総合診療医からの健康アドバイス

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世界の喘息死

2024-04-09 11:09:26 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日の沖縄は午前中は曇り時々雨、午後から曇り、夜には晴れ。予想最高気温は23度と久しぶりの平年並みです。涼しくていいですね。金曜日から降り続く雨のおかげで、ダムの貯水率は少しだけですが増えています。平年には到底追いつきませんので、やはり節水は続けます。しかし、ドジャースの大谷選手は今日もホームランを打ちましたね。すごいです。このペースで打ち続けてほしいですね。では、本題へ。

 

 喘息死が1990年代前半に増加した理由の1つに、ベータ刺激薬という、吸入気管支拡張薬の過剰使用が挙げられている。

 

 このタイプの気管支拡張薬の吸入を続けているとだんだんと気管支拡張作用が弱くなり効きにくくなる。

 

 そして徐々に気道の閉塞が進み、逆に窒息をきたしてしまうリスクが高くなる。

 

 最近発表された研究結果から、若い人に限ってみると、世界的な喘息死の減少傾向がここ10年はプラトーになっているとの警告が発せられた。

 

 34歳までの若い人について喘息死を調べたその研究によると、1993年から2006年までに、約60%も喘息による死亡が減った。

 

 しかしそれ以降はほとんど減っていない。

 

 世界で1990年代後半から2000年代前半までの喘息死の減少をもたらしたのは、やはり吸入ステロイドの世界的な普及であった。

 

 しかし、2000年代後半にプラトーになった理由は、この吸入ステロイド剤の普及の限界と考えられる。

 

 そこにはいくつかのバリアがある。

 

 患者の健康や病気に対する認識が最大のバリアだ。

 

 ヘルスリテラシーという概念がある。

 

 健康管理のために必要な知識を取り入れて実行する能力だ。

 

 喘息の患者で、中等症以上であれば吸入ステロイドの毎日の使用を行うためにはその理解と実行力をつなぐリテラシーが必要である。

 

 

 

 沖縄本島北部、本部町の渡久地港の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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