皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
昨日の那覇市の最高気温が31.7℃。東京都内は12℃。同じ国とは思えませんね。沖縄地方は平年の3~4℃は高いです。この台風21号が秋を運んでくれるのか期待してます。今も扇風機に当たりながらアップしてます。では、本題へ。
WHO本部のShams Syed氏が提唱した医療システムの「レジリエンス」は非常に重要なコンセプトとして浮かび上がってきています。
エボラ感染症の打撃を受けた西アフリカ諸国、東日本大震災の打撃を受けた日本、21世紀最大の打撃を受けたこの2つのエリアの西アフリカと日本には共通点があります。
これから望まれるヘルスケアシステムはレジリエンスの高いシステムです。
震災に対するDMAT投入と医療機関の連携、エボラウイルス感染症の流行による致死的感染症のアウトブレイク。
このような危機に対して対応できる柔軟な能力、それがレジリエンスの高いシステムです。
災害やテロ被害、感染症などの健康被害が「新たな日常」(new normal)となっているのです。
WHOワークショップのなかで私は以下のように述べました。
レジリエンスの高いシステムを目指すためには、社会経済的に最も困っているワーキングプアの人々の健康状態を守るための方略、そして献身的に活動している医療メンバーのメンタルヘルスのサポート、です。
これからの世界の医療システムのキーワード集にはレジリエンスも含まれそうです。
万座毛のソテツ
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