明治開国と共に、断絶気味?の江戸時代までの教養を復活させるべく!!
図書館で見つけたで候。
『易、風水、暦、養生、処世〜東アジアの宇宙観(コスモロジー)〜』 水野杏紀著 (講談社選書メチエ 2016)
「「趨吉避凶」という言葉がある。吉に趨き、凶を避ける。要するにわざわいを避け、幸福に暮らすこと。中国では、古代から、そのためのさまざまな思想や技術が蓄積されてきた。それは。中国大陸に留まらず、朝鮮半島、台湾、そして日本を含む東アジア全域に伝播してきた知恵である。その知恵には、まさに東アジアの宇宙観がみいだされる。易、風水、暦、養生、処世の五章に分けて、その全貌を解説する力作!
2016年8月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
不勉強な私には易の章はやはり難解ですが、日々仕事に追われ、ストレスだらけの都会生活を送っている私には、とても助けになる言葉を随所で見つけました。最近、どのような心持ちで生きていくべきかをしばしば考えるようになりました。季節にあった昔からの日本の慎ましい暮らしを心静かにしていけたら最高だと考えていたところでした。この本はそういう意味で今の私にはベストタイミングで天から授かったような気がしています。是非座右の本として、折々に再読していきたいです。
近年鍼灸治療を受けています。受けている治療の元になる考え方を、鍼灸師の先生が治療をしながら解説してくれるのですが、この本の内容と一致するところが多く、自分の中でも納得しながら読みました。季節と日々の食養生も勉強になりましたが、もっといろいろと知りたいと思いました。
」
アマゾンより
「その名の通り、易や風水、暦等の、主に東アジアの思想を、包括的かつ丁寧に紐解いた、非常な良書です。某大型書店で本書を見つけた途端、ページをめくるまでも無く、非常に運命を感じたくらいです。
また、孔子や老子の思想や生涯も網羅し、アジアの中の多角的な視点を、しっかり捉えて行く事が出来ます。
ご紹介したい部分があり過ぎて、迷ってしまう程なのですが、今回は敢えて、暦と易に絞らせて頂きます。
50ページの「節気養生」の欄では、古代中国が、いかに身体と環境の協調を重視していたかが紹介されています。中国大陸では、現在も太陰太陽暦と二十四節気のリズムが重視され、「人と天地は相応ずるなり」、人は天地自然の大宇宙の中に生きる小宇宙である、という精神が根強く、自然の中で変化に合わせた心身の調整が大切である、という事を説かれたのです。陰陽、五行の発想も、そこから派生したものと考えて良いでしょう。「天地の気の交合により万物の成長が促進される」
・・・」
」
https://mosh.jp/hookkenwoo/articles/9052