世界史を教えていたころ、歴史はやっぱビジュアルからでしょ!というわけで、毎時間ほとんど必ず、何かしらの映像を見せていました。テレビの「世界ふしぎ発見!」、「知ってるつもり!?」、「ルーブル美術館」、「シルクロード」、「大黄河」などのNHKスペシャルのシリーズ…。あと、ニュース番組もよくチェックしていました。新聞のテレビ欄から世界史に関係ありそうな番組を片っ端から録りためておきました。
あとは、「歴史映画」。時代考証がしっかりしている作品は、できるだけ見せるようにしていました。時代考証がちゃんとしていない映画は、そのへんちゃんと説明した上で。映画の場合、製作者の主観が入りますから、気をつけなければなりません。映画は全編見せてこそ、と思うのですが、限られた時間の中では、ほとんどの場合、部分的にしか見せられません。
で、問題は、膨大な数のビデオテープをどう管理するか。私は、ビデオに通し番号をつけて、当時はエクセルもなかったから、最初はワープロの表計算を使って、のちに「桐」という表計算ソフトにデータを移行して管理していました。時代順に並べ替えて、どの授業でどのビデオを使えるか、というのが一目で分かるようにしておきました。パソコンで作っていたのは、ストックリストまでで、それぞれのビデオテープの何分にどんな映像が入っているというのは、ルーズリーフに手書きで書いておきました。
で、授業で使う時は、早送りとか巻き戻しの時間がもったいないので、できるだけ、予め不要な部分をカットしたものを見せていました。「世界ふしぎ発見!」の解答部分なんかは、面白いんだけど、割愛。ってな感じで。ビデオデッキを2台接続して、見せたいポイントだけをつなぐ。画質は落ちますが、まあそこは目をつぶってもらう。アナログだったなあ。
ビデオテープはかさばるので、保管にも苦労しました。視聴覚準備室に置いてもらっていた、200本以上のビデオテープは、異動の時にそのまま置いてきてしまいました。今もあるのかな?もう捨てられてしまったかもしれませんね。もう、ビデオテープなんか使いませんからね。
今やDVDやパソコンの時代。見せたいシーンもあっという間に探せるし、編集も簡単。画質もきれいだし、今、授業に映像を取り入れようと思ったら、ほんとにラクちんだよなあと思う。
でも、夜中までかかって、明日の授業に使うビデオを編集していたあの頃が懐かしい。
今だったら、世界史の授業を、「キャリア教育」の視点から組み立てられそうな気がします。歴史上の人物の生き方とか仕事の仕方とか、参考になる例はいくらでもありますから。「時代が違う」と言われればそれまでですが、たとえ時代が違っていても、「人間」であることには違いないのだから、歴史を動かしてきた人々が、その時何を考え、なぜそんな行動を起こしたのかを知ることは、高校生にとって決して意味のないことではないと思う。そのために、映画などの映像を使えば、もっと効果的でしょう。
歴史に学ぶって、そういうことなのだろうと思います。そう、私たちは、歴史「を」学ぶのではなく、歴史「に」学ばなければならない。
さて、部屋の片づけをしたついでに、棚の奥に眠っていた映画のビデオをごっそり処分することにしました。「ラストエンペラー」とか「史上最大の作戦」とか「キリング・フィールド」、「アミスタッド」、「アマデウス」、「戦艦ポチョムキン」…計約60本。DVDも出ているし、VTRを持っていてもしょうがないですもんね。
どれも、授業で見せたシーンは鮮明に覚えています。授業で観た生徒たちも、覚えていてくれればいいのだけれど。
あとは、「歴史映画」。時代考証がしっかりしている作品は、できるだけ見せるようにしていました。時代考証がちゃんとしていない映画は、そのへんちゃんと説明した上で。映画の場合、製作者の主観が入りますから、気をつけなければなりません。映画は全編見せてこそ、と思うのですが、限られた時間の中では、ほとんどの場合、部分的にしか見せられません。
