映画日記-「ゼロ・ダーク・サーティ」(34/745)

映画「ゼロ・ダーク・サーティ」（原題"Zero Dark Thirty", 2012年）を観ました。

9.11のテロから2年後。パキスタンのCIA支部に新しい分析官マヤ（ジェシカ・チャステイン）が着任する。
彼女は着任早々、ダン（ジェイソン・クラーク）が率いるチームに加わり、捕虜から次のテロの概要を聞き出そうとする。

ウサーマ・ビン・ラーディン発見と殺害に至るまでのストーリーです。
CIAの執拗な捜査にもかかわらず、アルカーイダの組織上の特徴から情報は攪乱され、またCIAの官僚的な組織構造によって、捜査は難航します。
主人公は、実在する人物そのものではなく、それを下敷きにした架空の人物ですが、決してハーバードやジョージ・ワシントンといった名門大学を卒業したエリートではなく、高卒でこつこつと、しかし信念と熱意をもって取り組んできた人物として描かれます。
目を背けるような拷問や、決して衛生的とは言えない場所、また常に命の危険にもさらされる状況にも、くじけることなく取り組んでいく姿勢が印象的でした。