残りを率いて、北関東、会津と転戦し仙台にて榎本武揚の艦隊に合流し新天地に希望を求めて蝦夷地函館に上陸。
榎本武揚らは函館新政府をつくり、アジア史上初の共和国として諸外国に独立国家を宣言するとともに、朝廷にも勅許を願い出たが、明治政府がそれを容認するはずがなく、朝敵として追討指令が出、1869(明治2)年4月、官軍の大軍が上陸。徹底抗戦したが、降伏する気配が濃くなったとき、土方歳三は、一人敵地に飛び込んで、腹部に銃弾を受け戦死した。
生前「ここで降伏しては、地下の近藤に合わせる顔がない」と言っていたという。近藤勇の死から約一年後、近藤と同じ、享年35歳であった。
日本史上最大の内戦である戊辰戦争は、1869(明治2)年5月18日に函館新政府軍の降伏でその幕を閉じた。幕府軍の幹部の中で死んだのは土方歳三、彼一人だった。 予め死を覚悟していた歳三は、5月5日、小姓の市村鉄之助を郷里多摩の日野に使に出し遺品(写真・毛髪)と辞世の歌を託していたという。
「たとひ身は蝦夷の島根に朽ちるとも 魂は東の君やまもらん 」
・・・・ううう、ますます、土方歳三が好きになる・・・・。
(画像NHK大河ドラマ 新選組 ! スペシャル DVD-BOX )
参考:
新選組百科事典
http://www.toshizo.com/

http://www.tamahito.com/body.htm
ザ・新選組
動画による京都新撰組史跡めぐり ...
http://www.the-shinsengumi.com/
~会津と新選組~幕末の会津と新選組の歴史を ...
http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/j/rekishi/shinsengumi/
戊辰戦争
http://db.gakken.co.jp/jiten/ha/523510.htm

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4 コメント

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私も拝見しておりましたわ^^ (けぃみ)
2005-02-27 19:47:54
仰るとおりあのドラマでは土方なかなかのものでしたわ 我が家も以来彼の大ファンに^▽^*

新撰組の内容もわかり易かったですわね

ただ北の地へ赴きましてからお果てにないりますまで描かれますのかと思いましたら それは主役が近藤勇でいたのであえてなさなかったそうですのね いつぞや三谷さんが仰ってましたわ

今は『義経』見入っております(微笑)
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歴史 (よーさん)
2005-02-28 06:55:01
歴史は私たちが学校で教わったことなどは、ずいぶんと史実とはちがいますね・・・

新撰組も昔は本当に悪い人間の集団のようにかかれて着ましたものね。

中国の4000年の歴史をみても、歴史は勝利した次のものが書くので必ず先人のことは悪く書く。歴史を読むときにはそのことに注意しなければいけないね。
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土方歳三 (Linda)
2005-02-28 10:52:04
よーさん、お早うさんです。

土方歳三のことは司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」を読んだ時にオモロイ奴やなと思いました。TVドラマは殆ど見ませんのでよく解りませんが、新撰組は幕府にに利用された集団のような気がします。勿論、今の義経も見ていません。大抵その時間はラグビー仲間と飲んでいることが多かったです。
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土方歳三 (よーさん)
2005-02-28 16:44:46
土方歳三って興味ある人物ですよね。

時代劇大好き人間の私も今のNHK義経なんとなく気に入らない・・・なんか人気者ばかり集めて・・・

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