主役のジャン・ルイを演じるのは星組2番手のベニ(紅ゆずる)。
この人は、黒い役でも、白い役でも、コメディでも何でもいけるのが強み。
今回は白い役でした。パステルカラーのロココ調の衣装が映えて、
とても綺麗。華があるなぁと思いました。王妃への秘めた想いや
純粋に国を愛してまっすぐに生きる様を、好演。最後の方は涙を
流しての熱演でした。こちらも泣けてきました。
マリー・アントワネットの早乙女わかばちゃんは、かわいいんだけど、
ちょっと王妃様という風格がないというか。まだ学年が若いんだし、
これはしかたないですね。でもドレスがよく似合ってました。
でも、最初のプチ・トリアノンのところとフィナーレの鬘が何だか
ちょっと変でした。工夫してほしいな。
フェルゼンのゆりかちゃん(真風涼帆)。軍服姿が素敵でした。
王妃様への想いがよく伝わってきました。包容力がありましたね。
星組はさすがコスチューム物が似合いますね。
ジャン・ルイの妻の役の綺咲愛里ちゃんが目立ってました。
本公演でも役がついてますし、かわいいですね。(ただ、いじめの
あった期というのが引っ掛かりますが・・・)。
話はとてもロマンティックで素敵でした。でも宮廷の華麗な部分だけでなく、
国王一家の逃亡事件や革命側の様子も描かれてあり、「裏ベルバラ」と
いった感じでした。植田景子先生のこだわりが美術や衣装によく出ていて、
良かったと思います。