映画「北京の55日」(原題"55 Days at Peking", 1963年)を観ました。
清王朝の末期。北京郊外には攘夷を唱える義和団が迫っていた。
欧米の列強各国の居留地にも脅威が迫り、公使らは断固たる措置を取るよう清朝外務省に申し入れていた。
一方、列強各国による蚕食と植民地化に不満を持っていた西太后は、義和団を利用して列強を跳ね返し、自立を取り戻すことを画策する。
清王朝の末期の混乱と列強の思惑、したたかに立ち回る西太后らを描いた作品です。
まだ60年代というと、欧米からはアジアに対する偏見もあり、欧米の視点で描かれているきらいはありますが、
列強を手玉に取る西太后も、ただの未開の国ではない眠れる獅子である中国を表しています。
この時期の映画としてはやむを得ないことですが、中国人のセリフは全部英語。
西太后ほか清朝政府の重鎮もみんな欧米人の俳優が演じています。
それでも、ところどころ聞こえる中国語は、北京語だったことは感心しました。
中国人のエキストラを、特に海外で適当に集めると広東語になってしまったりして、北京が舞台では明らかにおかしいはずなので。
現在では英語でも北京を中国語に習って"Beijing"と発音しますが、この頃は映画の原題にもあるように「ペキン」と呼んでいたことが分かります。
アメリカ海兵隊の少佐を演じるのはチャールトン・ヘストン。そのほか、日本軍の武官柴大佐に若き日の伊丹十三が出演しています。
ハリウッド映画で活躍する渡辺謙にどことなく似ています。
清王朝の末期。北京郊外には攘夷を唱える義和団が迫っていた。
欧米の列強各国の居留地にも脅威が迫り、公使らは断固たる措置を取るよう清朝外務省に申し入れていた。
一方、列強各国による蚕食と植民地化に不満を持っていた西太后は、義和団を利用して列強を跳ね返し、自立を取り戻すことを画策する。
清王朝の末期の混乱と列強の思惑、したたかに立ち回る西太后らを描いた作品です。
まだ60年代というと、欧米からはアジアに対する偏見もあり、欧米の視点で描かれているきらいはありますが、
列強を手玉に取る西太后も、ただの未開の国ではない眠れる獅子である中国を表しています。
この時期の映画としてはやむを得ないことですが、中国人のセリフは全部英語。
西太后ほか清朝政府の重鎮もみんな欧米人の俳優が演じています。
それでも、ところどころ聞こえる中国語は、北京語だったことは感心しました。
中国人のエキストラを、特に海外で適当に集めると広東語になってしまったりして、北京が舞台では明らかにおかしいはずなので。
現在では英語でも北京を中国語に習って"Beijing"と発音しますが、この頃は映画の原題にもあるように「ペキン」と呼んでいたことが分かります。
アメリカ海兵隊の少佐を演じるのはチャールトン・ヘストン。そのほか、日本軍の武官柴大佐に若き日の伊丹十三が出演しています。
ハリウッド映画で活躍する渡辺謙にどことなく似ています。