京都市会議員 平山よしかずの日々前進。

京都市会議員(西京区)『平山よしかず』の奮闘記。活動をいきいきと、思いを正直に、綴ります。

「財政の見える化」の前進!を京都市でも。 

2017年04月12日 09時15分49秒 | 議会活動

公認会計士の資格をもって活躍されている竹谷とし子参議院議員、『「財政の見える化」が前進!財務省が「フルコスト情報」発表』とブログで報告されています。財政健全化と国民生活の向上をバランスさせるためには税金のムダ使いをチェックし無くしていくことが大切で、財務情報を民間ベースに合わせわかりやすく公表していく取組みが極めて重要です。

私も、平成26年1月に「京都市における公開制度改革について」と題して、京都市の公会計制度を民間ベースに合わせ作成し活用することを市長へ提言し、以来わかりやすい財務情報の提供へかなり前進があったと思います。

※私の提言はこちらをご覧ください。

http://www.hirayama-yoshikazu.jp/img/tmp/7543572cf456e73aa6ab93799d2e7a3e.pdf

今回の国の取組みを参考に、京都市の財政情報発信を更に充実していけるか、研究を重ねていきます。

少し長くなりますが、以下、竹谷議員のブログを記載します。

竹谷とし子です。

税金の使い方をわかりやすくして、ムダをなくしていきたい!という思いから、誰にもわかる、「財政の見える化」にとりくんでいます。

一般会計の国家予算が、97兆円、と言われても、ふつうはピンときません。身近な友達も、イッパンカイケイ? キュウジュウナナチョウエン? 何それ?という感じです。もっと、分かりやすくするため、竹谷は見える化に取り組んでいます。その結果、政府が、何にいくら使われたか、ということを分りやすく発表しはじめました。 

平成27年度の決算では、たとえば・・・

○国会の開催にいくらかかっているか?

1年間の国会にかかる費用は、衆議院が665億円、参議院が405億円です。すごい金額です。365日で割ってみると、開催には衆参あわせて1日約3億円かかっていることになります。国民一人あたりの1年間の負担額は、衆参あわせて843円です。ちなみに、特別会計もあわせた国の行政コストは166兆円ですので、このうちの0.065%を、国会運営のために使わせていただいていることになります。この他に政党助成金も税金で負担して頂いています。

国民の皆さまに役に立つ、中身のある議論をしていかなければといつも思っています。

 ○国民の権利を守る裁判所の費用は?

 裁判所の年間コストは、3075億円で、国民一人あたりの負担額は、2419円です。国会の3倍近くのコストがかかっているということになります。この費用は、弁護が必要な人が弁護士さんなどに支払うお金とは別に、裁判にお世話になる人もならない人も含め、国民全体の税金で裁判制度を支えるものです。法治国家日本の国民の権利を守るために使われています。

 ○ムダを調べる会計検査院の費用は?

 会計検査院が最近注目されていますが、1年間のコストは160億円。国民一人あたりの負担額は、126円です。税金の使い途を、細かく調べてもらうためのコストです。先日、国会から会計検査院に、森友学園への国有地売却に関して会計検査の要請を出しまましたが、その費用もこの中から出されることになります。

また、利用数が特定できるものについては、利用者一人当たり、というような見方もできます。 

たとえば、

 ○刑務所(矯正業務)の費用は?

 刑務所にかかる費用は全体で2900億円。これではよくわかりませんが、62378人の収容者で割ると、1人あたり1日で12820円のコスト、ということになります。どこかのホテル代よりも高い、とか比較ができるようになってきます。

 高いですが、ほとんどが職員の人件費で、減らすことは難しいのです。むしろ収容者の高齢化で医療・介護が必要になるなど、職員の方々の負担は高まっています。刑務所のコストを減らすには、収容者を減らすことが必要です。そのために、犯罪防止や再犯防止にしっかり取り組むための予算を確保し、長期的に犯罪を減らす取り組みが必要です。削ってはいけない予防的な予算があることも分かってきます。

