Yoga ~precious moment~

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『空海 密教のルーツとマンダラ世界』展♪

2024-05-17 06:40:57 | yoga
4/27(土)に、奈良国立博物館の空海展を観に行ってきました。



空海は、中国から密教を持ち帰った凄い人✨
それまでの仏教では、「ブッダはこう言っていたよ」と教えてくれるだけで、それを理解して実践し、悟るまでには三刧(=129億6千万年!)かかると言われていました。でも密教は違いました、誰でも現世この身のままで成仏できる!
空海はできるだけ多くの人を救いたいと密教を学びに中国へ渡り、当時最高位の恵果阿闍梨に出会ってすぐにその才能を見込まれ、後継者となるための灌頂を受けたのでした。
そして、今でも高野山奥の院で我々衆生のために祈ってくれていると言われています🙏


10:00くらいに博物館に着くと、入るのはすんなり入れたのですが、中はやはり混雑していました。
間近で展示を見る為には5分位並ばないといけないような品も。

入ってすぐは、安祥寺の五智如來坐像が、大日を中心に東西南北に外に向けて配置されていて、立体曼荼羅的な演出✨
左右には血曼荼羅。

梵夾などもありましたが、直接インドから持ち帰ってきたのではなく、全部中国経由なのですね?
この時代、インドまで行った人はいなかったのかしら?

胎蔵曼荼羅の元となる大日経は陸ルートで、金剛界曼荼羅の元となる金剛頂経はインドネシア等を経由して海ルートで中国に入ってきたことが分かってきたので、インドネシアの展示ブースも。
大日如来は本来四面だそうで、インドネシアで発掘された大日如来像も四面だったり、他にもインドで見られる特徴をたくさん残していることから、より密教のルーツを感じられます。(ていうか、だったらインドの作品も展示してくれたら良いのに…!)

高雄曼荼羅は、現存唯一空海自身が制作に関わった曼荼羅。中国から持ち帰った曼荼羅は発見されていないので、これが最古の曼荼羅と言えます。
前期の5/12までは胎蔵曼荼羅のみの展示。
濃い紫地に金で描かれた線は、繊細だけれどさらさらと迷いなく描かれた印象。静かに寄り添ってくれる、見ていると眠たくなる曼荼羅です💤
(ちなみに、血曼荼羅は清盛の血で描いたとも言われていますし少し近寄り難い感じ。伝真言院曼荼羅は仏様のお顔がふくよかでかわいいくて漫画みたい。)
夏には東京国立博物館に巡回するようなので、高雄に戻って来るのは秋かな?いつか元の場所に両方飾られているところを見てみたい。

音声ガイドを借りるとランダムで空海のメッセージが聞けるのですが、私は774(空海の生まれ年ですね)番:「それ仏法遥かに非ず、心中にして即ち近し。真如外に非ず、身を棄てて何にか求めん。(仏の教えは遥か彼方にあるのではない、心の中、即ち近くにあるのだ。真理は外にあるのではない、己以外のどこに求めるのか?」でした。
ひぃー!さすが空海様、私の心の中を見透かしていらっしゃる!私は外に求めるのが好き。あれもこれも知りたい〜教えて〜となってしまう。でも、内側に向かうことこそ本来すべきこと。真理って、国や宗教、身分、老若男女を問わず全員に当てはまるはずだから、法や教えを越えていて元より備わっているはずなんですよね…。

重々帝網を体現するブース。


空海は「重々帝網なるを即身と名づく」と言っています。
この話はまたの機会に。

奈良の町は修学旅行生と外国人だらけでしたが、博物館の中はお坊さんだらけでした😲

グッズはあまり良い感じのものが無くて買わず…。最澄展みたいに、おかざき真里さんがデザインしてくれたら良かったのに…!
(でも、外国から来られたっぽいサフラン色の袈裟のお坊さんが熱心に物色してらした☺️)


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