アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

十三湖のシジミ

2006年10月05日 | みどりの雑記帖
十三湖は蜆貝の産地として有名です。特に日本海に注ぐ付近では潮汐により海水と淡水が周期的に入れ替わり、餌のプランクトンが大量に発生するため、アサリほどのサイズの大蜆が獲れるのです。6月、次男から十三湖の蜆を贈られて以来、現地で天下一品と誉れ高い蜆ラーメンを味わうのが今回のアップルマラソン大会の楽しみでした。
マラソン大会の前日、次男に頼んで蜆ラーメン元祖「和歌山」へ連れて行ってもらいました。ラーメンのスープは塩だけで味付けしたと思われる蜆スープでした。蜆の味と香り一杯のこれまで味わったことの無いおいしさです。陸奥の果てまで来た甲斐があったというものです。


ラーメンの具の蜆はスープに旨味が溶け出した残骸のようなもので、食べるものではないようです。一方、蜆バター炒めはバターと蜆の味が程よくミックスし、絶妙な味わいでした。蜆ラーメンに引けをとらない十三湖味覚の双璧といってよいでしょう。
かつて霞ヶ浦も海水が遡上する汽水湖で蜆の一大産地でしたが、利根川河口に建設された常陸川水門で潮汐から完全に分離され、湖水が淀み汚染し、湖底に堆積したヘドロから発生する貧酸素水塊により底生生物は壊滅的被害を受けたのです。名物だった養殖鯉もコイヘルプスというウイルス病の発生により壊滅し、霞ヶ浦の水産業は衰退してしまいました。
十三湖からは津軽富士と呼ばれる岩木山が望めるそうですが、当日は小雨が時折ちらつく曇天で、眺望は開けませんでした。しかし産地で蜆料理を堪能したことで大満足でした。こんな辺鄙なところまで案内してくれた次男夫婦の心遣いに感謝感激の一日でした。
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