 また、政府から国民に現金を給付するような業務については、手数料的なものがいくらか、ということも大事です。もらうお金は多い方がいいですが、手数料はなるべく安くしてほしいです。たとえば、

 ○恩給支給

 恩給制度の対象となった戦没者のご遺族や公務員への恩給支給額は4430億円ですが、お支払いするために人手やシステムなどが必要ですので、このために税金で33億円が負担されています。

 給付される人数475888人で割ると、年間で1人あたり6914円の間接的な手数料がかかっているということがわかります。これが高いか、安いか、国民年金や、厚生年金、共済年金の支払いなど、他の類似業務と比較すると、分析がしやすくなると思います。今のところ、比較できるデータがないので、まだできないのですが。

 ・・・・・というように、

 今まで見えなかったことが、「見える化」されると、税金の使い方に対する見方もかわってくると思います。「こんなにかかっている」と思うと同時に、それぞれに必要性や理由があって使われているものだということも、わかってくると思います。なるべくお金をかけないようにする他の方法がないか、という工夫にもつながります。

 ムダは誰でもなくしたいですが、予算の半分以上は、実は医療・介護・年金などの社会保障費ですし、ムダとはいえない、国民の誰かに必要なものがほとんどです。ムダ削減にはほとんどの方が賛成しますが、自分のことにかかわるとなると減るのには反対が出ます。バサッと簡単に何割も削ることができるようなものは、そうはないのが現実です。

 しかし、一部にはムダがありますし、使い方を工夫すべきものがあります。それを議論するのが国会の大事な役割だと思います。そのために必要なのが、「見える化」です。

 ここでご紹介したことは、財務省のホームページに掲載されていますので、ご関心ある方ぜひご覧下さい↓

 平成27年度 個別事業のフルコスト情報 ダイジェスト版

http://www.mof.go.jp/budget/report/public_finance_fact_sheet/fy2015/fullcost-digest27.pdf

 ここに出ているものは、税金の使い途のほんの一部で、他にもまだまだ沢山ある、数千にのぼる国の事業の中の、41事業です。始めたばかりで、集計には結構な手間がかかります。しかし、次はもっと対象を増やすように、そして、結果を無駄削減にいかすようにと、先日の参議院予算委員会で麻生財務大臣、安倍総理に質問しました。 また、昨日の衆議院決算行政監視委員会では、公明党・伊藤わたる衆議院議員が麻生財務大臣に質問し、一番関心の高い社会保障費の見える化についても、かなり前向きな答弁が得られていました。来年はもっと広がると期待しています。

 財政の見える化は、国では公認会計士第一号国会議員の公明党・若松かねしげ参議院議員が、東京都においては公認会計士の東村くにひろ都議会議員(幹事長)が突破口をつくり、党として地道に取り組みを重ねてきました。地味で目立たない活動ですが、粘り強く取り組みを続け、着実に進んでいます。

何しろ、政府としても初めてやることですので、その厚い壁を突き破るのに一足飛びというわけにはできません。引き続き、しつこく取り組んでまいります。

 細かいことを言い出すとキリがないので、会計の専門的な前提や計算方法はしょって書いています。つっこみたい専門家もいらっしゃるかもしれませんが、ご容赦ください。(;^_^A

 長文を最後まで読んでいただいた事に感謝いたします。ありがとうございます。

 財政の見える化・ムダ削減に関してはこちらもよかったらご覧下さい。

 ◇女性国会議員で唯一の公認会計士・竹谷の税金のムダ削減実績

政策・実績レポート 国債整理基金の利払い費700億円を削減

https://takeya-toshiko.jp/report/2016/03/post-3.html

 ◇フルコスト情報 開示対象を拡大

財政“見える化”が前進衆院決算行監委で伊藤氏

https://www.komei.or.jp/news/detail/20170404_23651

 


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