で、問題は、膨大な数のビデオテープをどう管理するか。私は、ビデオに通し番号をつけて、当時はエクセルもなかったから、最初はワープロの表計算を使って、のちに「桐」という表計算ソフトにデータを移行して管理していました。時代順に並べ替えて、どの授業でどのビデオを使えるか、というのが一目で分かるようにしておきました。パソコンで作っていたのは、ストックリストまでで、それぞれのビデオテープの何分にどんな映像が入っているというのは、ルーズリーフに手書きで書いておきました。
で、授業で使う時は、早送りとか巻き戻しの時間がもったいないので、できるだけ、予め不要な部分をカットしたものを見せていました。「世界ふしぎ発見!」の解答部分なんかは、面白いんだけど、割愛。ってな感じで。ビデオデッキを2台接続して、見せたいポイントだけをつなぐ。画質は落ちますが、まあそこは目をつぶってもらう。アナログだったなあ。
ビデオテープはかさばるので、保管にも苦労しました。視聴覚準備室に置いてもらっていた、200本以上のビデオテープは、異動の時にそのまま置いてきてしまいました。今もあるのかな?もう捨てられてしまったかもしれませんね。もう、ビデオテープなんか使いませんからね。
今やDVDやパソコンの時代。見せたいシーンもあっという間に探せるし、編集も簡単。画質もきれいだし、今、授業に映像を取り入れようと思ったら、ほんとにラクちんだよなあと思う。
でも、夜中までかかって、明日の授業に使うビデオを編集していたあの頃が懐かしい。
今だったら、世界史の授業を、「キャリア教育」の視点から組み立てられそうな気がします。歴史上の人物の生き方とか仕事の仕方とか、参考になる例はいくらでもありますから。「時代が違う」と言われればそれまでですが、たとえ時代が違っていても、「人間」であることには違いないのだから、歴史を動かしてきた人々が、その時何を考え、なぜそんな行動を起こしたのかを知ることは、高校生にとって決して意味のないことではないと思う。そのために、映画などの映像を使えば、もっと効果的でしょう。
歴史に学ぶって、そういうことなのだろうと思います。そう、私たちは、歴史「を」学ぶのではなく、歴史「に」学ばなければならない。
さて、部屋の片づけをしたついでに、棚の奥に眠っていた映画のビデオをごっそり処分することにしました。「ラストエンペラー」とか「史上最大の作戦」とか「キリング・フィールド」、「アミスタッド」、「アマデウス」、「戦艦ポチョムキン」…計約60本。DVDも出ているし、VTRを持っていてもしょうがないですもんね。
どれも、授業で見せたシーンは鮮明に覚えています。授業で観た生徒たちも、覚えていてくれればいいのだけれど。
予習不要で、記憶に残るものだったからかなあ。
教科の好き嫌いって先生に依存するような気がします。
お久しブリブリだね。
相変わらず世界を股にかけてご活躍かな?
あの頃は世界史の授業をするのが楽しくて、すんごい力入ってました。そう言ってもらえてとてもうれしいです。ありがとう。
古代エジプトは、「世界ふしぎ発見!」でもしょっちゅう取り上げられていたし、けっこういろんな映像をストックしていました。でも、なんといっても、自分がエジプトに行った時に撮ってきたピラミッドや王家の谷、ルクソールなどの映像が一番インパクトありましたね。古代エジプトは時間かけてました。でもって、そのあと、いつも進度が遅れて大変な目にあうのでした。
息子さん、世界史好きのようですね。いいぞ!
覚えていてくれてうれしいです。
ただあの頃はまだ駆け出しで、それほどビデオを使っていなかった頃かもしれませんね。
「独裁者」はチャップリンの偉大さを象徴してますね。
「ガンジー」は何度見ても泣けました。
ありがとう。思い出してくれて。
ここはとばして、とかオリジナル編集であろうビデオの授業がとても楽しみでした。「バクシーシ」も!
エジプトを調べようとネットでこちらに辿り着いたときは、
もう一度授業を受けている気持ちになりました~
お久しぶりです。
ありがとうございます。
「バクシーシ!」を作るのも楽しかった。あれもアナログで、コピー&切り貼りで作っていましたから。今ならパソコンできれいにできるのでしょうね。
また授業したくなってきました~☆彡