個別の病気の予防だけでは長寿にはならない

　皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

　平昌オリンピックも後半ですが、羽生選手と共に金メダルを取った小平選手を忘れてはいけませんね。女子スピードスケートでの日本人の金メダルは確か初めてだったと思います(不確かですいません)。同種目を二連覇していた韓国のイ選手とのハグは政治を越えたスポーツの本質を見せられましたね。高木選手も凄い！では、本題へ。

 

 

 

 

　近年、さまざまな病気に対する有効な治療法が開発されてきています。

 

 

　しかし、それぞれの個別の病気をコントロールすることで期待される寿命の延長はそれほど長くはありません。

 

 

 

 

　例えば、心臓血管病を完全に征服しても、約5年の平均寿命の延長しか期待できません。

 

 

 

 

　同様に、すべてのがんによる死亡を完全に予防することができても、約3年の平均寿命の延長しか期待できないのです。

 

 

 

 

　これが意味するのは、様々な病気が競争して高齢者の死亡原因になろうとしているということです。

 

 

　ある病気が死亡原因にならなくても、別の病気が死亡原因になりうるのです。

 

 

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