熊澤良尊の将棋駒三昧

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墓掃除

2009-08-12 19:41:30 | 文章
8月12日(水)、晴れ。

今日は、枚方にあるお墓の掃除に行ってきました。
少し前になりますが、「お墓の前でなかないでください。私は居ません・・」という歌を良く聞きました。

本当かどうかは知りませんが、ご先祖さんは、お盆の間中、墓から抜け出して、居られなくなると言う事ですから、この歌は、お盆限定なのでしょうね。
それはともかく、明日からはお盆ということで、沢山、墓参りの方々が来ておられました。

偶然ですが、「関西駒の会支部幹事長の林田さん」の家のお墓が、4~50メートルほどのすぐ近くにあります。
見ると、今日は、女性ばかり4人の方がお墓参りに来ておられました。
奥様には一度だけお会いしたことはあるのですが、いきなり変な男が声をかけるのもどうかと思い、遠くから心だけのご挨拶(?)で済ませました。

小生の方の墓には、仏は誰も居りません。木の卒塔婆だけが立っております。
40年ほど前、結婚する少し前に取得しましたが、分家の新墓です。
ですから、「墓参り」ではなく「墓掃除」。親や先祖は、近くにある兄の方。ここには「墓参り」をしました。

変な話になってしまいました。

で、今日の仕事は、墓掃除と墓参りをはさんで、4時間ほど。
1つは「古水無瀬」の埋め。埋めるのは「錆び漆」。
昨日あたりから埋め始めました。

彫ったところを埋め終わるのに、大体5回ぐらい塗り込むわけです。
4回では埋めきっていないところが結構あるので、5回やればまずまず安心というわけです。

輪島あたりでは、錆びうるしは「砥ノ粉」でなく「地ノ粉」を使います。
「地ノ粉」は、このあたり能登半島で取れる珪藻土を焼いた粉です。
土地で取れるから「地ノ粉」と言うんでしょうね。
「砥ノ粉」は、砥石の粉です。
輪島では、「地ノ粉」を使うから堅牢だといいますが、「砥の子」も「地ノ粉」も、石の粉。どちらも似たり寄ったりだと思います。
強いのは「布着せ」といって、お椀の縁などの欠けやすいところを、麻布で巻いてリして、その上を漆で固めるからです。

能登の特産に「珪藻土製のコンロ」があります。
昔はどこの家庭でもありました。最近は見かけません。
炭や豆炭をくべて、魚を焼いたり、肉を焼いたりの丸いやつです。
関西流で言うと「かんてき」、関東流で言うと「ひちりん」です。
確か、シェアー100%だったと思います。

「ひちりん」は、江戸っ子が言うと「しちりん」となります。
「ひ」が「し」になるのですね。
また、変な話になりました。

では、また。




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