熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
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携帯用将棋盤

2009-09-27 06:51:58 | 文章
9月27日(日)、晴れ。

ここ1月あまり前から、仕事の合間に、使いやすい携帯用将棋盤を試作しています。
将棋仲間と時々旅行に出かけるのですが、いつも思うのは、泊まった先の旅館に「気分良く仕える将棋盤がないこと」です。
駒は、手軽に旅行かばんに入れて持ってゆけるのですが、盤となると結構大きいし重い。これを旅行に持って行くのは大変です。

旅行に手軽に持って行けて、いつも愛用している普通サイズのツゲ駒が使えて、着いた旅館ではテーブルに置いて気分良く使える将棋盤を目指しています。

もちろん旅行でなくても、自宅や職場のテーブルでも手軽に使えるものです。

将棋盤といっても、素材の選択・構造の試行錯誤・大きさの吟味・使い勝手・手触り・値段の割には高級感があること・耐久性など、考える要素はいろいろです。
商品化するとすれば、価格は2千円ぐらいでしょうか。

試作1号は、8月に四国へ持って行き、皆と使いました。
これは、旅行に出る前日にふと思いついて、ありあわせの素材で間に合わせで作ったのですが、これをベースにいろいろ検討を加えて、昨日、試作2号が出来上がりました。
これは10月に愛知県に将棋友達と1泊する愛知県に持参して、皆に使っていただき、感想などお聞きしようと思っています。


朝刊に順位戦の結果が出ていました。
「谷川九段3連勝」。


明日は、朝から紀州の南、新宮へ出かけます。
連休を休まなかった代わりに、気分転換をかねて、出来上がった「古水無瀬」を届けに行きます。

夜になって、写真をアップします。黒塗りにした駒台です。
黒塗りと言っても、良く見ると本当の黒ではありません。
青と紫、そして生漆を混ぜたものです。

盤は裏に「昭和2年新調」と揮毫された4寸ほどの古いものです。
天面を自分で削り、罫線は自分で蒔絵筆を使って引きました。
車で行く将棋の旅行や、タイトル戦の継ぎ盤用に、持って行ったりしているものです。
この盤に合う高さの駒台を見つけて、自分でリニューアルしました。

駒も古いものです。銘はありません。
奥野一香の彫りに酷似しています。
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