滝番小屋

新城市出沢と鮎滝の近況を紹介、その他雑感を少々。

門松立て かける願いは脱コロナ

2020年12月27日 | 出沢

.能書き
「松は千歳を契り、竹は万代を契る。
一年中葉を落とさない松は、
永遠の命を象徴しており、年神さまが降臨し宿る。
竹は半年で成長し、まっすぐにスクスク育つ様が生命力があふれていて・・・、
南天は難を転じ・・・、」

「はいはい、能書きはよくわかったけど、今年はどうする?」
「やっぱり今年も立てるか。コロナはおそがいけど、屋外だから大丈夫だら。」
ミッチャの一言で、今年も公民館に門松を立てることになった。
粛々と門松を立て、年神さまにおいでいただいて、
恐ろしいコロナから、出沢の高齢者を守ってもらおう。

.準備
門松とは言うが、竹取りが一番の大仕事だ。
あちこちの竹藪を見て回ったが、程良い竹が見当たらず、
今年は拙宅・橋詰の竹を使うことになり、24日にミッチャと伐り出した。
松・梅・南天・センリョウ・シダ・クマザサは
近くの山や畑で八平会員が適当に集めてきた。
寒村の出沢だが自然の恵みだけは豊富だ。

.門松立て
負けるな、負けるな、コロナに負けるな、
松よ、竹よ、梅よ、ナンをテンじコロナを封じ、衆生の縁を取戻し給え。
「来年は大笑いできるように、口を大きくしまい」・・
粛々と三時間、心を込めた八平会員。
甲斐あって今年も立派な門松が立った。

『門松は冥土の旅の一里塚、めでたくもありめでたくもなし』
一休禅師のこの歌が、今年は特に心に滲みる。
それにしてもコロナがこんなに長引くとは思わなかった。
来年は普通の年でありますように。
■2020-12-27;公民館;八平会一同

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冬至はゆず湯でコロナ祓い

2020年12月21日 | 瑠璃光浄土

.本ゆず
『ゆずいるかん?』
表で落ち葉を集めていると、シゲちゃが軽トラで通りかかった。
荷台を覗くと、箱に入った黄色い大きな実が十数個。
「おおきいのん。ゆずというよりカボチャだのん」
話の種に一つ貰って玄関に飾ることにした。

.ゆず湯
そういえば今日は冬至だ。
冬が旬の柚子は香りも強く、邪気を祓う力があるので、
冬至の日に柚子湯に入ると、風邪をひかずに冬を越せると言われている。
きっとコロナにも罹りにくいに違いない。
【桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿十八年】
十八年はかからないと思うが、柚子は実るまでに長い年月がかかるので、
ゆず湯に入れば、長年の苦労が実ると言われている。
自宅裏の柚子は、今年はなりが悪かったところに、
12月上旬の暖かさで殆ど実が落ちてしまった。
それでも何とか、風呂に入れるのは確保できた。

今日はゆず湯でコロナ祓いだ。
■2020-12-21;冬至

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鮎滝保存会会長 久栄さん急逝

2020年12月15日 | 出沢

.久栄さん急逝
去る13日、鮎滝保存会会長の海野久栄さんが逝去された。
大正14年2月14日生まれ、95歳、
大正・昭和・平成・令和と激動の時代を生き抜いた大先輩。
つい最近まで元気で、年齢的にも大往生ではあるのだが、
運悪く、コロナが猛威を振るう最中の旅立ちとなってしまった。

.コロナ渦中の葬儀
コロナ渦中の葬儀は淋しい。
一昔前なら、米寿を過ぎて亡くなれば、
天寿を全うしたお祝いに、皆で花篭を振り賑やかに送ったものだが、
コロナ渦中、親族以外葬儀に参列することすら許されぬ。
悲しみの涙や、鼻水さえ垂らすわけにいかず、
マスクを付け、声も出せず、ソーシャルディスタンスを守り、
順次、静かにお別れするのみ。
神の試練か、悪魔の所為か
コロナが悪いのではないのは解っているが、
この鬱憤をどこで晴らせばいいのか。
人の縁を絶ち切ってしまうコロナが恨めしい。

.B29
声をかければ、答えてくれそうな、安らかな死に顔がわずかな救いだ。
「ホイ、久栄さん、元気かのん?」
『まんだ、ビー29が飛んできたら撃ち落とせると思うがのん』
・・・確かに久栄さんの声を聞いた。
戦争で高射砲の砲手だったと話してくれた久栄さん、
鮎滝の言われを教えてくれた久栄さん、
イノシシの捌き方を手ほどきしてくれた久栄さん、
まだ、まだ、聞きたいことがいっぱいあったのに、
別れも告げず、ふらりと旅立ってしまった。
もしかしたら、何処かの畑が荒らされたと聞いて、
安いっちゃと猪を獲りに行ったのかもしれぬ。
大物を仕留めたら呼んでください。手伝いに行きます。
すみません久栄さん、こんな送り方しかできずに。。
添えられた鮎滝の法被に気がつき、涙せんが決壊。
・・・ご冥福をお祈りします。

底冷えの帰途は落涙、運転ままならず。
2020-12-14_1830;通夜;やすらぎ鳳来

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